最終更新日:2025/10/22
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元となった辞書の項目

at

前後置詞

《場所・位置のある一点》…で,…に / 《時間・年齢・目盛りなどの一点》…に,…で / …の最中で,に出席して / …の状態に(で) / …を目指して,に向かって / 《移動の経路》…を通って,…から / 《動作・感情などの原因・理由・動機》…によって,…を見て(聞いて,知って) / 《運動・動作の方法・様態》…で,…のやり方で / 《数量・割合・率》…で,…に / 《能力・性質などの存在場所》…が,…の点で

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彼と公園で会っています。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: at

品詞: 前置詞 (Preposition)

CEFRレベル: A1 (超初心者)


  • A1に位置づけられるほど、英語学習の超初期段階からよく登場する、非常に基本的で頻度の高い前置詞です。

意味(英語)


  • “at” is a preposition used to indicate a specific location, time, or point in an activity.

意味(日本語)


  • 「at」は特定の場所・時刻・状況(ある一点)を示すときに使われる前置詞です。たとえば、“I’m at the station.”(駅にいます)のように、話し手が具体的な場所にいることを示します。

  • 時間の一点を示すときにも使われます。たとえば、“at 3 o’clock.”(3時に)のように、はっきりと分かる時間を示す場合に用いられます。

「場所や時刻をピンポイントに示したいとき」に使われる、基本的かつ汎用性の高い前置詞です。

活用形


  • 前置詞のため、動詞のように時制による変化(活用)はありません。

  • 「at」は形そのものが変化しないため、活用形は特にありません。

他の品詞になった例


  • 「at」は基本的には前置詞としてしか使われません。他の品詞としての用法はありません。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 「at」は非常に短い単語で、接頭語や接尾語を持つ形はありません。

  • 古英語の “æt” に由来するとされ、最初から「位置」「場所」「~で」を表す前置詞でした。

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. at home (家に/家で)

  2. at the station (駅で)

  3. at the top (頂上で/頂点で)

  4. at night (夜に)

  5. at once (すぐに)

  6. at random (無作為に)

  7. at peace (平和な状態で/穏やかに)

  8. at a loss (途方に暮れて)

  9. at the moment (今この瞬間)

  10. at breakfast/lunch/dinner (朝食/昼食/夕食のとき)

これらの表現はいずれも「~で」「~に」「~の時」というピンポイントを示すニュアンスがあります。


3. 語源とニュアンス


  • 「at」という単語は、古英語の “æt” にさかのぼると言われており、「近くに」「~の場所で」という意味をもっていました。

  • 歴史的にもほぼ変わらず、「ある一点」を示すための最も基本的な前置詞の一つとして使われてきました。

ニュアンスと使用時の注意点


  • 「in」や「on」と比べると、より「点(場所・時間)を特定しやすい」ニュアンスがあります。

  • 日常会話、文章どちらでもカジュアルからフォーマルまで幅広く使われます。

  • ただし「at」を使うか、「in」や「on」を使うかは慣用表現やシチュエーションによって変わるため、決まり文句として覚えている場合が多いです。


4. 文法的な特徴と構文


  • 前置詞「at」は、可算・不可算の問題はありません(名詞ではないため)。

  • 英語で場所や時間を表すときは、「at + 場所/時刻」の形で用います。

    例: at school, at work, at 5 p.m., etc.

  • 時間表現の場合、特に「正確な時刻」を表す場合に使われます。

    例: at 7:30, at noon

  • 場所の場合、比較的「狭い範囲」あるいは「特定の地点」について言及するときに使われます。

    例: at the bus stop, at the door

イディオム例


  • be at a loss: 途方に暮れている

  • at all costs: どんな犠牲を払っても

  • at best/worst: よくても/悪くても

上記は「at + 複数の単語」で慣用的に意味が固定されている表現です。


5. 実例と例文

以下、日常会話・ビジネス・学術的な文脈での例文を3つずつ示します。

日常会話


  1. “I’ll meet you at the cafe around noon.”


    • (昼ごろにカフェで会おう。)


  2. “Can you wait for me at the entrance?”


    • (入口で待っててもらえる?)


  3. “I’m sorry, I’m stuck at home today.”


    • (ごめん、今日は家から出られないんだ。)


ビジネス


  1. “Please be at the conference room by 9 a.m. sharp.”


    • (9時ちょうどに会議室に来てください。)


  2. “We’ll need to discuss the budget at the next meeting.”


    • (次回の会議で予算について話し合う必要があります。)


  3. “I’ll call you at your office phone later.”


    • (後でオフィスの電話に連絡します。)


学術的な文脈


  1. “At the core of his theory lies the concept of social structure.”


    • (彼の理論の中心にあるのは社会構造の概念です。)


  2. “We arrived at a plausible conclusion after analyzing the data.”


    • (データを分析した後、もっともらしい結論に達しました。)


  3. “The experiment was conducted at room temperature.”


    • (実験は室温で行われました。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. in


    • 「中に」という意味を示す前置詞。「空間や範囲の中にある」イメージが強い。

    • 例: “She’s in the library.”(図書館の中にいる)

    • “at the library” だと「図書館という場所にいる」という地点にフォーカス。


  2. on


    • 「上に」「接触して」というニュアンスを示す前置詞。

    • 例: “The book is on the table.”(本は机の上にある)

    • “at the table” だと「テーブルの場所にいる」イメージ。


  3. by


    • 「そばに」「近くに」というニュアンスを示す前置詞。

    • 例: “She’s standing by the window.”(彼女は窓のそばに立っている)

    • “at the window” だと「窓の所にいる」という正確な一点を示唆。


いずれも位置を表す前置詞ですが、どの程度「中にいるのか、接触しているのか、ただ場所の一点にいるのか」という意味合いで区別されます。

反意語


  • 前置詞の反意語として直接対応する単語はありませんが、使い方で対比される表現としては “away from(~から離れて)” などが挙げられます。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /æt/

  • アメリカ英語でもイギリス英語でも大きく変わらず、/æt/ で発音されます。


    • アメリカ英語: æt

    • イギリス英語: æt


  • よくある間違い


    • /eɪt/(”eight”の音)のように発音してしまう例。もしくは /ət/ のように曖昧母音にする例。はっきりと “[æ]” と口を広げて発音するのがポイントです。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • 「at」「in」「on」の使い分けができずに混乱することが学習者にはよくあります。従来の「前置詞のイメージ」を頭に入れて、それぞれの基本的感覚をつかむのが大切です。

  • スペルミスの心配はほとんどありませんが、発音の混同には注意が必要です。

  • TOEICや英検などの試験でも、前置詞の使い分けを尋ねる問題が頻出します。「熟語として覚える」問題も多いので、慣用表現やコロケーションで覚えるようにしましょう。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「at」は非常に貼りつくように「一点」を思い描く、と覚えると使い分けがしやすくなります。


    • 場所の一点: “I’m at school.”

    • 時間の一点: “at 5 p.m.”


  • 音的にも “[æ]” で口を大きく開けて、すばやく “t” で締めるイメージを持つと覚えやすいです。

  • 短い単語だからこそ、様々な熟語やフレーズで目にすることも多いので、文の中で丸ごと覚えると定着しやすくなります。

  • 例: “at home” → 「家」という地点に注目することで、“in my house” と言わず自然に “at home” と表現します。


以上が前置詞 “at” の詳しい解説です。

場所・時間の一点を示すときに必ず登場する超基本の前置詞なので、他の前置詞(in, on など)との違いを意識しながら身につけてください。

意味のイメージ
at
意味(1)

《場所・位置のある一点》…で,…に

意味(2)

《時間・年齢・目盛りなどの一点》…に,…で

意味(3)

…の最中で,に出席して

意味(4)

…の状態に()

意味(5)

…を目指して,に向かって

意味(6)

《移動の経路》…を通って,…から

意味(7)

《動作・感情などの原因・理由・動機》…によって,…を見て(聞いて,知って)

意味(8)

《運動・動作の方法・様態》…で,…のやり方で

意味(9)

《数量・割合・率》…で,…に

意味(10)

《能力・性質などの存在場所》…が,…の点で

英和選択問題 / 入門英単語(CEFR-J A1)

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