最終更新日:2025/12/01
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元となった辞書の項目

wing

名詞

(鳥の)翼,(昆虫の)羽 / (飛行機・風車などの)翼,羽 / (建物の)翼(よく),そで / (政党などの)分派,…翼 / 《複数形で》(舞台の)そで,たもと(観客から見えない部分) / (サッカーなどの)ウィング,ウィングの選手 / (部隊・艦隊の左右の)翼,側面部隊;(空軍の)飛行大隊 / 《複数形で》パイロット記章 / 《英》=fender 1

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解説

以下では、名詞 “wing” をできるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

意味(英語 / 日本語)


  • 英語: “wing”

  • 日本語: 「翼」「羽」「(建物や組織の) 翼部」「(舞台の) 袖」など

「wing」は主に鳥や飛行機の翼を指す単語です。そこから転じて、建物の一角などを“wing”と呼ぶこともあります。また、舞台の袖(舞台の左右にある、出演者が待機するスペース)も“wing”といいます。

「鳥や飛行機の翼」「建物の一部」「舞台袖」というニュアンスを持つ単語です。状況に応じてどれを指しているか変わります。

品詞


  • 名詞 (countable noun: 可算名詞)

活用形

名詞なので、基本的には以下の形があります:


  • 単数形: wing

  • 複数形: wings

他の品詞に変化する例


  • 動詞: “to wing (something)” –「(急いで)~を送る」「即興でやる」「飛ぶ」などの意味があります (例: Let’s just wing it.)

  • 形容詞形: “winged” – 「翼のある」「羽のある」(例: winged creatures)

CEFRレベルの目安: A2 (初級)~B1 (中級)


  • A2 (初級): 日常会話で確実に理解しておきたい頻出単語です。

  • B1 (中級): さまざまな文脈 (たとえば比喩的表現など) でも応用しやすくなります。


2. 語構成と詳細な意味

語構成

“wing” は接頭辞・接尾辞のない単語で、語幹そのものが “wing” です。

関連語や派生語


  • winged (形容詞): 翼のある、羽の生えた

  • wingless (形容詞): 翼がない

  • to wing it (イディオム的な動詞フレーズ): 即興でやる

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. spread one’s wings (翼を広げる / 活動範囲を広げる)

  2. clip someone’s wings (人の翼を切る / 活動や自由を制限する)

  3. take wing (飛び立つ / 高揚する)

  4. wing mirror (サイドミラー / 車の脇にあるミラー)

  5. west wing / east wing (西翼 / 東翼 / 建物の西側・東側の増設部分)

  6. on the wing (飛行中で / 活動中で)

  7. wing span (翼幅 / 翼を広げた時の幅)

  8. wing tip (翼の先端 / 靴の先端を指す場合もある)

  9. right-wing / left-wing (右派 / 左派)

  10. wing collar (ウイングカラー / 先端が翼のように折れ返った襟)


3. 語源とニュアンス

語源

“wing” は古ノルド語の “vængr” に由来するとされています。ゲルマン語派の “wēngjan” に関連があると考えられています。

使用時の注意点とニュアンス


  • “wing” は「翼」「羽」の意味以外にも、「(建物などの) 翼部」や「袖(舞台脇)」を指すことがあり、文脈によって意味が変わります。

  • 比喩表現として “spread your wings” のように、自由を得る・活躍の場を広げるというポジティブなイメージを含むことが多いです。

  • “right-wing” や “left-wing” のように、政治的立場の意味を示す場合もあります。

  • カジュアル/フォーマル両方で使用される語ですが、建物に関する文脈ではややフォーマル、会話で「翼」を指すときはカジュアルに使うことが多い印象です。


4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞 (可算名詞) のため、a wing / two wings のように数をつけて使います。

  • 建物の一部を指す場合は “the east wing of the building” のように特定の定冠詞を用いることも多いです。

  • 舞台袖を指す場合は複数形がよく使われることがあり、“he waited in the wings” や “they entered from the wings” のように文脈で表現されます。

イディオム例


  • in the wings: 「待機して / 出番を待って」

  • wing it: 「即興でやる」(カジュアル表現)


5. 実例と例文

日常会話での例文(3つ)


  1. “Look! The bird is flapping its wings so quickly.”

    (見て!あの鳥、すごく速く翼を羽ばたかせてるよ。)

  2. “I need a costume with wings for the school play.”

    (学芸会で翼付きの衣装が必要なんだ。)

  3. “Let’s just wing it and see what happens!”

    (とにかくぶっつけ本番でやってみようよ!)

ビジネスシーンでの例文(3つ)


  1. “Our new office has an additional wing for the design department.”

    (私たちの新しいオフィスには、デザイン部門用に新しい翼部があるんです。)

  2. “He’s part of the right-wing faction in the company’s politics.”

    (彼は社内の右派的な派閥に属しています。)

  3. “We plan to expand the west wing of the warehouse to increase storage.”

    (倉庫の西翼部分を拡張して、保管場所を増やす予定です。)

学術的・専門的な文脈での例文(3つ)


  1. “The wings of migratory birds can span over two meters.”

    (渡り鳥の翼は2メートルを超えることがあります。)

  2. “A plane’s wing geometry is crucial for aerodynamic efficiency.”

    (航空機の翼の形状は、空気力学的な効率性にとって非常に重要です。)

  3. “In classical theater, actors often enter from the wings to create dramatic effect.”

    (古典演劇では、俳優はよく舞台袖から登場してドラマチックな演出をします。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. fin(ひれ)– 魚などのひれを指す。形状は似ていても機能が異なる。

  2. appendage(付属肢)– 生物学的に「付属肢」を指す広い用語。翼もその一種ではあるが、一般会話ではあまり使わない。

  3. section / part(部分 / 一部)– 建物の「ウイング」を他の言葉で言うなら“section”や“part”。ただし「翼」のニュアンスはない。

反意語 (Antonyms)

“wing” の直接的な反意語はありませんが、鳥や飛行機において “body” (胴体) が対比されることはあります。


7. 発音とアクセントの特徴

IPA表記


  • /wɪŋ/

アクセント・発音


  • 1音節なので強勢は単語全体にかかります。

  • アメリカ英語とイギリス英語であまり差異はありません。

  • しっかりと /w/ の後に /ɪ/ を発音し、最後を /ŋ/ (鼻音) で終わらせるのがポイントです。 /wiŋ/ にならないようにしてください。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペリングミス: “wine” や “win” と混同しないように注意。

  • 発音で /wiŋ/ (「ウイング」)が日本語の「ウィング」に引きずられ、曖昧に /wiːŋ/ と伸ばして発音しないように気をつけましょう。

  • “wing it” は口語表現。「即興でやる」という意味なので、ビジネス文書やフォーマルな場にはあまり使わないほうがよい表現です。

  • TOEICや英検などの試験で、「翼」「建物の翼部」「舞台袖」などの多義語として問われる可能性があります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “wing” は英語の “wind” (風) に似たつづりが含まれていて、風に乗って飛ぶ“翼”をイメージすると覚えやすいかもしれません。

  • 「ウィング」とカタカナで覚えると、ほぼそのまま発音できるので混同しにくいです。ただし、最後の鼻音 /ŋ/ を意識して意図的に“ウィンG”と切らず、鼻に響かせるように発音しましょう。

  • 建物の場合は「西ウイング」「東ウイング」など実際の施設名で見かけることも多いので、看板や案内板での表記を思い浮かべながら覚えると定着しやすいです。


以上が、名詞 “wing” に関する詳細な解説です。自然界の「翼」から建築物の「翼部」、舞台の「袖」まで幅広い意味を持ちますので、状況に応じて使い分けることがポイントです。ぜひ活用してみてください。

意味のイメージ
wing
意味(1)

(鳥の),(昆虫の)羽

意味(2)

(飛行機・風車などの),羽

意味(3)

(建物の)翼(よく),そで

意味(4)

(政党などの)分派,…翼

意味(5)

《複数形で》(舞台の)そで,たもと(観客から見えない部分)

意味(6)

(サッカーなどの)ウィング,ウィングの選手

意味(7)

(部隊・艦隊の左右の)翼,側面部隊;(空軍の)飛行大隊

意味(8)

《複数形で》パイロット記章

意味(9)

《英》=fender 1

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