最終更新日:2025/12/06
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元となった辞書の項目

flood

動詞

をあふれさせる / 〈人・物が〉…に殺到する

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解説

以下では、動詞としての「flood」を中心に、できるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

意味(英語・日本語)


  • 英語: “(to) flood” – to cover a place with water, or to overflow; to fill or become filled to overflowing.

  • 日本語: 「(~を)水浸しにする」「氾濫する」「あふれるように送る」などを意味します。土地や建物などを水で覆ってしまう場合だけでなく、物や情報などが大量に押し寄せる様子を表すのにも使われます。「氾濫するようにたくさん送る/来る」というニュアンスで、メールやリクエストが大量に殺到する場面などでも使われます。

品詞


  • 動詞(他動詞・自動詞として使われることがあります)


    • 他動詞: “The heavy rain flooded the town.”(激しい雨が町を水浸しにした)

    • 自動詞: “The river flooded after the storm.”(嵐の後、その川は氾濫した)


活用形


  • 現在形: flood / floods

  • 過去形: flooded

  • 過去分詞形: flooded

  • 現在分詞形: flooding

他の品詞としての例


  • 名詞 “flood”:「洪水」「氾濫」「あふれるような大量のもの」

    例: “There was a massive flood in the city.”

難易度(CEFR目安)


  • B1(中級)程度


    • “flood”は日常生活でも自然災害の文脈でよく聞く単語で、中級レベルの学習者でも理解が必要な語です。



2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • “flood” ははっきりとした接頭語・接尾語が付いていない形で、一語の単語です。

派生語・関連語


  • “flooding” (名詞/動名詞):洪水状態、氾濫

  • “floodgate” (名詞):水門

よく使われるコロケーション(10個)


  1. “flood the market”(市場に大量に投入する)

  2. “flood into somewhere”(~へ大量に押し寄せる)

  3. “be flooded with calls”(電話が殺到する)

  4. “be flooded with orders”(注文が殺到する)

  5. “flood of information”(情報の洪水)

  6. “flash flood”(鉄砲水)

  7. “flood control”(洪水防止・治水)

  8. “flood warning”(洪水警報)

  9. “flood damage”(洪水被害)

  10. “flood the inbox”(メールボックスをあふれさせる)


3. 語源とニュアンス

語源


  • “flood”は古英語の“flōd”に由来し、“flow(流れ)”と同根の言葉です。

  • 古くは川や海の水位が上がる意味を中心に使われていましたが、現代では水だけでなく「人・物・情報が一気に押し寄せる」イメージでも使われます。

ニュアンス・使用の注意点


  • 天災としての洪水を表すときはやや深刻なニュアンスがあります。

  • 情報や依頼などが大量に送られる場合、比較的カジュアルな文脈でも使いやすい表現です。

  • “flood”は口語・文章どちらでも使われますが、災害報道や公的文書などフォーマルな場面でもよく目にします。


4. 文法的な特徴と構文

1) 他動詞用法: “flood + 目的語”


  • 例: “Heavy rains flooded the basement.”

    2) 自動詞用法: “flood”(何かが氾濫する)

  • 例: “The river flooded after the storm.”


    • 可算/不可算:

    • 動詞には可算・不可算の区別はありませんが、名詞「flood」は通常可算名詞(a flood, floods)として扱います。

    • “flood in/out”などの句動詞的表現もあります。



5. 実例と例文

(A) 日常会話での例文(3つ)


  1. “The streets flooded after the heavy rain last night.”

    (昨夜の激しい雨の後、通りが水浸しになったよ。)


  2. “My inbox is flooded with promotional emails this morning.”

    (今朝はプロモーションメールで受信箱があふれ返っているよ。)


  3. “Don’t leave the tap running or you’ll flood the bathroom!”

    (蛇口を出しっぱなしにしないでよ、浴室を水浸しにしちゃうよ!)


(B) ビジネスでの例文(3つ)


  1. “We need to be cautious not to flood the market with too many products at once.”

    (一度にあまりにも多くの商品を市場に投入しすぎないように注意が必要です。)


  2. “Our customer service line was flooded with calls after the new campaign launched.”

    (新しいキャンペーン開始後、カスタマーサービスへの電話が殺到しました。)


  3. “If we flood our subscribers with emails, they might unsubscribe.”

    (購読者にメールを送りすぎると、解除されてしまうかもしれません。)


(C) 学術的な文脈での例文(3つ)


  1. “The low-lying regions are prone to flooding due to inadequate drainage systems.”

    (低地は排水設備が不十分なため、洪水になりやすいです。)


  2. “This study examines how rivers flood during severe weather conditions.”

    (本研究は、厳しい気象条件下で川がどのように氾濫するかを調査します。)


  3. “Researchers developed a model to predict the likelihood of coastal flooding.”

    (研究者たちは沿岸部の洪水の可能性を予測するモデルを開発しました。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. “overflow”(あふれる)


    • 川から水があふれる場合などによく使われます。


  2. “inundate”(水浸しにする/殺到させる)


    • フォーマルな文脈で使用されることが多い。レポートや新聞記事で頻出。


  3. “deluge”(大量に浴びせる/大洪水)


    • “deluge”は名詞で「大洪水」、動詞で「~に大雨を降らせる/大量に押し寄せる」の意味があり、やや文学的または書き言葉で使われることが多い。


反意語 (Antonyms)


  • “drain”(排水する)

  • “dry out”(乾かす)

“flood”は主に「水・ものがあふれる」動きなので、反対の動きは「水が引く」「乾かす」になります。


7. 発音とアクセントの特徴

発音記号(IPA)


  • 米英・英英とも: /flʌd/

アクセント


  • “flood” は単音節なのでアクセントの位置は変わりません(“flʌd”)。

発音上の注意


  • “flood” と “floor” などを混同しないように注意しましょう。“flood” の母音は「ʌ(ア)」に近い音です。

  • スペルの “oo” に引きずられて「フード」と発音しそうになりますが正しくは /flʌd/ です。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “flood” を “floods” と書き間違えたり、 “floor” と混同したりするケースがある。

  • 同音異義語とまではいきませんが、 “food” (食べ物) /fuːd/ とは発音が似て非なるものなので注意。

  • 試験対策(TOEIC・英検など)では、自然災害やビジネス文脈で「情報や物が押し寄せる」意味などで出題される可能性があります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • スペルの“oo”を見るとつい“oo”を長く伸ばしてしまいがちですが、実際には短い「ʌ」の音であることを強く意識して覚えましょう。

  • “flood”を“blood”と比較すると、スペルは似ていてどちらも /ʌ/ の音なので、セットで「フラッド」「ブラッド」と覚えるとよいです。

  • 水が溢れるイメージと、設定したメールアドレスに大量のメールが押し寄せるイメージをリンクさせると、ビジネスや日常会話で使う場面が自然と思い浮かびます。


以上が、動詞としての「flood」の詳細解説です。洪水のように「水があふれる様子」から転じて、「大量の物や情報が一度に押し寄せるニュアンス」でも使われます。日常からビジネス、学術、フォーマルな文脈まで幅広く使われる単語なので、ぜひさまざまな文例・コロケーションと併せて学習してみてください。

意味のイメージ
flood
意味(1)

〈川が〉はんらんする

意味(2)

…‘を'あふれさせる

大雨のため、川が氾濫しました。

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意味(3)

(洪水のように)押し寄せてくる

意味(4)

〈人・物が〉…‘に'殺到する,どっと押し寄せる

基礎英単語(NGSL) / 和訳 / 4択問題

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