最終更新日:2025/11/27
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元となった辞書の項目

equal

形容詞

等しい / 平等の / 互角の / 《...する》力量がある《to ...》

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すべての人は法の前に平等です。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: equal

品詞: 形容詞(副詞や名詞、動詞として使われることもあります)

CEFRレベルの目安: B2(中上級)


  • B2(中上級):抽象的な話題も扱えるレベル。日常だけでなく、議論や説明にも使う語彙のレベル。

意味(英語・日本語)


  • 英語: of the same measure, quantity, amount, or number as another; having the same status, rights, or opportunities.

  • 日本語: 「同等の、等しい、同じ程度の、同じ権利や地位を持つ」という意味です。

「equal」は、数や量が「同じ」、「差がない」状況を表すときに用いられます。人々が持つ権利や立場が同じであることを示す文脈でもよく使われる形容詞です。日常的には「同等の」や「対等の」というニュアンスで使われます。

活用形・他の品詞の例


  • 形容詞: equal ⇒ (比較級) more equal, (最上級) most equal


    • ただし、実際の会話では “more equal” や “most equal” はあまり頻繁には使われません(ジョージ・オーウェルの言葉「All animals are equal, but some animals are more equal than others.」のような皮肉的用法を除きます)。


  • 動詞: to equal (~に等しい、~に匹敵する)


    • 例: “This achievement equals a world record.”


  • 名詞: an equal (同等の力・立場をもつ人/もの)


    • 例: “She treats all her colleagues as equals.”


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 語幹: “equ-” はラテン語で「同じ」を意味する語根 (aequus) に由来します。

他の単語との関連


  • equation (名詞): 数学の「方程式」

  • equate (動詞): ~を同一視する

  • equality (名詞): 平等

  • equilibrium (名詞): バランス状態

よく使われるコロケーションや関連フレーズ(例と日本語訳)


  1. equal opportunity → 平等な機会

  2. equal treatment → 平等な扱い

  3. equal pay → 同じ賃金

  4. be equal to the task → その任務に匹敵する / 十分こなせる

  5. on equal terms → 対等の条件で

  6. treat someone as an equal → ~を対等に扱う

  7. all men are created equal → 「すべての人は平等に創られている」

  8. equal rights → 平等な権利

  9. in equal measure → 同じ割合で/等しく

  10. be equal to a challenge → 困難に対応できる/やり遂げる力がある

3. 語源とニュアンス

語源


  • ラテン語の “aequus” (「平らな、同等の」などの意味)から派生した単語です。古フランス語 “equal” を経由して中英語へ入ったとされています。

ニュアンス・使用時の注意


  • 「equal」は、数学的・理論的に「まったく同じ」という意味合いで用いる場合と、「社会的な平等」を表す場合があります。前者は客観的な量や数の一致を言い、後者は人間関係や社会的立場の対等性を指します。

  • カジュアルな場面からフォーマルな文書まで広範囲で使用される単語です。公的なスピーチや、社会問題を議論する際にもしばしば登場します。

4. 文法的な特徴と構文

一般的な構文・イディオム


  • “A is equal to B.” → AはBに等しい。

  • “[Number/Amount] + equal(s) + [Number/Amount].” → ~は~と等しい。

  • “Treat someone as an equal.” → 人を対等に扱う。

可算・不可算や他動詞・自動詞等


  • 形容詞の場合は、可算・不可算の区別はありません。

  • 動詞としては「~と等しい」という他動詞的な用法をとります。


    • 例: “5 plus 5 equals 10.”


5. 実例と例文

日常会話の例文


  1. “We should split the bill equally among us.”

    (私たちで割り勘するときは平等に割りましょう。)

  2. “All children deserve an equal chance to succeed.”

    (すべての子どもたちには、同じように成功のチャンスがあるべきだよ。)

  3. “I want to be treated as an equal, not as a subordinate.”

    (部下じゃなくて、対等に扱ってほしい。)

ビジネスの例文


  1. “Every employee should receive equal pay for equal work.”

    (同じ仕事に対しては、同じ賃金が支払われるべきです。)

  2. “Our company aims to provide equal opportunities to all job applicants.”

    (私たちの会社はすべての求職者に対して平等な機会を提供することを目指しています。)

  3. “We need to ensure equal representation of all departments in this project.”

    (このプロジェクトでは、すべての部署が同等に代表を立てられるようにする必要があります。)

学術的な例文


  1. “The researcher concluded that the two groups had equal variance.”

    (その研究者は、2つのグループが等しい分散を持つと結論づけました。)

  2. “Equal distribution of resources is a key concept in social welfare theory.”

    (資源の平等な分配は社会福祉理論の重要な概念です。)

  3. “Mathematically, x = y implies x is equal to y in all relevant measures.”

    (数学的に、x = y は x と y があらゆる面で等しいことを意味します。)

6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. “same”(同じ)


    • 物理的にも外見的にも「同一のもの」を指すときに使われます。より一般的。


  2. “equivalent”(等価の)


    • 数値や意味・価値が等しい場合に使われる。特定の機能や価値が同程度であることを強調。


  3. “identical”(一致した・まったく同じ)


    • まったく区別がつかないほど同じものを指す場合。


反意語


  • “unequal”(不平等な)

  • “different”(異なる)

“unequal” は権利や待遇、数値などが等しくない場合を強調するときに使います。“different” は単純に「異なる」点に注目するときに使います。

7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /ˈiːkwəl/

  • アメリカ英語: [íːkwəl]

  • イギリス英語: [íːkwəl]

  • アクセント: 最初の “e” の部分 “ee” が強く発音されます。

  • よくある間違い: 語末を /-l/ としっかり発音せず、/-əl/ があいまいになること。頭音 “e” を短く発音して “eh” のようになると通じにくいので注意。

8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “eqaul” や “equaly” などと間違うことがあるので要注意。

  • 動詞形と混同: 例文で “5 plus 5 equals 10.” のように、動詞形は “-s” が付くことがあります。形容詞と区別しましょう。

  • 同音異義語との混同は少ない: ただし “equable” (穏やかな)と混同することがまれにあるので注意。

  • 試験対策: TOEIC や英検などで「平等な待遇」「数値が同じ」などを表す文脈で出題される場合があります。

9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • イメージ: イコール (=) 記号が「左右対称・バランス」を表しているイメージをもつと「equal」(等しい)を思い出しやすいです。

  • スペリングのコツ: “e-qua-l”。“イコール”というカタカナ発音を思い出して、間の “qua” を見逃さないようにすると綴りを覚えやすいです。

  • ストーリー付け: 「右と左が同じ重さの天秤(はかり)」をイメージすると、単語の意味とともに “equal” が思い出しやすくなります。


以上が形容詞「equal」の詳細な解説です。同じ数値や量、人権や待遇が「対等である」ことを表す便利な単語なので、いろいろな場面で使ってみてください。

意味のイメージ
equal
意味(1)

平等の

意味(2)

互角の;均等の

意味(3)

(任務・作業などに)耐える力がある,(…する)力量がある《+to+名(do*ing*)》

意味(4)

等しい,同じ

彼女にはその仕事をする力量があった。

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