最終更新日:2025/12/01
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元となった辞書の項目

existence

名詞

〈U〉《...の》存在, 実在《of ...》 / 生存 / 〈C〉生活, 暮らし

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エイリアンの存在は長年の議論のテーマとなっています。

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解説

1. 基本情報と概要

英単語: existence

品詞: 名詞 (noun)

活用形: 名詞なので基本的に複数形はありませんが、文脈によっては複数形 existences が用いられることもあります(哲学的・文学的な文脈などで「存在のあり方」などを強調したい場合)。

意味(英語)


  • “The state or fact of living or being; presence in reality.”

意味(日本語)


  • 「存在」や「実在」といった意味を表す言葉です。

  • 何かが「ある」という状態や、そのもの自体が持つ「ありよう」を指し示します。

  • 「こういうシーンで使われる」「こういうニュアンスがある」というと、たとえば「人間の存在(human existence)」や「この概念の存在を証明する(to prove the existence of this concept)」といった形で、「実在している」ということを強調する場面で使われます。

他の品詞になった例


  • 動詞形: exist(存在する)

  • 形容詞形: existent(存在している、現存の)

  • 形容詞形: existing(現存の、既存の)

CEFRレベルの目安


  • B2(中上級): 「existence」は少し抽象的かつ哲学的な概念を語る時にも使われるため、中上級レベル(B2)くらいから学習しておく単語と言えます。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • ex- : ここでは「外へ」「~から」というよりは語根として「現れる」「出現する」という意味を説く場合もあります。

  • ist : 「存在する」や「立つ」の語根(ラテン語「stare」=「立つ」が由来の一部とする解釈もあります)。

  • -ence: 名詞を作る接尾語

派生語・類縁語


  • exist (動詞)

  • existent (形容詞)

  • existing (形容詞)

  • coexistence (名詞) : 共存

よく使われるコロケーション(関連フレーズ)10選


  1. human existence(人間の存在)

  2. proof of existence(存在の証拠)

  3. mode of existence(存在様式)

  4. mere existence(単なる存在)

  5. bring into existence(生じさせる)

  6. question the existence of …(…の存在を疑う)

  7. the very existence of …(…そのものの存在)

  8. come into existence(成立する、誕生する)

  9. struggle for existence(生存競争)

  10. ensure the existence(存在を確保する/存続を保証する)


3. 語源とニュアンス

語源


  • ラテン語 “existere”(「外に現れる」「表面化する」)が元になっています。

  • 元々は「そこに現れる」ことを指し、「実際にある」ことを強調する形で使われていました。

歴史的な使用


  • 哲学や宗教などの文脈で古くから議論されてきました。デカルトの「我思う、ゆえに我あり (I think, therefore I am)」などが代表例です。

使用時の微妙なニュアンス


  • 「何かが“ただある”瞬間」をかなりフォーマルかつ抽象的に言及する際に用いられてきました。

  • 日常会話用というよりは、ややフォーマル/抽象的、哲学的な表現で頻出です。

使われるシーン


  • 文章や議論、アカデミックな場面でよく出現します。

  • 日常会話でカジュアルに「存在」というよりは、もう少し込み入った話(テーマ)をするときに用いられます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 可算・不可算名詞: 基本的には不可算名詞(抽象的な概念)として扱われることが多いです。哲学的文脈などでは不可算扱いが一般的ですが、文学的表現などで「多様なexistences」という形で可算名詞としても使われることがあります。


  • 一般的な構文:


    • “the existence of ~” で「~の存在」を表します。

    • “bring into existence” で「生み出す」「成立させる」といった意味になります。


  • イディオム例:


    • “come into existence” = 「誕生する、発生する」

    • “struggle for existence” = 「生存競争をする」


  • フォーマル/カジュアル:


    • “existence” はフォーマル・学術的な印象が強め。カジュアルに「it exists」と言うほうが日常的。



5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “I never really thought about the existence of other planets until I saw that documentary.”

    (あのドキュメンタリーを見るまで、他の惑星の存在について深く考えたことがなかったよ。)


  2. “Do you believe in the existence of ghosts?”

    (幽霊の存在を信じる?)


  3. “The existence of this new café makes me really happy because it’s so close to my house.”

    (この新しいカフェがあるおかげで、すごくうれしい。家からこんなに近いし。)


(2) ビジネスでの例文


  1. “We need to validate the existence of this market before launching our new product.”

    (新製品を発売する前に、この市場が本当に存在するのかを検証する必要があります。)


  2. “The mere existence of a backup plan can greatly reduce business risks.”

    (バックアッププランがあるだけでも、ビジネスのリスクは大幅に減らせます。)


  3. “No one was aware of the existence of an earlier contract, which complicated the negotiations.”

    (誰も以前の契約の存在を知らなかったため、交渉が複雑になりました。)


(3) 学術的な文脈での例文


  1. “Philosophers have debated the nature of human existence for centuries.”

    (哲学者たちは何世紀にもわたり、人間の存在の本質について議論してきました。)


  2. “Recent discoveries have challenged our understanding of the existence of dark matter.”

    (最近の発見により、ダークマターの存在に関する我々の理解が揺らいでいます。)


  3. “The paper provides evidence to support the existence of a previously unknown phenomenon.”

    (その論文は、これまで知られていなかった現象の存在を裏付ける証拠を提示しています。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. “being”(存在)


    • “being” はやや哲学的な文脈で「存在」や「本質」を指す。


  2. “presence”(存在、出席)


    • “presence” はその場にいる、あることを強調するニュアンス。


  3. “reality”(現実)


    • 「現実であること」を強調する際は “existence” よりも “reality” が好まれる場合も。


反意語 (Antonyms)


  1. “non-existence”(不存在)


    • 存在しないことを表すストレートな反意語です。


  2. “absence”(不在)


    • そこに「いない」「ない」という意味。「存在」がない状態を説く際に用いられる。



7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /ɪɡˈzɪs.təns/ または /ɛɡˈzɪs.təns/

  • アクセント: 「ig-ZIS-tuhns」のように第2音節(ZIS)を強調します。

  • アメリカ英語とイギリス英語の違い: 大きな違いはありませんが、アメリカ英語は /ɪ/ が /ə/ に近くなることもあります。

  • よくある間違い: /iː/ と長音で発音してしまったり、アクセントが第1音節にずれて「EX-is-tence」と誤るケースがあるので注意しましょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “existance” と書いてしまうミスが多いです。

  • 同音異義語との混同: あまりありませんが、“insistence” などと混同しないように。

  • 試験対策(TOEIC・英検など):


    • 文章中の抽象的な内容(特に学術文・ビジネス文脈)での読解問題で出題されることが多いです。

    • 文中に “the existence of ~” という形で登場し、熟語表現 “come into existence” が問われたりします。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • スペリングのポイント: “exist” + “-ence” で “existence”。真ん中に “-t-” が入るのをしっかり押さえましょう。

  • イメージ: “Existence” = “実在している世界のすべて”。「eXist + ence」で「エグジステンス」。

  • 勉強テクニック: 哲学的なフレーズや名言と結びつけて覚えると印象が深まります。たとえばサルトルやデカルトの引用などから「存在と意識」に関する文脈で記憶すると定着しやすいでしょう。


以上が、名詞 existence の詳細な解説です。ぜひさまざまな文脈での用法に触れながら、使い方をマスターしてみてください。

意味のイメージ
existence
意味(1)

〈U〉(…の)存在,実在《+of+

意味(2)

〈U〉生存

意味(3)

〈C〉生活,暮らし(life)

基礎英単語(NGSL) / 和訳 / 4択問題

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