database
1. 基本情報と概要
英単語: database
品詞: 名詞 (noun)
活用形:
- 単数形: database
- 複数形: databases
意味(英語): A structured collection of data or information, usually stored electronically and accessible in various ways.
意味(日本語): コンピュータで扱われるデータの集合体・保管庫。電子的に保存され、さまざまな方法でアクセスできるものです。
「database」は、コンピュータ上で情報を効率的に検索・管理するためのシステムや概念として使われる単語です。技術的なニュアンスを含み、ITに関連した文脈で頻出します。
CEFRレベル目安: B2(中上級)
- 日常会話にはそれほど登場しませんが、IT・ビジネスシーンでよく使われる専門単語です。
他の品詞形:
- 動詞化はされませんが、形容詞としては
database-related
(データベース関連の)などで派生的に形容詞句を作ることがあります。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- data: 情報・データ
- base: 基盤・基礎
これらが合わさって「情報を蓄積する基盤」という意味となったと考えられます。
関連語や派生語
- database management system (DBMS): データベース管理システム
- data bank: (比較的古い表現で) データバンク
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- relational database(リレーショナル・データベース)
- database management system (DBMS)(データベース管理システム)
- database server(データベースサーバー)
- database administrator(データベース管理者)
- query the database(データベースをクエリする・検索する)
- update the database(データベースを更新する)
- database schema(データベーススキーマ)
- large-scale database(大規模データベース)
- database migration(データベース移行)
- backup the database(データベースをバックアップする)
3. 語源とニュアンス
「database」は、1960年代ころに「data(データ)」と「base(基盤)」が結びつき、コンピュータ関連の用語として使われるようになりました。歴史的には、電子計算機の台頭とともにコンピュータサイエンスの分野で自然に生まれた造語です。
ニュアンス・使用上の注意
- コンピュータ技術やITに関連する文脈で用いられる専門用語。
- 一般会話の中で使うとややフォーマル・テクニカルな印象を与えます。
- 口語よりもビジネス文書や技術文書、学術的なテキストで多用されます。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞 (a database / two databases) として使います。
- 「データベース」という概念全般について言う場合は、可算名詞の複数形「databases」を使うことが多いです。
- 技術文書やプレゼン商品の紹介などでは、しばしば「the database」と特定のシステムを指す場合があります。
イディオムの例 / 一般的な構文
- “to store data in a database” (データをデータベースに保存する)
- “to access a database” (データベースにアクセスする)
- “to maintain a database” (データベースを管理する)
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “I heard you’re learning about databases at school. Is it interesting?”
(学校でデータベースについて学んでるんだって?面白い?) - “My brother set up a small database to keep track of his music collection.”
(兄は音楽コレクションを管理するために小さなデータベースを作ったよ。) - “I’m studying how databases work so I can manage my personal website better.”
(個人のウェブサイトをうまく管理するために、データベースの仕組みを勉強しているの。)
ビジネスでの例文
- “We need to upgrade our database to handle the increased customer information.”
(増え続ける顧客情報に対応するため、データベースをアップグレードする必要があります。) - “Our database administrator is responsible for regular backups and performance tuning.”
(当社のデータベース管理者は、定期的なバックアップとパフォーマンス調整を担当しています。) - “Let’s integrate the new payment system with our existing customer database.”
(既存の顧客データベースと新しい決済システムを連携させましょう。)
学術的な文脈での例文
- “This study relies on a comprehensive database of environmental data collected over ten years.”
(本研究は、10年間にわたって収集された環境データの包括的なデータベースに基づいています。) - “The research team developed a specialized database for genomic information analysis.”
(研究チームは、ゲノム情報の解析専用のデータベースを開発しました。) - “Accessing the historical database requires special permission from the institution.”
(歴史的データベースにアクセスするには、研究機関の特別な許可が必要です。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (synonyms)
- data bank(データバンク):やや古い表現で、基本的な意味はdatabaseとほぼ同じ。
- repository(リポジトリ):情報やソースコードの保管庫を指す場合が多い。
- archive(アーカイブ):特に古いデータや記録を集めた保管庫を指す。
- information store(情報ストア):技術的にはあまり一般的な言い方ではないが、同様の意味を持つ。
微妙な違いとしては、database
は厳密な管理・検索機能をもつシステム上のコンテナを指すことが多い一方、repository
や archive
は必ずしも体系的な検索機能を前提としない場合もあります。
反意語
- 特に明確な反意語はありませんが、あえて言えば “manual record”や“paper-based record”(紙ベースの記録)などが対比として挙げられます。デジタルでなく手動・紙に記録されるものとの対比で使用されることがあります。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA):
- アメリカ英語: /ˈdeɪtəˌbeɪs/
- イギリス英語: /ˈdeɪtəˌbeɪs/ (大きな差はありません)
アクセント (stress):
- 第1音節「DÁ-ta」と第3音節「bás」の両方に強調がかかる二重強勢に近い感じですが、特に”dáta”に強いイントネーションがきます。
よくある発音の間違い:
- “data” の部分を「ダタ」と発音してしまう(日本語風に)。英語では「デイタ」に近い発音です。
- “database” 全体を早口で言いすぎて “databas” のように最後が不明瞭になることがあるため、注意が必要です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペリングミス: “databas” のように最後を落とす、または “databese” のようにeの位置を間違えるなど。
- 同音異義語との混同: 「data」と「dater(デートする人)」などは発音は似ていないため、混同しにくいですが、会話の中で “data-based” / “database” の区別を曖昧にしないように気をつけましょう。
- 試験対策: TOEICや英検では、IT関連の Reading 問題で文中に登場することがあります。特に “query the database” や “database management” といったフレーズが頻繁に出現する可能性があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「data(情報)」という土台の上に「base(基盤・基礎)」を置くイメージで覚えると良いでしょう。
- “database” の最後の “-base” が「土台」という意味の “base” と同じなので、そこから「情報の土台」の概念をイメージすると覚えやすいです。
- スペリングでは “database” の真ん中で “base” が切れるイメージを持つと、「databa-se」と区切って覚えやすくなります。
「database」はIT用語の中でも基礎中の基礎なので、初期にしっかり理解・記憶しておくと、後の学習がスムーズになるでしょう。
《コンピューター用語》データベース