最終更新日:2025/12/01
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元となった辞書の項目

expert

名詞

〈C〉《...の》専門家, 熟練者《at, in, on ...》

このボタンはなに?

彼はその分野のエキスパートだ。

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解説

名詞 “expert” の詳細解説


1. 基本情報と概要

▸ 英語での意味


  • “expert” : a person with a high level of knowledge or skill in a particular field

▸ 日本語での意味


  • 「エキスパート」:ある特定の分野において、非常に高い知識や技能を持った人、専門家のことです。

    たとえば、「この分野で何か分からないことがあったら、彼はエキスパートだから聞いてみよう」というように使われます。プロフェッショナルやスペシャリストというニュアンスに近く、信頼できる専門家を指す単語です。

▸ 品詞


  • 名詞 (countable noun: 可算名詞)

▸ 活用形


  • 単数形: expert

  • 複数形: experts

▸ 他の品詞への変化


  • 形容詞: expert (形容詞として「熟達した」「専門家のような」という意味で使われることがあります)

    例: “He gave an expert opinion.”(彼は専門家としての見解を述べた。)

CEFRレベルの目安:B2(中上級)


  • 日常会話にも出てきますが、仕事の場面や専門的な話で使われる場面が多いでしょう。


2. 語構成と詳細な意味

▸ 語構成


  • 「ex-」: ラテン語由来の「外へ」「~から」という意味合い

  • 「pert」: ラテン語 “peritus” (熟達した、経験豊富な)由来の一部


    • 「expert」は、もともと「経験によって何かを身につけた人」というニュアンスとつながっています。


▸ 主な派生語や類縁語


  • expertise (名) : 専門知識、専門技術

  • expertly (副) : 熟練して、巧みに

▸ よく使われるコロケーション(関連フレーズ) 10選


  1. expert opinion(専門家の意見)

  2. expert advice(専門的なアドバイス)

  3. medical expert(医療の専門家)

  4. legal expert(法律の専門家)

  5. financial expert(金融の専門家)

  6. panel of experts(専門家の委員会)

  7. recognized expert(公認の専門家、広く認められた専門家)

  8. self-proclaimed expert(自称の専門家)

  9. expert testimony(専門家証言)

  10. expert witness(専門家証人)


3. 語源とニュアンス

▸ 語源


  • ラテン語 “expertus” (経験によって試された、経験を積んだ) に由来し、そこから「知識や経験をしっかり積んだ人」を指すようになりました。

▸ 微妙なニュアンス・注意点


  • 自称として使う場合は「実際に本物の専門家かどうか?」というニュアンス確認が必要です。

  • 一般的には、学歴や実績、信頼に裏付けされた人に対して使われることが多いです。

▸ よく使われるシーン


  • フォーマル・カジュアルともに使われますが、仕事や専門的な場面(フォーマル)のほうがよく目にします。

  • 口語でも「He’s an expert at fixing bikes.(彼は自転車修理のエキスパートだ)」のように軽い調子で用いられることもあります。


4. 文法的な特徴と構文

▸ 名詞としてのポイント


  • 可算名詞のため、冠詞 (an expert / the expert) や複数形 (experts) に留意します。

  • 前置詞 “in” や “on” とともに「~における専門家」という形で用いられます。


    • 例: “She is an expert in linguistics.” / “He is an expert on Japanese history.”


▸ イディオムや関連構文


  • “expert at/on/in something” : ~に熟達している


    • 例: “He’s an expert at negotiation.”


  • “seek expert help/advice” : 専門的な助け/アドバイスを求める


    • 例: “You should seek expert advice before making a decision.”



5. 実例と例文

下記では日常会話、ビジネス、学術的な文脈ごとに例文を示します。

▸ 日常会話での例文


  1. “My friend is an expert in juggling. He can juggle five balls at once!”

    (友達はジャグリングのエキスパートなんだ。5つのボールを同時に回せるよ!)

  2. “Are you an expert at using this app? I need some help.”

    (このアプリを使うの得意? ちょっと助けが必要なんだ。)

  3. “He’s an expert in home cooking. Everything he makes tastes amazing.”

    (彼は家庭料理の達人だよ。作るもの全部本当に美味しいよ。)

▸ ビジネスでの例文


  1. “We’ve hired an expert to review our marketing strategy.”

    (私たちはマーケティング戦略を見直すために専門家を雇いました。)

  2. “Please prepare a report and consult an expert if necessary.”

    (必要に応じて専門家に相談し、レポートを準備してください。)

  3. “He's recognized as an expert in corporate law.”

    (彼は会社法におけるエキスパートとして認められています。)

▸ 学術的な文脈での例文


  1. “According to leading experts in neuroscience, sleep plays a critical role in memory consolidation.”

    (神経科学の第一人者によると、睡眠は記憶の定着において非常に重要な役割を果たすそうです。)

  2. “We invited an expert in quantum mechanics to give a lecture.”

    (量子力学の専門家を招いて講義をしてもらいました。)

  3. “Several experts have peer-reviewed this article, confirming its validity.”

    (複数の専門家がこの論文を査読し、その有効性を確認しました。)


6. 類義語・反意語と比較

▸ 類義語 (synonyms)


  1. specialist(スペシャリスト)


    • 特定の領域に特化している点で“expert”に近いが、より「専門分野に限定している」ニュアンスが強いことがあります。


  2. professional(プロフェッショナル)


    • “expert”に比べ、仕事として報酬を得ているプロというニュアンスが強いです。


  3. authority(権威)


    • 「権威」として認められるほど詳しい、といったニュアンスになります。少しフォーマルです。


  4. master(マスター)


    • 技能や芸術的分野で一段上の達人としてのイメージが強いです。


  5. connoisseur(鑑定家、目利き)


    • 特に芸術や料理・飲み物などを鑑定・味わう分野での「鑑識眼のある専門家」を指します。


▸ 反意語 (antonyms)


  1. amateur(アマチュア)


    • 専門的トレーニングや資格を持たず、趣味レベルで携わっている人。


  2. novice(初心者)


    • まったく経験が浅い人、初心者。



7. 発音とアクセントの特徴

▸ IPA表記


  • イギリス英語 (BrE): /ˈek.spɜːt/

  • アメリカ英語 (AmE): /ˈek.spɝːt/

▸ 強勢(アクセント)の位置


  • 最初の “ex” の部分にアクセントがきます。


    • “EX-pert” のように発音。


▸ 発音の違い・よくあるミス


  • イギリス英語では /ˈek.spɜːt/ で “ɜː” の音(アーより少し短い中舌母音、しかしrは発音しない)。

  • アメリカ英語では /ˈek.spɝːt/ で “ɝː” (rをしっかり巻く)音になる。

  • スペルを “exper” と書き間違えるなどのミスに注意。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペリングミス: “expert” を “experet” や “expart” などと書かないように気を付ける。

  2. 発音: アクセントを “ex-PERT” と後ろに置かないようにする。

  3. 倒置表現や修飾語として使われるときの区別: “expert advice” (形容詞用法) と “an expert in advice” (やや不自然) の混同に注意。

  4. TOEICや英検などの試験でも、専門家の意見を求める文脈や「コンサルタント」「エキスパート」という単語は出題されやすいです。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「ex」の部分を “経験を通して得た知識が外(ex)に溢れ出てくる人” とイメージすると覚えやすいかもしれません。

  • 「expert」の “pert” の部分だけ見ても少しユニークなスペリングなので、目で見て覚えるとよいでしょう。

  • 連想ゲーム: “expert” = “experienced person” の頭文字を “ex” でかけ合わせると混乱しにくくなります。


以上が名詞 “expert” の詳細な解説です。ぜひ専門分野の話をするときに、正しく使ってみてください。

意味のイメージ
expert
意味(1)

(米陸軍で)特級射手

意味(2)

(…の)専門家,熟練者,大家《+at(in, on)+(do*ing*)》

基礎英単語(NGSL) / 和訳 / 4択問題

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