最終更新日:2025/11/27
編集履歴(0)
元となった辞書の項目

organic

形容詞

有機体の, 生物の / (動植物の)器官の / 有機肥料を用いる / 有機的な, 組織的な

このボタンはなに?

私は有機農産物を買うことを好む。

このボタンはなに?
解説

1. 基本情報と概要

単語: organic

品詞: 形容詞 (adjective)

意味(英語): relating to or derived from living matter; produced without the use of chemical fertilizers, pesticides, or other artificial agents

意味(日本語): 生物由来の、または有機物から作られたという意味です。特に化学肥料や農薬などの人工的な添加物を使わずに生産されたものを指す場合によく使います。たとえば「オーガニック食品」と言えば、自然な方法で栽培され、化学物質がなるべく使われていない食品のイメージです。この単語は「自然志向」「環境や健康に優しい」といったニュアンスが含まれます。


  • 活用形: 形容詞なので、複数形や時制の変化はありません。ただし、副詞形として “organically” (オーガニカリー) があります。

  • 他の品詞形:


    • 副詞: organically (オーガニカリー) 「有機的に、自然に」

    • 名詞: organic (このまま名詞として「オーガニック食品や製品」という意味で使われることもあるが、正式には “organic food” “organic produce” などが一般的)


  • CEFRレベル: B2(中上級)


    • B2:中上級 → 日常会話に加えて、少し専門的なトピックでも使える語彙



2. 語構成と詳細な意味

語構成:


  • 語幹: “organ” (オルガン / 器官)

  • 接尾語: “-ic” … 「〜のような」「〜に関する」という意味を持つ形容詞化の接尾語です。

“organic” は「器官(organ)に関する」「生物に関する」などが元となっており、そこから「生物や自然由来のもの」「化学肥料などを使わない生産方法」などの意味が派生しました。

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. organic food → 有機食品

  2. organic farming → 有機農業

  3. organic produce → 有機農産物

  4. organic chemistry → 有機化学

  5. certified organic → 有機認証を受けた

  6. organic lifestyle → オーガニックな(自然派の)生活スタイル

  7. organic matter → 有機物

  8. organic compound → 有機化合物

  9. organic growth → (ビジネスなどで)自然成長

  10. organic architecture → 自然との調和を重視した建築様式(有機的建築)


3. 語源とニュアンス

“organic” はラテン語の “organicus” を由来とし、さらにギリシャ語の “organikos”(道具・器官に関する)にさかのぼります。元々は「器官」「生体の機能」に関連する言葉でしたが、のちに下記のように派生してきました:


  • 生物・自然由来

  • 添加物を用いない、自然な栽培または製法

  • 人工的ではなく、自然に起こる・自然体である

最近では特に「環境や健康に配慮した」というポジティブなイメージがあります。カジュアルな場面では食べ物やスキンケアなど、「健康的・ナチュラルなライフスタイル」を示すときにも使われます。一方ビジネス文脈での “organic growth” は、人為的な買収などではなく自然なプロセスで成長すること、という少しフォーマルな表現にもなります。


4. 文法的な特徴と構文


  • 形容詞としての用法: 名詞の前に置いて、その名詞が「有機的な」「自然由来の」または「自然に成長する」という性質を持っていることを表します。


    • 例) “organic produce,” “organic growth,” “organic design”


  • 副詞形: organically


    • 例) “They farm organically.” (彼らは有機栽培を行っている)


  • 使用シーン:


    • フォーマル: ビジネスや学術論文で “organic growth,” “organic chemistry”

    • カジュアル: お店で “organic food,” “organic café” など



5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “I prefer buying organic vegetables even if they are a bit more expensive.”


    • 「少し高くても、私はオーガニックの野菜を買うほうがいいです。」


  2. “This store sells a variety of organic teas from around the world.”


    • 「このお店は世界各地のオーガニックなお茶を取り扱っています。」


  3. “Have you tried that organic skincare brand? It’s really gentle on the skin.”


    • 「あのオーガニックのスキンケアブランド使ってみた? 肌にとても優しいよ。」


(2) ビジネスシーンでの例文


  1. “Our company focuses on achieving organic growth rather than acquisitions.”


    • 「当社は買収ではなく自然成長(オーガニックな成長)を目指しています。」


  2. “Organic certification can be a valuable marketing tool.”


    • 「有機認証はマーケティング上の大きな武器になり得ます。」


  3. “We’re looking into the organic food market to expand our product line.”


    • 「我々は製品ラインを拡充するために有機食品市場を検討しています。」


(3) 学術的・専門的な文脈での例文


  1. “Organic chemistry deals with the structure and properties of carbon-based compounds.”


    • 「有機化学は炭素化合物の構造や性質を扱います。」


  2. “The soil’s organic matter is crucial for sustainable farming.”


    • 「土壌の有機物は持続可能な農業にとって極めて重要です。」


  3. “Research on organic materials is advancing rapidly in the field of electronics.”


    • 「エレクトロニクス分野では有機素材に関する研究が急速に進んでいます。」



6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語:


    1. natural (ナチュラル) → 自然のまま、副次的に「有機的」というニュアンスも含むことが多い。

    2. pure (ピュア) → “純粋な”という意味で、化学物質や人工物を含まないイメージ。

    3. unprocessed (未加工の) → 加工がされておらず自然な状態に近いこと。


  • 反意語:


    1. synthetic (合成の) → 人工的に合成されたもの。

    2. artificial (人工的な) → 人工的な、自然生ではない。


使い方の違い:


  • “organic” は「生物由来・自然栽培・添加物なし」など、環境や健康に配慮するニュアンスがより強いです。

  • “natural” は化学物質や人工的な手が加わっていない対象全般に使えます。

  • “pure” は混ざりもののない“純粋さ”を特に強調します。

  • “synthetic” と “artificial” は自然から離れた合成品や人工物を指します。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA):


    • 米: /ɔːrˈɡænɪk/

    • 英: /ɔːˈɡænɪk/


  • アクセント: “or-GAN-ic” のように、第二音節「gan」に強勢があります。

  • アメリカ英語とイギリス英語の違い: 主に /ɔː/ と /ɒ/ の違いなどで、アメリカ英語では “オー(ル)ガニック”、イギリス英語では “オーガニック” と発音される傾向があります。

  • よくある間違い: 発音時に最後を「オーガニック」ではなく「オーガニク」と短くしてしまうミスが多いです。強勢を正しく “gan” に置いて発音しましょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペリングは “organic” と “organik” を混同しないようにしましょう。

  • “organism”(有機体)や “organization”(組織)と混同しないように注意します。形は似ていますが、意味と文脈が異なります。

  • TOEICや英検などの試験でも、「オーガニック食品」「自然成長」などの文脈で登場することがあります。リーディングパートやリスニングパートで出ることが多いため、意味を理解しておくと便利です。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • イメージ: “organ” (器官)から派生しているというイメージで、「体や自然に密接に関係したもの」と考えると覚えやすいでしょう。

  • スペリングのポイント: “organ” + “-ic” = “organic”

  • 勉強テクニック: 「オーガニック食品で健康的・自然なイメージ」とセットで覚えると、ニュアンスが頭に入りやすいです。また、関連する単語群(organic food, organic farming, organic chemistry など)をまとめて習得すると、文脈別で覚えやすくなります。


以上が形容詞 “organic” の詳しい解説です。自然由来や健康的という観点で使われる一方で、ビジネスから学術的文脈まで幅広く活用される語なので、ぜひ場面に応じて上手に使ってみてください。

意味のイメージ
organic
意味(1)

有機体の,生物の,生物から生じた

意味(2)

(動植物の)器官の

意味(3)

有機肥料を用いる(を用いて育った)

意味(4)

有機的な,組織的な,系統的な

意味(5)

有機質の

基礎英単語(NGSL) / 和訳 / 4択問題

編集履歴(0)

ログイン / 新規登録

 

アプリをダウンロード!
DiQt

DiQt(ディクト)

無料

★★★★★★★★★★