最終更新日:2025/12/06
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元となった辞書の項目

direct

動詞

を指揮する / に命令する/ に道を教える / を向ける

このボタンはなに?

指示に従って使用すること。

このボタンはなに?
解説

1. 基本情報と概要

単語: direct

品詞: 動詞 (※形容詞・副詞として使われる場合もあります)

意味 (英語 / 日本語)


  • 英語: to control or be in charge of an activity, organization, or situation; to guide or lead; to show or tell someone the way to a place; to be the person who tells the actors in a movie or play what to do.

  • 日本語: 物事や組織・状況などを管理したり指揮したりすること、案内や指示をすること、映画や演劇の監督をすること。

「direct」は「指示をする」「導く」「方向づける」などのニュアンスを持ち、映画や演劇では「監督をする」という意味にも使われる単語です。誰かがある目的や方向へ向かって行動できるように導くイメージです。

活用形


  • 現在形: direct

  • 過去形: directed

  • 過去分詞形: directed

  • 現在分詞形: directing

  • 三人称単数形: directs

他の品詞


  • 形容詞: direct (例: a direct flight「直行便」、direct speech「直接話法」など)

  • 副詞: directly (例: “He came directly to the point.”「彼は単刀直入に話を切り出した。」など)

CEFRレベル目安


  • B1(中級)


    • ある程度基本的な動詞がわかり、指示・説明などを英語で伝えられるようになるレベルです。



2. 語構成と詳細な意味

接頭語・接尾語・語幹


  • di- / dis- / dir-: ラテン語の “dis-” に由来し、「離れて」という意味を持つことがあります。

  • rect: ラテン語の “regere”(導く、まっすぐにする)に由来し、「正しく導く」ニュアンスを含みます。

“direct” は「まっすぐに(di-)導く(rect)」というイメージがもともとあります。

主な派生語・関連語


  1. director (名詞): 監督、指揮者、重役

  2. direction (名詞): 方向、指示

  3. directive (名詞/形容詞): 指令(命令)、指導的な

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. direct attention to ~:~に注意を向ける

  2. direct traffic:交通整理をする

  3. direct a movie:映画を監督する

  4. direct the show:ショー(舞台など)を演出する

  5. direct one’s efforts:努力を向ける

  6. direct an inquiry:問い合わせを指示・対応する

  7. direct a question to someone:質問を(誰かに)投げかける

  8. direct a letter:手紙を宛てる

  9. direct a team:チームを指揮する

  10. direct the operations:作戦や業務を指揮する


3. 語源とニュアンス

語源


  • ラテン語の “dīrectus”(“dīrigere” の過去分詞形)に由来します。“dī-” は「分離・離れる」、“rigere” は「真っすぐに整える、導く」という意味。そこから「導く」「指揮する」といった意味が派生しました。

注意すべきニュアンス


  • 「direct」は命令口調になる場合もあるため、使い方によっては上から目線の印象を与えることがあります。上司が部下に指示を与えるような状況や、映画監督が俳優を指揮するような公式の場面・フォーマルな状況で使われやすいです。

  • もちろん「道案内をする」という日常的でカジュアルな使い方もあります。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 他動詞として


    • “direct + 目的語”: 「~を指示・管理する」、「~を向ける」

    • 例: “He directs the team.”(彼はチームを指揮する)


  2. イディオム / 慣用表現


    • “direct someone’s attention to ~”:「(人)の注意を~に向ける」

    • “direct traffic”:「交通整理をする」


フォーマル / カジュアル


  • フォーマル: 組織での指示、命令書、公式な場など

  • カジュアル: 友達に道を教える、進む方向を示すなど


5. 実例と例文

日常会話での例文 (3つ)


  1. “Could you direct me to the nearest bus stop?”

    (最寄りのバス停までどう行けばいいのか教えてもらえますか?)


  2. “I need someone to direct the guests to the backyard.”

    (ゲストを裏庭に案内してほしいんだ。)


  3. “Please direct all your questions to Anna.”

    (質問は全部アナに向けてね。)


ビジネスでの例文 (3つ)


  1. “Mr. Johnson will direct the new marketing campaign.”

    (ジョンソン氏が新しいマーケティングキャンペーンを指揮します。)


  2. “She was asked to direct the project team to ensure timely delivery.”

    (納期を守るために、彼女がプロジェクトチームを指揮するよう頼まれました。)


  3. “Our manager will direct the transition to a new system.”

    (マネージャーが新システムへの移行を管理・指揮します。)


学術的な文脈 (3つ)


  1. “The professor directs an extensive research group at the university.”

    (その教授は大学で大規模な研究グループを指揮しています。)


  2. “They plan to direct their study towards environmental effects of urban design.”

    (彼らは研究を都市設計が環境に与える影響に向ける予定です。)


  3. “He has been chosen to direct the lab’s experimental procedures.”

    (彼が研究室の実験手順を管理することになりました。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語(Synonyms)


  1. guide(ガイドする / 案内する)


    • 「詳細を示しながら導く」という意味合い。よりソフトで親切なニュアンス。


  2. lead(先導する / 率いる)


    • 集団を率いる意味が強い。かつ責任を伴うイメージ。


  3. manage(管理する / 運営する)


    • 経営や運営を含む広い意味。組織を管理するニュアンス。


  4. conduct(指揮する / 行う)


    • オーケストラの指揮や調査などを行う意味。


反意語(Antonyms)


  • follow(ついていく)


    • 指揮・管理するのではなく、指示を受ける側というニュアンス。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号: /daɪˈrɛkt/ または /dɪˈrɛkt/

  • アメリカ英語: /daɪ-rect/ ~ /dɪ-rect/(ゆっくり言うと「ダイレクト」「ディレクト」のように聞こえます)

  • イギリス英語: /daɪˈrɛkt/ ~ /dɪˈrɛkt/(米英ほど大きな違いはないが、/daɪ/ に近い発音がやや多い傾向)

  • アクセント: 後ろの “rect” にアクセントがきます (di-RECT)

  • よくある間違い: “dee-rect” と平坦に読む人がいますが、“di-RECT” と第二音節を強調します。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: 「direct」を「dirrect」と二重の “r” にしてしまう誤り。

  2. 同音異義語との混同: 「direct」と “direct” は基本的に同じ単語ですが、形容詞や副詞の用法と文脈を混同しがち。

  3. TOEIC・英検での出題傾向:


    • ビジネスシーンで「指示する」「監督する」としてよく出題されます。

    • 文脈によっては「道案内をする」という意味もあるため、設問でどの意味が使われているか読み取りが必要です。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「direct」は「自分がリーダー(監督)として、物事や人をまっすぐ(straight)導く」というイメージで覚えると良いです。

  • スペリングでは “rect” の部分が「正しく導く(rectify = 修正する、正す)」に通じることから、「道を正しく示す」という連想で定着しやすくなります。

  • 「監督=director」をセットで覚えると「direct」という動詞の使い方も覚えやすいです。


以上が、動詞「direct」の詳しい解説です。いろいろな意味がありますが、「導く、指揮する、案内する」という中心的なイメージを押さえておくと、用途に合わせて使い分けられるようになるでしょう。

意味のイメージ
direct
意味(1)

〈音楽・演劇・映画など〉‘を'指揮する,演出する,監督する

指揮者はオーケストラの指揮をする。

このボタンはなに?
意味(2)

(…に)〈手紙など〉‘を'あてる《++to+

意味(3)

〈事〉‘を'指揮する,監督する

意味(4)

《文》〈人〉‘に'命令する,指図する

意味(5)

〈人〉‘に'(…への)道を教える《+〈人〉+to+

意味(6)

(…に)〈目・注意・努力など〉‘を'向ける《++to(at, toward)+(do*ing*)》

基礎英単語(NGSL) / 和訳 / 4択問題

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