最終更新日:2025/12/06
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元となった辞書の項目

therapy

名詞

療法

このボタンはなに?

彼女は不安を管理するために療法を受けています。

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解説

以下では、名詞 “therapy” について、多角的に解説していきます。


1. 基本情報と概要

英語: therapy

日本語: セラピー、治療、療法

品詞: 名詞 (主に不可算名詞として扱われますが、場合によっては可算名詞としても使われます)

CEFRレベル目安: B2(中上級)


  • B2(中上級): 日常的な話題だけでなく、専門的な領域の用語にもある程度対応できるレベルです。

意味・概要(英語と日本語)


  • 英語: Therapy refers to the treatment of mental or physical illness over a period of time, often involving specific techniques or activities.

  • 日本語: 心身の病気や問題を治すために行われる治療行為や療法、治療プログラムのことを指します。メンタルヘルスのためのカウンセリングや、リハビリテーションなど、幅広い文脈で使われる単語です。「病気の治療」だけでなく、「心のケア」や「ストレス解消の手段」としても用いられます。

最も一般的には不可算名詞として使われますが、特定の種類が明示される場合には可算名詞としても使われることがあります(複数形 “therapies”)。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 「therapy」はギリシャ語の “therapeia” (世話、治療)に由来します。

  • 特に明確な接頭語や接尾語を含む形ではありませんが、形容詞形 “therapeutic” や派生語 “therapist” に変化します。

関連語や派生語


  • therapeutic (形容詞): 治療の、治療に効果のある

  • therapist (名詞): 治療を行う人(心理療法士、理学療法士など)

  • psychotherapy (名詞): 心理療法

  • physical therapy (名詞): 物理療法、理学療法

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. physical therapy(理学療法)

  2. occupational therapy(作業療法)

  3. speech therapy(言語療法)

  4. cognitive therapy(認知療法)

  5. undergo therapy(治療を受ける)

  6. group therapy(グループ療法)

  7. therapy session(治療セッション)

  8. talk therapy(対話療法)

  9. art therapy(芸術療法)

  10. music therapy(音楽療法)


3. 語源とニュアンス

語源


  • ギリシャ語の “therapeia” (θεραπεία) に由来し、「世話をする・看護する・治療をする」という意味を持ちます。

ニュアンスと使い方


  • 精神的ケア身体的リハビリなど、病院や専門的機関で行われる「治療行為」全般をカバーする幅広い単語です。

  • カジュアルな文脈では、ストレス解消や気分転換の意味合いで使われることもあります(例: “Gardening is my therapy.”)。

  • フォーマルな文脈(論文や医療現場)では主に「治療手段・療法」として、専門用語として使われます。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 名詞としての可算・不可算


    • 不可算名詞で使われることが多いです: “He is in therapy for depression.”

    • 種類や形態を強調する場合は可算名詞としても使われます: “Different therapies can help different conditions.”


  2. 一般的な構文・イディオム


    • “be in therapy” : 治療を受けている

    • “undergo therapy” : 治療(療法)を受ける

    • “therapy for ~” : ~に対する治療


  3. フォーマル/カジュアルの使い分け


    • フォーマル:医療や心理学の文脈で「療法」として使用

    • カジュアル:セラピー的に癒される、といった意味合い



5. 実例と例文

様々な場面での使用例を示します。

① 日常会話(カジュアル)


  1. “Gardening is my therapy; it helps me relax after work.”

    (ガーデニングは私にとってのセラピーなんです。仕事の後にリラックスできます。)


  2. “Some people find cooking to be a form of therapy.”

    (料理をすることをセラピーの一種と感じる人もいます。)


  3. “I’ve been going to therapy for stress management recently.”

    (最近、ストレス管理のためにセラピーに通っています。)


② ビジネスシーン(ややフォーマル)


  1. “Our company provides access to therapy sessions as part of the employee wellness program.”

    (当社では従業員の健康管理プログラムの一環として、セラピーセッションを受ける機会を提供しています。)


  2. “He took a leave of absence to undergo an intensive therapy regimen.”

    (彼は集中治療プログラムを受けるために休職しました。)


  3. “Positive outcomes are expected from the therapy recommended by the occupational health advisor.”

    (産業医が推奨した療法からは、良い結果が期待されています。)


③ 学術的・専門的文脈


  1. “Recent studies suggest that cognitive behavioral therapy is effective for various anxiety disorders.”

    (最近の研究では、認知行動療法がさまざまな不安障害に有効であることが示唆されています。)


  2. “Physical therapy plays a crucial role in the rehabilitation of post-surgery patients.”

    (理学療法は手術後の患者のリハビリにおいて重要な役割を果たします。)


  3. “Combination therapy can enhance the overall treatment effect for cancer patients.”

    (併用療法はがん患者の全体的な治療効果を高める可能性があります。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. treatment(治療)


    • 一般的な「治療」という意味。具体的・包括的。

    • 例: “He received treatment for his back pain.”


  2. counseling(カウンセリング)


    • 一般的に心の悩みや問題を対話で解決する過程を指す。

    • “therapy” よりも会話やアドバイスが中心。


  3. rehabilitation(リハビリテーション)


    • 主に身体の機能回復や社会復帰を目指す治療。

    • 医療的には“therapy”と重なる場合も多い。


  4. remedy(治療法・解決策)


    • 症状や問題を解決するための方法だが、カジュアルにも使われる。


反意語 (Antonyms)


  • “harm” (害) や “damage” (損傷) は反意語というより対義的な概念ですが、明確に “therapy” の反意語として定まったものはありません。「悪化させる行為」が逆の意味合いになるでしょう。


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /ˈθer.ə.pi/

  • アメリカ英語: [θérəpi](「セラピー」に近い音)

  • イギリス英語: [θɛrəpi](アメリカ英語とほぼ同じだが、母音のニュアンスがやや違う場合あり)

  • アクセントは第1音節 “ther” に置かれます。

  • よくある発音の間違い: “θ” (歯と舌を使う無声の th音) を /s/ と発音して “serapy” のようにならないよう注意。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “theraphy” や “theripy” など、母音や子音を誤って書きやすいので注意しましょう。

  2. 不可算・可算の混同: 原則不可算として扱いますが、種類を区別するときは可算名詞になる場合があることに留意。

  3. 同音異義語の混同: “therapy” に直接の同音異義語はありませんが、 “therapeutic” や “therm-” (heat) など別単語と混ざらないように注意。

  4. 試験での出題傾向: TOEICや英検などの医療や健康の分野の文章で頻出する可能性があります。特にリーディング問題で意図する意味を素早く把握できるようにしておきましょう。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “thera-” にはギリシャ語で「世話をする、治す」のイメージがあります。

  • “therapy” と来たら「セラピー=治療」と覚えやすいように、日本語の音の響き「セラピー」でそのままインプットするとよいでしょう。

  • ストレス解消法を “therapy” と考えると、「何かを実践すると心身が“治療”される感覚」と関連づけて覚えられます。


以上が、名詞 “therapy” の詳細解説です。心身に関連する治療行為や癒しのイメージとともに、スペル・発音・文法的特徴を押さえて使いこなしましょう。

意味のイメージ
therapy
意味(1)

(病気の)治療,療法

意味(2)

=psychotherapy

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