元となった辞書の項目
wire
解説
1. 基本情報と概要
単語: wire
品詞: 名詞 (可算名詞)
意味(英語): A thin piece of metal that is flexible and usually cylindrical, used for conducting electricity or for structural support.
意味(日本語): 電気を通す、または何かを支えるために用いられる細長い金属の線やケーブルのこと。
「wire」は、電気を通したり、物を結び付けたりする細い金属の線です。金属製の糸のように細いものもあれば、太めで頑丈なものもあります。日常生活でも電源コードや金網など、多様なシーンでよく使われます。
活用形(名詞)
- 単数形: wire
- 複数形: wires
他の品詞に変化する例
- 動詞: to wire (例: 「お金を送金する」「配線をする」など)
- 形容詞: wired (例: 「電気配線済みの」「興奮した」など)
CEFRレベル: B1(中級)
電気や道具、DIY関連など日常会話でも出てくる可能性があり、同程度の単語に比べて比較的覚えやすい単語です。
2. 語構成と詳細な意味
接頭語・接尾語・語幹
- 語幹: wire
- もともと特別な接頭語や接尾語が付くことはあまりありませんが、形容詞化すると「-ed」がついて「wired」になります。
関連語・派生語
- wireless: 無線の(wire + less)
- wiring: 配線作業(wire + ing)
コロケーション(共起表現)10選
- wire fence (ワイヤーフェンス)
- wire hanger (ワイヤーハンガー)
- barbed wire (有刺鉄線)
- wire transfer (銀行送金)
- wire mesh (ワイヤーメッシュ/金網)
- live wire (通電している電線、または活気のある人)
- high-tension wire (高圧線)
- wire spool (ワイヤーの巻き枠)
- wire cutter (ワイヤーカッター)
- telegraph wire (電報に使う電線)
3. 語源とニュアンス
語源
- 「wire」は古英語の「wīr」に由来し、さらにゲルマン系の言語「viria」(金属のねじった線)と関連があるとされています。元々は「金属の糸状のもの」を指していました。
ニュアンス・使用時の注意
- 「wire」は物理的な金属の線を指すほか、銀行送金や電報など、「電線を介して送る」というイメージにも使われます。
- 口語・文章ともに幅広く使われ、改まった文脈でも問題ありません。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞としての使い方(可算名詞)
- 「a wire」「several wires」「the wire」など、具体的な本数や特定のワイヤーを示すときに使われます。
- 「a wire」「several wires」「the wire」など、具体的な本数や特定のワイヤーを示すときに使われます。
- 動詞としての使い方
- 「to wire something」は「何かをワイヤーで繋ぐ」「配線する」「(お金などを)送金する」という意味になります。
- 「to wire something」は「何かをワイヤーで繋ぐ」「配線する」「(お金などを)送金する」という意味になります。
- イディオムや定型表現
- 「down to the wire」: 「最後の一瞬まで」「ギリギリになって」
- 「live wire」: 「通電している線」や「生き生きした人」という比喩的用法
- 「down to the wire」: 「最後の一瞬まで」「ギリギリになって」
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “Could you hand me the wire cutters? I need to shorten this wire.”
(ワイヤーカッターを取ってくれる?このワイヤーを短くする必要があるんだ。) - “I found a loose wire behind the TV. Let me fix it.”
(テレビの裏にゆるんだワイヤーを見つけたよ。直しておくね。) - “Be careful around that exposed wire. It might still be live.”
(むき出しのワイヤーの近くは気をつけて。まだ通電しているかもしれないからね。)
ビジネスシーンでの例文
- “I’ll wire the payment to your account by tomorrow afternoon.”
(明日の午後までにお支払いを振り込みます。) - “The security system requires specific wire configurations.”
(そのセキュリティシステムは特定の配線設定を必要とします。) - “Make sure the wire transfers are confirmed before shipping the goods.”
(商品を発送する前に、送金が確認されているか確認してください。)
学術・専門的な文脈での例文
- “The tensile strength of this steel wire is significantly higher than standard copper wire.”
(このスチールワイヤーの引張強度は標準的な銅製ワイヤーよりも大幅に高いです。) - “Using a thin wire reduces mechanical rigidity but increases flexibility.”
(細いワイヤーを使うことで機械的剛性は下がる一方、柔軟性は高まります。) - “Researchers are exploring new ways to make superconductive wires at lower temperatures.”
(研究者たちは、より低温で超伝導ワイヤーを作る新しい方法を模索しています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- cable (ケーブル): wireよりも太く、電力や通信などの用途で使われる電線を主に指す。
- cord (コード): より柔らかい素材の電線や紐を指す場合が多い。
- thread (糸): 金属に限らず、縫い物や裁縫に使われる糸全般。金属線を「metal thread」と呼ぶこともある。
- filament (フィラメント): 電球や3Dプリンターなど、より細く特定用途の線状物質を指す。
反意語 (Antonym-ish)
- wireless (無線): 厳密には反意語ではありませんが、「有線(wire)」に対して「無線(wireless)」として使われることが多い。
ニュアンスの違い
- 「wire」は「金属製の線」を明示しますが、「cable」はより太く複数の線を束ねたもの、「cord」は電源コードなど柔らかめで被覆付き、「thread」は金属でなくてもよい糸全般を指します。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /waɪər/
- アメリカ英語: [ワイヤー](二重母音 aɪ + ər)
- イギリス英語: [ワイア](イギリス英語でも大きくは変わらないが、/r/の発音が弱め)
- アクセントは第一音節「wi」にあり、最後の「r」が巻き舌または弱く発音される点に注意。
- よくある間違いとして、/waɪər/の中で音をひとつ落として「waɪ」だけのように発音しがちなことがあります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: 「wier」と書いてしまうミス。正しくは“wire”です。
- 同音異義語との混同: “wyre”など似たスペリングは一般的ではありません。
- 発音の曖昧さ: /waɪr/と/r/をはっきり発音しないと「why」や「wy」などと聴こえてしまうことがある。
- 試験対策: TOEICや英検では「wire transfer」などの金融関連用語、「down to the wire」などのイディオムとして出題される場合があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「ワイヤーアクション」という日本語外来語表現もあるように、“wire”は映画などでもおなじみ。「アクション映画で俳優が空中を飛ぶ=ワイヤーを使っている」イメージを持つと覚えやすいです。
- スペルは「w + i + r + e」で、間に“i”が入ることを強く意識すると間違いにくくなります。
- 音声的には /waɪər/なので、「ワイアー」とゆっくり発声してみると正確に発音しやすいでしょう。
以上が、名詞「wire」の詳細な解説となります。ぜひ覚えておきましょう。
意味のイメージ
意味(1)
〈U〉〈C〉針金,金属線
意味(2)
〈C〉電線,ケーブル;金網
意味(3)
《おもに米》〈U〉〈C〉電報(telegram)