最終更新日:2025/11/30
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元となった辞書の項目

humor

名詞

〈U〉ユーモア, おかしさ / 〈C〉《…の》気分《for ...》

このボタンはなに?

彼女はユーモアのセンスが素晴らしいです。

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解説

1. 基本情報と概要

英単語: humor

品詞: 名詞 (主に不可算名詞。ただし特定の意味や文脈によっては可算名詞としても用いられる場合があります)

意味(英語): The quality of being amusing or comical; the ability to perceive, enjoy, or express what is funny.

意味(日本語): 面白さやおかしみ、ユーモアの感覚や、笑いや冗談を楽しむ能力のことです。

「何かを面白がる感覚、冗談やウィットを交わすときに使う場面の単語です。日常会話からビジネス、学術的なところでも使われる、とても広い文脈で使いやすい言葉です。」

活用形:


  • 単数形: humor

  • 複数形: humors (ただし、身体の「体液」という古い意味など、特殊な文脈で使われるときに複数形が見られます)

他の品詞としての例:


  • humorous (形容詞): 「ユーモアのある」という意味。

  • humor (動詞): 「〜の機嫌を取る」「〜に合わせる」という動詞用法もあり(ややフォーマル、古風なニュアンス)。

CEFR レベル: B2(中上級)

B2(中上級):大まかなトピックについて議論し、自分の意見やユーモアをある程度正確に伝えられるレベル。


2. 語構成と詳細な意味


  • 語幹: 「humor」

    接頭語や接尾語といった形は明確ではありませんが、もともとはラテン語系の語源に由来します(詳細は「3. 語源とニュアンス」で解説)。

派生語・類縁語


  • humorous (形容詞): 「ユーモアのある」

  • humorless (形容詞): 「ユーモアのない」

  • sense of humor (熟語): 「ユーモアのセンス」

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. sense of humor


    • 「ユーモアのセンス」


  2. dark humor


    • 「ブラックユーモア」


  3. wry humor


    • 「皮肉めいた(しんらつな)ユーモア」


  4. sarcastic humor


    • 「皮肉的なユーモア」


  5. maintain one’s humor


    • 「ユーモア(気分のゆとり)を保つ」


  6. good humor


    • 「上機嫌」「朗らかさ」


  7. humor me


    • 「(私を)機嫌を取る」「(私の言うことに)合わせてもらえる?」


  8. crude humor


    • 「下品なユーモア」


  9. verbal humor


    • 「言葉遊び的なユーモア」


  10. offbeat humor


    • 「風変わりなユーモア」



3. 語源とニュアンス

語源:


  • ラテン語の「umor(液体)」→ 古代医学で「体液」を意味した言葉が由来。昔、「四体液説」という医学理論があり、バランスが異なると気性(temperament)が異なると考えられていました。そこから転じて「気分」や「機嫌」、さらに「冗談の面白さへつながる気分」という現代的な意味に発展しました。

使用時の注意点・微妙なニュアンス:


  • 「humor」は「冗談」「面白み」というポジティブなニュアンスで使われることが多いですが、そのユーモアの種類によっては「皮肉」「下品さ」などのニュアンスが含まれる場合もあります。

  • カジュアルにもフォーマルにも使えます。

  • 書き言葉・話し言葉両方でよく使われ、主に「ある人の面白がる感覚や範囲」という意味合いで幅広く用いられます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 可算 / 不可算:

    一般的には「ユーモア」という性質を指すときは不可算名詞です。

    ただし、特定の種類のユーモアや形態を指す場合に可算名詞として扱い、「different humors (さまざまなユーモア)」のように用いられることがありますが、かなり特殊・文語的です。


  • 一般的な構文・イディオム:


    • “He has a great sense of humor.”(彼には素晴らしいユーモアのセンスがある)

    • “In good humor” (機嫌のいい状態で)

    • “To humor someone” (誰かに合わせる、誰かの機嫌を取る)


  • フォーマル/カジュアル:

    「humor」はフォーマル・カジュアル両方で使われます。スピーチやエッセイなどフォーマルな場面“sense of humor”といったフレーズは一般的です。



5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “I love talking to Jake; his sense of humor always brightens my day.”

    (ジェイクと話すのが大好き。彼のユーモアのセンスはいつも私の日を明るくしてくれるんだ。)


  2. “Could you humor me and try this outfit? I think it’ll look great on you.”

    (お願い、ちょっと私に合わせてこの服を試してみてくれない?すごく似合うと思うの。)


  3. “She told a joke, but no one got her humor. It was quite awkward.”

    (彼女がジョークを言ったけれど、誰もそのユーモアがわからなくて気まずかったね。)


(2) ビジネスシーンでの例文


  1. “A little humor in the presentation can help keep the audience engaged.”

    (プレゼンに少しユーモアを入れると、聴衆の興味を引きつけるのに役立ちます。)


  2. “He always maintains his sense of humor even under pressure, and it motivates the whole team.”

    (彼はプレッシャーの中でも常にユーモアを忘れず、それがチーム全体をやる気にさせてくれます。)


  3. “We need to strike a balance between professionalism and humor in our marketing campaign.”

    (私たちのマーケティングキャンペーンでは、プロ意識とユーモアのバランスをとる必要があります。)


(3) 学術的な文脈での例文


  1. “Researchers have studied the psychological benefits of humor in stress management.”

    (研究者たちはストレスマネジメントにおけるユーモアの心理学的利点を研究しています。)


  2. “Different cultures exhibit varying styles of humor, reflecting their societal values.”

    (異なる文化は多様なユーモアのスタイルを示し、その社会的価値観を反映しています。)


  3. “In historical medical practices, the term ‘humor’ referred to bodily fluids.”

    (歴史的な医学の実践では、「humor」という用語は体液を指していました。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. wit(ウィット)


    • 「機知」「鋭いユーモア」。より知的・機転の効いたニュアンス。

    • 例: “He is known for his quick wit.”(彼は機転の速さで有名だ。)


  2. comedy(コメディ)


    • 「喜劇」「面白いことそのもの」。より娯楽性(ショーや映画など)のニュアンス。

    • 例: “She loves watching stand-up comedy.”(彼女はスタンダップコメディを見るのが大好き。)


  3. joke(ジョーク)


    • 「冗談」。短い話や言葉の面白さにフォーカス。具体的な「ネタ」のイメージ。

    • 例: “He told a funny joke at the party.”(彼はパーティーで面白い冗談を言った。)


反意語


  • seriousness(深刻さ・まじめさ)


    • 「ユーモア」からは反対のイメージ。ユーモアがない、あるいは場を和ませないニュアンス。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA):


    • アメリカ英語: /ˈhjuːmər/ または /ˈjuːmər/(「ヒュー」と「ユー」両方の発音がある)

    • イギリス英語: /ˈhjuːmə/


  • アクセント(強勢)の位置:

    「hu」の部分(単語の最初)に強勢があります。


  • アメリカ英語とイギリス英語での違い:


    • スペルがイギリス英語では “humour” となることが一般的です。

    • 発音もイギリス英語では語尾の “r” を強く発音しない場合が多いです。


  • よくある発音ミス:


    • “ハマー”や“フマー”のように /h/ と /j/(または /juː/)を混同する場合がある。

    • “ヒューモァ”のように後ろの “r” が曖昧になると通じにくい場合あり。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “humor” (米) と “humour” (英) が混同されやすい。試験や論文で使う際は、どちらの英語を基準にしているか確認しましょう。

  • 同音異義語との混同: 目立った同音異義語はありませんが、ラテン語派生の “tumor” とのスペルの近さに注意。

  • 試験対策: TOEIC や英検では、広告やビジネス文書の中で「ユーモアの重要性」などの文脈で出題されることがあります。文中で “sense of humor” の表現を問う設問が典型的です。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • イメージ: 「‘ヒューッ’と息を抜いて緊張を和らげる感覚」が “humor” の音と似ているとイメージしてみます。ユーモアは場の空気を軽くし、緊張をほどく役割を果たします。

  • 覚え方のポイント: “human” に“o”がついたようなスペルで、人間らしい要素を思い出すと印象に残ります。人とのコミュニケーションを円滑にする要素、という連想も働きやすいでしょう。

  • 勉強テクニック: 短い面白い英語の記事や動画を見て普段から “humor” に触れておくと、自然に使い方が頭に残りやすくなります。


「humor」という単語は、状況や文脈に応じて幅広く使える便利な単語です。英会話でもビジネス文章でも使われており、特に相手とのコミュニケーションをスムーズにしてくれる言葉なので、ぜひ身につけてみてください。

意味のイメージ
humor
意味(1)

〈U〉ユーモア,こっけい,おかしさ

意味(2)

〈U〉ユーモアが分かる(表現する)力

意味(3)

〈C〉《単数形で》《ややまれ》(…の)気分,心理状態《+for+(do*ing*)》

意味(4)

〈C〉(一般に)ユーモアのある言葉(話,作品)

意味(5)

〈C〉(血液・リンパ液・胆汁のような)体液;《古》(人間の体質・気質を決定すると考えられていた)

基礎英単語(NGSL) / 和訳 / 4択問題

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