button

1. 基本情報と概要

単語: button

品詞: 名詞 (一部、動詞としても使われることがありますが、ここでは名詞に焦点を当てます)

活用形: 名詞のため、通常は数を表すときに “button” (単数) / “buttons” (複数) となります。

意味 (English / 日本語)

• English: A small, usually round object used to fasten clothing, or a switch on a device that you press to operate it.
  


• 日本語: 衣服を留めるための小さな丸い部品や、押すことで機器を操作するスイッチのことです。例えば服のボタンや、エレベーターの押しボタンなどを指します。日常的に「ボタンを押す」と言うときに使います。簡単な単語ですが、服という物理的なものから機械のスイッチまで幅広く利用されます。

CEFRレベル

• A1 (超初心者): 「button」は非常に基本的な単語で、英語学習の初期段階でも目にすることが多いです。

他の品詞としての例

• 動詞 (to button): 「ボタンを留める」という意味で使えます (例: “I need to button my shirt.”)。

2. 語構成と詳細な意味

語構成

• 「but」+「ton」などと明確な接頭語・接尾語で分解される単語ではありません。
  


• もともとフランス語由来の単語で、そのまま現代英語に取り込まれています。

派生語や関連語

• buttonhole (名詞): 衣服のボタンを通す穴
  


• unbutton (動詞): ボタンをはずす
  

よく使われるコロケーション・関連フレーズ（10個）

1. “push a button” / 「ボタンを押す」
   


2. “press the button” / 「ボタンを押す」
   


3. “button up your shirt” / 「シャツのボタンを留める」
   


4. “panic button” / 「非常ボタン」
   


5. “reset button” / 「リセットボタン」
   


6. “hot button issue” / 「（社会的に）激しい議論を呼ぶ問題」
   


7. “missing button” / 「ボタンが取れている」
   


8. “power button” / 「電源ボタン」
   


9. “button on a jacket” / 「ジャケットのボタン」
   


10. “button eyes” / 「ボタンのように丸い目（可愛らしさを表す表現）」
    

3. 語源とニュアンス

語源

• 語源: 古フランス語の “boton” (芽・小さい玉) から来ており、それが中英語に取り入れられて “button” となりました。もともとは小さなふくらみを指す言葉が、衣服の留め具へと意味変化したと考えられています。

ニュアンス・注意点

• 「ボタンを押す」ように、くだけた日常会話で頻繁に使われる単語です。
  


• 「ボタンを留める/はずす」など、衣服に関する超基本的な表現なので幅広い状況で使われます。
  


• フォーマルすぎる表現ではなく、一般的な服装や機械操作に関する場面で誰もが知っている単語です。

4. 文法的な特徴と構文

1. 可算名詞
   
   
   
   • 例: “a button,” “two buttons,” “several buttons.”
     
   
   


2. 動詞としての “button”
   
   
   
   • “button (something) up” で「（服などの）ボタンを留める」という意味を持ちます。
     
   
   
   • 他動詞として用いる場合が多いです (“I buttoned my coat.”)。
     
   
   


3. イディオム
   
   
   
   • “button up” … 服のボタンを留める / 話を終わらせる、口を閉ざす(口語表現)
     
   
   
   • “on the button” … 正確に時間や地点などを示す(主に口語)
   
   

5. 実例と例文

日常会話 (カジュアル)

1. “Could you help me find the power button on this TV?”
   
   
   
   • 「このテレビの電源ボタンがどこにあるか教えてくれますか？」
   
   


2. “I need to sew a new button on my shirt.”
   
   
   
   • 「シャツに新しいボタンを縫い付けないといけないんだ。」
   
   


3. “Don’t forget to button up your jacket before going outside!”
   
   
   
   • 「外に出る前にジャケットのボタンを留めるのを忘れないで！」
   
   

ビジネス (ややフォーマル)

1. “Please click the submit button to complete your application.”
   
   
   
   • 「申請を完了するには、送信ボタンをクリックしてください。」
   
   


2. “Could you press the elevator button for the 5th floor?”
   
   
   
   • 「5階のエレベーターボタンを押していただけますか？」
   
   


3. “The manager pressed the panic button when the system shut down suddenly.”
   
   
   
   • 「システムが突然停止して、上司は非常ボタンを押しました。」
   
   

学術的な文脈 (ややフォーマル / レポートなど)

1. “The device’s button layout greatly influences user experience.”
   
   
   
   • 「そのデバイスのボタン配置はユーザーエクスペリエンスに大きく影響します。」
   
   


2. “A prototype was tested to evaluate the tactile feedback of each button.”
   
   
   
   • 「各ボタンの触覚フィードバックを評価するため、試作品がテストされました。」
   
   


3. “Early telephones used rotary dials rather than push buttons.”
   
   
   
   • 「初期の電話はプッシュボタンではなくダイヤル式を採用していました。」
   
   

6. 類義語・反意語と比較

類義語

1. “switch” (スイッチ)
   
   
   
   • 機械をオン/オフにする装置全般を指す。ボタンと似ているが、レバー型など形状が違う場合も“switch”と呼ぶ。
     
   
   


2. “knob” (ノブ)
   
   
   
   • 回して操作するつまみを指す。押す動作ではなく、回転させるイメージ。
     
   
   


3. “press” (押す)
   
   
   
   • ボタンに関連して「押す」という動作や状態を指すが、名詞ではなく動詞。
     
   
   

反意語

• 明確な反意語はありませんが、「ボタン」の逆概念としては「紐で結ぶ (tie)」「ファスナー (zipper)」などが対比対象に挙げられることがあります。

7. 発音とアクセントの特徴

• 発音記号 (IPA): /ˈbʌt.ən/
  


• アメリカ英語: 「バトン」に近い発音。最後の “t” の後に軽い母音がつくイメージ (“buh-t’n”)。
  


• イギリス英語: “t” の音がはっきりし、末尾が「バトゥン」のように聞こえることも。
  


• 強勢 (アクセント): 第1音節 (最初の “but” の部分) に置かれます。
  


• よくある間違い: /buˈtton/ のように「tt」を強く発音してしまう場合があるので注意。

8. 学習上の注意点・よくある間違い

• スペルミス: “botton” など「t」を重ねる部分を間違えやすい。正しくは“button”。
  


• 同音異義語との混同: ほとんどありませんが、“mutton”（羊肉）との聞き間違いに注意する例がたまにあります。
  


• 試験対策: 日常生活を描写する問題やライティングでよく出る単語。TOEICや英検でも機器操作や衣服の描写時などに出やすい。

9. 記憶に残るヒントやイメージ

• イメージ: 服にある丸い小物、あるいは機械にある押す部分を思い浮かべると覚えやすいです。
  


• 覚え方: “button” という単語を口の動きとあわせて「バッ（舌を上あごにつけて）トン」と発音してみる。
  


• 勉強テクニック: 家やスマホなど、身の回りにある「ボタン」を見つけるたびに “button” と呟いてみると自然に身につきます。

以上が名詞「button」の解説です。身近な衣服やデバイスの操作など、日々の生活の中で何度も目にし、使う機会の多い単語ですので、ぜひ日常生活の中で意識してみてください。