最終更新日:2025/10/21
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元となった辞書の項目

bottom

名詞

(物の)底《+of+名》 / (海・川・湖・井戸などの)底《+of+名》 / (…の)下部,底部,根元《+of+名》 / (…の)根底,基礎;(…の)心底,奥底《+of+名》 / 船底,船腹;(一般に)船,船舶 / 《話》しり(posterior) / 《複数形で》川沿いの低地(低い牧草地) / 最低の;最後の / 底の;根底の

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解説

以下では、名詞 “bottom” をできるだけ詳細に解説します。


1. 基本情報と概要

意味(英語・日本語)


  • 英語: “bottom”

  • 日本語: 「一番下の部分」「底」「最下部」「おしり(やわらかい表現)」

「bottom」は、物理的に一番下にある部分や、立場・順位で最下位にあることを指します。また、やわらかい表現として「おしり」を指すこともあります。日常会話からビジネス文書まで幅広く使われる、とても基本的な単語です。

品詞


  • 名詞 (noun)

活用形

名詞なので、基本的には複数形 “bottoms” になります。


  • 単数形: bottom

  • 複数形: bottoms

他の品詞形


  • 形容詞:たとえば “bottomless” (底なしの)、“bottommost” (最下部の)。

  • 動詞:慣用的に “bottom out” (価格や数値が底を打つ) のようにつづりを変えずに句動詞的に使われます。

CEFRレベル目安


  • A2(初級):日常会話でよく耳にする語であり、基本語彙のひとつとして覚えやすい単語です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成

“bottom” は、特に明確な接頭語や接尾語を含みません。古い形としては古英語の “botm” から来ました。

詳しい意味とニュアンス


  1. 物や場所の「一番下の部分」

  2. 階層や順位の「最下位」

  3. (婉曲的に)人の「おしり」

  4. 比喩的に「核心」や「本質」(例:get to the bottom of the problem)

関連する派生語・類縁語


  • “bottomless” (底なしの、無尽蔵の)

  • “bottommost” (最も下にある)

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. bottom line → 「結論、最重要点」

  2. hit rock bottom → 「(状態などが)どん底になる」

  3. from top to bottom → 「上から下まで、徹底的に」

  4. at the bottom (of) → 「~の底に、~の一番下に」

  5. bottom drawer → 「(家具の)一番下の引き出し」

  6. bottom out → 「底を打つ」

  7. get to the bottom of ~ → 「~の核心にたどり着く」

  8. bottom of the sea → 「海底」

  9. at the bottom of one’s heart → 「心の奥底で」

  10. the bottom of the list → 「リストの一番下、優先順位が最も低い」


3. 語源とニュアンス

語源


  • 古英語の “botm” に由来し、「底」「最下部」を意味していました。そこから中世以降、抽象的な「末端」「最終地点」などにも使われるようになっています。

微妙なニュアンスや感情的響き


  • 「bottom」はカジュアルな会話でもビジネス文書でも幅広く使うことができます。

  • 「おしり」の意味を持つ場合でも、やや遠回し・丁寧な言い方のため日常会話で失礼になりにくい表現です。

  • 「どん底」というニュアンスでは、苦しい状況を比較的ストレートに表現できます。

使用時の注意点


  • フォーマルな文書で「最下部」を書くときなどに自然に使えますが、会議や書類では “bottom line” のようにビジネス用語としても多用されます。

  • 「おしり」の意味合いの“bottom”は日常会話で使われますが、やや子供っぽい印象を与えることもあるため、文脈に合わせた表現を選びましょう。


4. 文法的な特徴と構文


  • 「bottom」は可算名詞なので、「a bottom」「the bottom」など冠詞をつけて使います。

  • 「bottom of ~」の形で所有や場所を示す構文が非常によく使われます。

  • 句動詞 “to bottom out” は株価や景気が「底を打つ」という意味で使われます。

一般的な構文やイディオム


  • “at the bottom of something” → 「~の底にある、~の原因となっている」

  • “from the bottom of one’s heart” → 「心の底から、心から」

  • “bottom line is…” → 「重要なのは…、結論としては…」

フォーマル/カジュアル


  • フォーマル:文書やビジネスの場では「bottom line」「at the bottom of this page」のようにしっかり使われます。

  • カジュアル:「I fell on my bottom!」(おしりを打ったよ!)のように日常会話でも使えます。


5. 実例と例文

日常会話での例文(3つ)


  1. “Could you check the bottom shelf for me?”

    「一番下の棚を見てくれる?」

  2. “I slipped and landed on my bottom.”

    「滑っておしりから落ちちゃった。」

  3. “Let’s wipe the table from top to bottom.”

    「テーブルを上から下まで拭きましょう。」

ビジネスでの例文(3つ)


  1. “The bottom line is that we need more funding.”

    「重要なのは、私たちにはもっと資金が必要だということです。」

  2. “Please see the chart at the bottom of the page.”

    「ページの下部にあるチャートをご覧ください。」

  3. “Our sales have finally bottomed out and started to recover.”

    「当社の売上はついに底を打って、回復し始めました。」

学術的な文脈での例文(3つ)


  1. “At the bottom of the flask, we found a residue of the compound.”

    「フラスコの底に、その化合物の残留物が見つかりました。」

  2. “The sediment accumulates at the bottom over time.”

    「堆積物は時間とともに底にたまります。」

  3. “To get to the bottom of this theory, we need more empirical data.”

    「この理論の核心に迫るには、さらなる実証データが必要です。」


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. “base” → 「基底、土台」


    • “base” は「土台」や「基盤」というニュアンスが強い。


  2. “foundation” → 「基礎、土台」


    • 抽象的な「理論の基礎」などの文脈でもよく使う。


  3. “foot” → 「足元、下部」


    • “foot of the page” や “foot of the mountain” など限定的な場面での「下部」。


反意語


  1. “top” → 「上部、頂上」

  2. “peak” → 「頂点、山頂」

  3. “summit” → 「頂上、首脳会談(比喩表現もあり)」

“bottom” が「下部」を意味するのに対し、これらは「上部・頂点」を意味します。


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA:


    • イギリス英語: /ˈbɒt.əm/

    • アメリカ英語: /ˈbɑː.t̬əm/ または /ˈbɑːt.əm/


  • 強勢(アクセント)は第1音節 “bot” に置かれます。

  • アメリカ英語では “t” がやや弱まり、フラップ音(舌が軽く弾く音)になり、「バラーム」に近い発音に聞こえることがあります。

  • スペルミスで “botom” と書いてしまう人がいますが、t は2つ書きます。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • “bottom” を “botom” や “botton” とつづるミスに注意。

  • 「おしり」の意味もあるため、フォーマル・インフォーマルの区別や文脈を理解して使いましょう。

  • “bottom line” はTOEICや英検などのビジネス英語の問題で出ることが多いので要注意。

  • “hit rock bottom” はイディオム表現として出題される場合があります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “bottom” を覚えるときは、船の底・コップの底のように「最下部のイメージ」を思い浮かべると覚えやすいです。

  • “ボトムズアップ (Bottoms up!)” で乾杯する掛け声、という英語の常套句もあり、「底が上になるまで飲む」という連想から記憶に残りやすくなります。

  • スペリングのポイントは “t” を2つ入れること、「bot + tom」で区切って覚えるとミスを防げます。


以上が、名詞 “bottom” の詳細な解説です。物理的な意味から抽象的な意味まで幅広く使われる単語なので、日常会話やビジネス、学術的な文脈でも活躍します。ぜひ使い方をしっかり覚えてみてください。

意味のイメージ
bottom
意味(1)

(物の)《+of+

意味(2)

(海・川・湖・井戸などの)底《+of+

意味(3)

(…の)下部,底部,根元《+of+

意味(4)

(…の)根底,基礎;(…の)心底,奥底《+of+

意味(5)

船底,船腹;(一般に)船,船舶

意味(6)

《話》しり(posterior)

意味(7)

《複数形で》川沿いの低地(低い牧草地)

意味(8)

最低の;最後の

意味(9)

底の;根底の

英和選択問題 / 入門英単語(CEFR-J A1)

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