count
名詞 count
の徹底解説
1. 基本情報と概要
英語での意味
(1) The total number or amount that you get when you count things (数え上げた合計や総数)
(2) A European noble title, equivalent to an earl in British peerage (ヨーロッパの貴族の称号、イギリスのアール(Earl)とほぼ同等)
日本語での意味
(1) 「数え上げた結果」「合計数」
「数を数えたときに出てくる合計数や数えた結果」を指す名詞です。視覚的に数を合計し、その結果がいくつなのかを示すニュアンスがあります。例えば「人数」や「在庫数」などを数えて出した結果を表します。
(2) 「伯爵」
「貴族の称号」としての “count” は「伯爵」を意味します。ただし現代の日常会話ではあまり登場しない意味で、歴史的文脈やヨーロッパの爵位の話題で見かけることがあります。
品詞
- 名詞 (noun)
活用形
- 単数形: count
- 複数形: counts
- 所有格: count’s (単数), counts’ (複数)
※動詞 “to count” もありますが、ここでは名詞としての活用を示しました。
他の品詞形
- 動詞 “count” (例: “I can count from one to ten.”)
- 形容詞 “countable” (例: “countable nouns” = 数えられる名詞)
CEFRレベル目安: B1(中級)
B1(中級)レベル:日常でよく使われる語彙をある程度理解し、人間関係や仕事、娯楽など様々な場面で使われる基本表現です。「人数の合計をとる」「血液の数値」など、比較的カジュアルな文脈でも目にする単語です。
2. 語構成と詳細な意味
接頭語・接尾語・語幹
- “count” は特に接頭語・接尾語が付いていない形の単語です。語幹として “count” が使われ、ほかの単語に派生することがあります (例: countdown, counter, account, recount など)。
関連語・派生語
- countdown: カウントダウン
- counter: カウンター、対抗するもの/窓口
- account: 口座、勘定、説明
- recount: 物語る、再集計する(再び数える)
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- head count(ヘッドカウント)
–「(人数の)頭数」「人数確認」 - body count(ボディカウント)
–「(戦闘や事故などでの)死傷者数」 - keep a count of …(〜を数え続ける・管理する)
–「(何かの数を)継続的に把握する」 - lose count(数を見失う)
–「数え切れなくなる、わからなくなる」 - on the count of three(3を数えたら)
–「1,2,3の合図で何かをする」 - blood count(血液検査の数値)
–「血液中の成分や数値(血球数など)」 - count off(番号を数える)
–「各人が順番に番号を言う」 - count against someone(不利になる)
–「(人)に対して不利に作用する」 - count for …(~の価値がある)
–「(行為や物事が)どの程度評価されるか、価値を持つか」 - tally/count(集計・合計)
–「(いくつかの数を)合わせる、合計する」
3. 語源とニュアンス
「数える」意味の
count
:
ラテン語の “computare”(計算する)が語源で、古フランス語 “conter” を経由して “count” になりました。もとは「数を数える」「計算する」という動詞から派生して、名詞として「数え上げた結果・合計」を示すようになりました。「伯爵」を意味する
count
:
こちらはラテン語の “comes”(仲間、従者)が由来で、古フランス語 “comte” を経て英語では “count” として貴族称号に使われるようになりました。
ニュアンス・使用時の注意
- 「合計」の意味で使う場合は日常的・カジュアルな文脈でよく出てきます。
- 「伯爵」の意味は歴史やファンタジー小説、ヨーロッパの貴族制度を扱う文脈で使用されることが多く、フォーマルまたは文学的なニュアンスがあります。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞: “count” は「合計数」の意味で使われるとき、加算が可能です。数えられる名詞 (a count, two counts…) として扱います。
- 伯爵: 「a count」は一人の伯爵を意味し、特定の伯爵なら “the Count of~” のようにタイトルと共に使われることもあります。例: “the Count of Monte Cristo” (モンテ・クリスト伯)。
使用シーンの特徴
- カジュアル: 数の合計を表す場合は日常会話・カジュアルな文脈でも使います。
- フォーマル: 伯爵を意味する場合はかなりフォーマルまたは特定の文脈(ファンタジー、歴史、貴族)で用いられます。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
“I lost count of how many times I’ve watched this movie.”
(この映画を何回観たか数え切れなくなっちゃった。)“What’s the head count for tonight’s party?”
(今夜のパーティーって何人来る予定?)“Please give me a rough count of the total books we have.”
(持っている本の総数をざっくり教えてください。)
(2) ビジネスシーンでの例文
“We need to keep an accurate count of our inventory.”
(在庫を正確に把握する必要があります。)“Our daily transaction count has increased by 20% this month.”
(今月の1日あたりの取引件数は20%増加しています。)“Could you get a quick count of the attendees before the presentation starts?”
(プレゼンが始まる前に、出席者数をざっと数えてもらえますか?)
(3) 学術的・専門的な文脈での例文
“The blood count results will be available tomorrow.”
(血液検査の数値の結果は明日わかります。)“In epidemiology, a precise count of disease cases is crucial.”
(疫学の分野では、病気の症例数を正確に把握することが重要です。)“The study provides a count of species diversity in the region.”
(その研究は、その地域での種の多様性の数を示しています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
tally(タリー)
- 「集計」や「記録」の意味。 “count” とほぼ同意で、数を合わせるニュアンスが強めです。
- 例: “Let’s tally everyone’s scores.”
- 「集計」や「記録」の意味。 “count” とほぼ同意で、数を合わせるニュアンスが強めです。
total(トータル)
- 「合計値」。 “count” が実際に「数える」という過程のニュアンスを含むのに対し、「total」は計算結果に焦点があります。
- 例: “The total of the bill is $50.”
- 「合計値」。 “count” が実際に「数える」という過程のニュアンスを含むのに対し、「total」は計算結果に焦点があります。
sum(サム)
- 「合計」を意味しますが、数学的・学術的な文脈で使われることが多いです。
- 例: “The sum of 2 and 7 is 9.”
- 「合計」を意味しますが、数学的・学術的な文脈で使われることが多いです。
反意語
厳密な「反意語」はありませんが、「数がある状態」⇔「数がない状態」という視点で見れば、
- “zero”(ゼロ、何もない)
- “none”((数えた結果)ひとつもない)
などが対照的な状況を表す可能性があります。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /kaʊnt/
- アメリカ英語もイギリス英語もおおむね同じ発音です。
- 語頭の “c” は [k] の音、 “ou” は [aʊ] という二重母音、最後の “t” は [t] で、子音でしっかり止めます。
- よくある間違いとしては “ou” を “o” だけで発音してしまい、「カント」となりがちな点に注意が必要です。
- 強勢は一音節なので、音節全体をはっきりと発音します。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
スペルミス
- “count” の綴りを “counte” や “cunt” と書いてしまうミスに注意。とくに “u” と “ou” の順番を間違えると意味が大きく変わります。
- “count” の綴りを “counte” や “cunt” と書いてしまうミスに注意。とくに “u” と “ou” の順番を間違えると意味が大きく変わります。
同音異義語との混同
- 同音異義語として “account”(アカウント)を短縮して言う場合や、 “count” と “count on” を混乱する場合もあります。
試験での出題傾向
- TOEICなどでは「人数を数える」「在庫数を管理する」といったビジネス文脈で “count” が登場することがあります。
- 冠詞 (a/the) の付け忘れに注意。名詞として使われるときに冠詞が必要になるケースが多いです。
- TOEICなどでは「人数を数える」「在庫数を管理する」といったビジネス文脈で “count” が登場することがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「数える」といえば “count” というイメージを強く持つ。 “Count Dracula” (ドラキュラ伯爵) のように「伯爵」としてのイメージも同時に覚えると記憶に残りやすいです。
- スペリングは “c + ou + n + t”。「カウンター(counter)」の最初の5文字と似ているので関連付けて覚えるのも手。
- 数をイメージする時は頭の中で「数える → count、結果 → count」だと意識すると混乱しにくくなります。
以上が名詞 “count” の詳しい解説です。「数える」過程と、その結果としての「合計数」、さらに歴史的・貴族的な意味合いでの「伯爵」まで幅がある単語なので、それぞれの文脈を見分けて使い分けるようにしましょう。
〈C〉〈U〉数えること,計算
〈U〉総数,総計
〈U〉(起訴状の)訴因
《the~》(ボクシングで)カウント(選手がノックダウンされたときレフリーが1から10まで数えること)
〈U〉《話》考慮,注目(account)
〈C〉(野救で打者の)ボールカウント