最終更新日:2025/11/23

〈C〉〈U〉数えること, 計算

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元となった辞書の項目

count

名詞

〈C〉〈U〉数えること, 計算

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解説

名詞 count の徹底解説

1. 基本情報と概要

英語での意味

(1) The total number or amount that you get when you count things (数え上げた合計や総数)

(2) A European noble title, equivalent to an earl in British peerage (ヨーロッパの貴族の称号、イギリスのアール(Earl)とほぼ同等)

日本語での意味

(1) 「数え上げた結果」「合計数」

「数を数えたときに出てくる合計数や数えた結果」を指す名詞です。視覚的に数を合計し、その結果がいくつなのかを示すニュアンスがあります。例えば「人数」や「在庫数」などを数えて出した結果を表します。

(2) 「伯爵」

「貴族の称号」としての “count” は「伯爵」を意味します。ただし現代の日常会話ではあまり登場しない意味で、歴史的文脈やヨーロッパの爵位の話題で見かけることがあります。

品詞


  • 名詞 (noun)

活用形


  • 単数形: count

  • 複数形: counts

  • 所有格: count’s (単数), counts’ (複数)

※動詞 “to count” もありますが、ここでは名詞としての活用を示しました。

他の品詞形


  • 動詞 “count” (例: “I can count from one to ten.”)

  • 形容詞 “countable” (例: “countable nouns” = 数えられる名詞)

CEFRレベル目安: B1(中級)

B1(中級)レベル:日常でよく使われる語彙をある程度理解し、人間関係や仕事、娯楽など様々な場面で使われる基本表現です。「人数の合計をとる」「血液の数値」など、比較的カジュアルな文脈でも目にする単語です。


2. 語構成と詳細な意味

接頭語・接尾語・語幹


  • “count” は特に接頭語・接尾語が付いていない形の単語です。語幹として “count” が使われ、ほかの単語に派生することがあります (例: countdown, counter, account, recount など)。

関連語・派生語


  • countdown: カウントダウン

  • counter: カウンター、対抗するもの/窓口

  • account: 口座、勘定、説明

  • recount: 物語る、再集計する(再び数える)

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. head count(ヘッドカウント)

    –「(人数の)頭数」「人数確認」

  2. body count(ボディカウント)

    –「(戦闘や事故などでの)死傷者数」

  3. keep a count of …(〜を数え続ける・管理する)

    –「(何かの数を)継続的に把握する」

  4. lose count(数を見失う)

    –「数え切れなくなる、わからなくなる」

  5. on the count of three(3を数えたら)

    –「1,2,3の合図で何かをする」

  6. blood count(血液検査の数値)

    –「血液中の成分や数値(血球数など)」

  7. count off(番号を数える)

    –「各人が順番に番号を言う」

  8. count against someone(不利になる)

    –「(人)に対して不利に作用する」

  9. count for …(~の価値がある)

    –「(行為や物事が)どの程度評価されるか、価値を持つか」

  10. tally/count(集計・合計)

    –「(いくつかの数を)合わせる、合計する」


3. 語源とニュアンス


  • 「数える」意味の count:

    ラテン語の “computare”(計算する)が語源で、古フランス語 “conter” を経由して “count” になりました。もとは「数を数える」「計算する」という動詞から派生して、名詞として「数え上げた結果・合計」を示すようになりました。


  • 「伯爵」を意味する count:

    こちらはラテン語の “comes”(仲間、従者)が由来で、古フランス語 “comte” を経て英語では “count” として貴族称号に使われるようになりました。


ニュアンス・使用時の注意


  • 「合計」の意味で使う場合は日常的・カジュアルな文脈でよく出てきます。

  • 「伯爵」の意味は歴史やファンタジー小説、ヨーロッパの貴族制度を扱う文脈で使用されることが多く、フォーマルまたは文学的なニュアンスがあります。


4. 文法的な特徴と構文


  • 可算名詞: “count” は「合計数」の意味で使われるとき、加算が可能です。数えられる名詞 (a count, two counts…) として扱います。

  • 伯爵: 「a count」は一人の伯爵を意味し、特定の伯爵なら “the Count of~” のようにタイトルと共に使われることもあります。例: “the Count of Monte Cristo” (モンテ・クリスト伯)。

使用シーンの特徴


  • カジュアル: 数の合計を表す場合は日常会話・カジュアルな文脈でも使います。

  • フォーマル: 伯爵を意味する場合はかなりフォーマルまたは特定の文脈(ファンタジー、歴史、貴族)で用いられます。


5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “I lost count of how many times I’ve watched this movie.”

    (この映画を何回観たか数え切れなくなっちゃった。)


  2. “What’s the head count for tonight’s party?”

    (今夜のパーティーって何人来る予定?)


  3. “Please give me a rough count of the total books we have.”

    (持っている本の総数をざっくり教えてください。)


(2) ビジネスシーンでの例文


  1. “We need to keep an accurate count of our inventory.”

    (在庫を正確に把握する必要があります。)


  2. “Our daily transaction count has increased by 20% this month.”

    (今月の1日あたりの取引件数は20%増加しています。)


  3. “Could you get a quick count of the attendees before the presentation starts?”

    (プレゼンが始まる前に、出席者数をざっと数えてもらえますか?)


(3) 学術的・専門的な文脈での例文


  1. “The blood count results will be available tomorrow.”

    (血液検査の数値の結果は明日わかります。)


  2. “In epidemiology, a precise count of disease cases is crucial.”

    (疫学の分野では、病気の症例数を正確に把握することが重要です。)


  3. “The study provides a count of species diversity in the region.”

    (その研究は、その地域での種の多様性の数を示しています。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. tally(タリー)


    • 「集計」や「記録」の意味。 “count” とほぼ同意で、数を合わせるニュアンスが強めです。

    • 例: “Let’s tally everyone’s scores.”


  2. total(トータル)


    • 「合計値」。 “count” が実際に「数える」という過程のニュアンスを含むのに対し、「total」は計算結果に焦点があります。

    • 例: “The total of the bill is $50.”


  3. sum(サム)


    • 「合計」を意味しますが、数学的・学術的な文脈で使われることが多いです。

    • 例: “The sum of 2 and 7 is 9.”


反意語

厳密な「反意語」はありませんが、「数がある状態」⇔「数がない状態」という視点で見れば、


  • “zero”(ゼロ、何もない)

  • “none”((数えた結果)ひとつもない)

    などが対照的な状況を表す可能性があります。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /kaʊnt/

  • アメリカ英語もイギリス英語もおおむね同じ発音です。

  • 語頭の “c” は [k] の音、 “ou” は [aʊ] という二重母音、最後の “t” は [t] で、子音でしっかり止めます。

  • よくある間違いとしては “ou” を “o” だけで発音してしまい、「カント」となりがちな点に注意が必要です。

  • 強勢は一音節なので、音節全体をはっきりと発音します。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス


    • “count” の綴りを “counte” や “cunt” と書いてしまうミスに注意。とくに “u” と “ou” の順番を間違えると意味が大きく変わります。


  2. 同音異義語との混同


    • 同音異義語として “account”(アカウント)を短縮して言う場合や、 “count” と “count on” を混乱する場合もあります。


  3. 試験での出題傾向


    • TOEICなどでは「人数を数える」「在庫数を管理する」といったビジネス文脈で “count” が登場することがあります。

    • 冠詞 (a/the) の付け忘れに注意。名詞として使われるときに冠詞が必要になるケースが多いです。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「数える」といえば “count” というイメージを強く持つ。 “Count Dracula” (ドラキュラ伯爵) のように「伯爵」としてのイメージも同時に覚えると記憶に残りやすいです。

  • スペリングは “c + ou + n + t”。「カウンター(counter)」の最初の5文字と似ているので関連付けて覚えるのも手。

  • 数をイメージする時は頭の中で「数える → count、結果 → count」だと意識すると混乱しにくくなります。

以上が名詞 “count” の詳しい解説です。「数える」過程と、その結果としての「合計数」、さらに歴史的・貴族的な意味合いでの「伯爵」まで幅がある単語なので、それぞれの文脈を見分けて使い分けるようにしましょう。

意味のイメージ
count
意味(1)

〈C〉〈U〉数えること,計算

意味(2)

〈U〉総数,総計

意味(3)

〈U〉(起訴状の)訴因

意味(4)

《the~》(ボクシングで)カウント(選手がノックダウンされたときレフリーが1から10まで数えること)

意味(5)

〈U〉《話》考慮,注目(account)

意味(6)

〈C〉(野救で打者の)ボールカウント

基礎英単語(NGSL) / 英訳 / 4択問題

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