元となった辞書の項目
swing
IPA(発音記号)
解説
1. 基本情報と概要
単語: swing (名詞)
意味(英語): a seat suspended from above that can move back and forth, or a motion/movement that goes back and forth
意味(日本語): ブランコや振り子のように「前後に動くもの」、またはその「前後の揺れの動き」を指します。
「swing(名詞)」は、公園のブランコのことをイメージするとわかりやすいです。前後に揺れる動きやブランコ自体を表すときに使われます。カジュアルな場面でよく使われ、また音楽や意見の変動などのイメージにも転じて使われることがあります。
- 品詞: 名詞 (countable)
- 活用形: 名詞なので、複数形は swings となります。
- 他品詞への変化例:
- 動詞: to swing (〜を揺らす/揺れる)
- 形容詞: swinging (揺れている、またはスウィング・ミュージックのように使われることがある)
- 動詞: to swing (〜を揺らす/揺れる)
難易度 (CEFR): B1(中級レベル)
公園などの身近なイメージで覚えやすい単語ですが、揺れ・変動などの抽象的な意味でも使われますので、中級程度のレベルとして考えられます。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語幹: swing
- 特にはっきりした接頭語・接尾語はありませんが、動詞形に -ing がつき、そのまま名詞としても使える形になっています。
派生語や類縁語
- swing(動詞): 揺れる、〜を揺らす
- swinging: 形容詞として「揺れている」「スウィング(音楽のジャンル)」などを指すことがある
- upswing: (名詞) 上昇、向上
- downswing: (名詞) 下降、低下
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- take a swing at … → 「…を(バットなどで)打つ/殴ろうとする」
- in full swing → 「盛況で、最高潮で」
- mood swing → 「気分の変動」
- a swing in prices → 「価格の変動」
- swing set → 「ブランコなどが設置された遊具セット」
- swing vote → 「(選挙などで)結果を左右する票」
- swing by (動詞句) → 「(場所に)立ち寄る」
- have a swing at (口語) → 「試しに挑戦してみる」
- get into the swing (of things) → 「調子に乗る、物事に慣れる」
- on the swing → 「振り子が振れる途中で/揺れ動いている途中で」
3. 語源とニュアンス
語源
- 「swing」は古英語の「swingan」に由来するとされ、「振る、揺らす」という意味をもっていました。そこから名詞形として「揺れるもの」「ブランコ」の意味へと発展していきました。
ニュアンス
- 前後に揺れる動きを強調するシーンで使います。また、心の変化や意見の変動、マーケットの上下など、「振れ幅」を表すときに用いられます。公園の「ブランコ」を思い浮かべると、カジュアルで親しみやすい響きです。
- 音楽ジャンルの「スウィング・ミュージック(ジャズのスタイル)」で聞いたことがある方もいるかもしれません。リズミカルで揺れるようなニュアンスをイメージするとよいでしょう。
- 口語でも文章でもよく使われる単語です。ただし、音楽ジャンルや比喩的な「変動」として使うときはやや文脈依存です。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞 (countable): 冠詞 (a/the) を必要とし、可算名詞として扱います。
例: a swing, the swing, two swings - 一般的な構文:
- 「on a swing」(ブランコに乗っている)
- 「the swing of something」(何かの揺れ動きや変動)
- 「on a swing」(ブランコに乗っている)
- イディオム:
- 「in full swing」: 「真っ最中で、盛り上がっている」
- 「take a swing at ~」: 「〜を打とうとする/挑もうとする」
- 「in full swing」: 「真っ最中で、盛り上がっている」
- 使用シーン: フォーマル・カジュアルどちらでも可。特に「ブランコ」の意味や比喩的に「変動」を示すときはカジュアルな会話でも軽く使われます。ビジネスでは「価格や意見の変動」の話題に使われることも多いです。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
- “Let’s go to the park and ride the swing!”
- 「公園へ行ってブランコに乗ろうよ!」
- 「公園へ行ってブランコに乗ろうよ!」
- “The kids spent hours taking turns on the swings.”
- 「子どもたちは交代で何時間もブランコに乗っていたよ。」
- 「子どもたちは交代で何時間もブランコに乗っていたよ。」
- “I love the gentle swing of the hammock in the backyard.”
- 「裏庭のハンモックのゆるやかな揺れが大好きなんだ。」
(2) ビジネスシーンでの例文
- “We need to analyze the swing in consumer demand before launching the product.”
- 「製品を発売する前に消費者需要の変動を分析する必要があります。」
- 「製品を発売する前に消費者需要の変動を分析する必要があります。」
- “There was a significant swing in the stock prices after the announcement.”
- 「発表後、株価に大きな変動がありました。」
- 「発表後、株価に大きな変動がありました。」
- “Our sales figures show a clear swing in preference for online services.”
- 「売上データを見ると、オンラインサービスへの嗜好の変化が明らかです。」
(3) 学術的な文脈での例文
- “The pendulum’s swing is a classic example used in physics to illustrate periodic motion.”
- 「振り子の振れは、物理学で周期運動を説明するのによく使われる代表的な例です。」
- 「振り子の振れは、物理学で周期運動を説明するのによく使われる代表的な例です。」
- “The researcher noted a marked swing in the survey results over two consecutive years.”
- 「研究者は、2年続けて調査結果に顕著な変動があることを指摘しました。」
- 「研究者は、2年続けて調査結果に顕著な変動があることを指摘しました。」
- “Observing the swing of public opinion is crucial in political science.”
- 「世論の変動を観察することは政治学で極めて重要です。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- “movement” (動き): より広い意味で単に「動き」を指す。ブランコに限定しない。
- “shift” (シフト): 「位置・意見がずれる/変化する」というニュアンス。
- “oscillation” (振動、振動運動): 物理学などやや専門的で、周期的に揺れる意味を強調。
- “change” (変化): より大きく一般的な変化を示す。
反意語 (Antonyms)
- 名詞としての「静止」は “stillness” や “stability”。ただし直接的な反意語はあまり使われません。「揺れがない状態」を表すときは “no movement,” “stationary,” などが相当します。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /swɪŋ/
- アメリカ英語: スウィング
- イギリス英語: スウィング
- 強勢 (アクセント): 単音節語なので、単語全体にアクセントがあります。
- よくある発音の間違い: /swiːŋ/ のように「ウィー」と長く伸ばしてしまうケースがありますが、正しくは短めの /ɪ/ です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “swing” の “sw-” の部分を “swin-” “swen-” と書き間違えることがあるので注意。
- 同音異義語との混同: 特に目立つ同音異義語はありませんが、-ing 形で動詞と混乱する場合があります。文脈で名詞か動詞かを見極めましょう。
- 試験対策: TOEIC・英検などで “in full swing”「真っ最中/最高潮」や “take a swing at” の熟語が出題されることがあります。合わせて覚えましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- イメージ: 公園のブランコが前後に揺れる様子を頭に思い浮かべましょう。 “sw-” の発音とともに、風を切る感じで “s-wi-ng” とイメージすると覚えやすいです。
- スペリングのポイント: 子どものころにブランコ (swing) を“スイング”と音で覚える。スペルは “sw + ing” で、「前後に揺れる動き」を連想。
- 勉強テクニック: さまざまな文脈で応用が利く単語なので、「ブランコ」「気分の揺れ」「価格の変動」「音楽のスウィング」と、いろいろなイメージセンサーを総動員して学習すると定着が早くなります。
以上が名詞「swing」の詳細な解説です。ブランコや大きな動きの変化といったイメージを思い浮かべながら、実際の会話や文章でどんどん使ってみてください。
意味のイメージ
意味(1)
〈C〉〈U〉(一定の動きを伴う)揺れ,振動;(ある方向への)揺れ動き《+toward+名》
意味(2)
〈C〉振幅
意味(3)
〈C〉ぶらんこ;ぶらんこ遊び
意味(4)
〈U〉《しばしば a~》リズミカルな動き(歩き方)
意味(5)
〈C〉(…を)大きく振ること,打つこと《+of+名》
意味(6)
〈U〉活動の自由
意味(7)
〈U〉スイング(1930‐40年代のジャズのリズム)
意味(8)
〈C〉各国・各大陸を飛び歩く