最終更新日:2024/06/18
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元となった辞書の項目

point

動詞

〈他〉《...に》〈指など〉を向ける《at ...》/ 〈自〉《...を》 指し示す《at, to ...》

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コンパスの針は、基準点を指しました。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: point

品詞: 動詞 (名詞としても使われるが、ここでは動詞に焦点を当てる)

意味(英語・日本語)


  • (動詞) to direct someone’s attention towards something by extending a finger or an object, or by indicating in some other way

  • (動詞) 人差し指や物などを使って、相手の注意を何かに向けるように示すこと。

「point」は、「(指や棒などを使って)方向を示す、注意を向けさせる」というニュアンスの単語です。日常会話からビジネスメールまで幅広く使われ、物理的に「指し示す」場合にも、比喩的に「情報を指摘する、注目させる」という場合にも使用されます。

動詞の活用形


  • 原形: point

  • 三人称単数現在形: points

  • 現在進行形: pointing

  • 過去形: pointed

  • 過去分詞形: pointed

他の品詞になった場合の例


  • 名詞: point(点、要点、ポイント)

    例: That’s a good point.(それは良い指摘だね。)

CEFRレベルの目安


  • B1(中級)

    「point」が指し示す意味を理解し、日常会話や説明場面で自然に使えるレベル。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 語源的に厳密な接頭語や接尾語は持ちませんが、もともとはラテン語の punctum(点を示す)や古フランス語の point に由来するといわれています。

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. point at ~ (~を指し示す)

  2. point to ~ (~を指す/示唆する)

  3. point out (指摘する)

  4. point the finger at ~ (~に責任や非難を向ける)

  5. make a point (重要な点を述べる/主張する)

  6. point someone in the right direction (誰かに正しい方向を教える)

  7. beside the point (要点から外れる/的外れである)

  8. get straight to the point (要点を直球で述べる)

  9. miss the point (要点を見失う、的を外す)

  10. the turning point (転機、転換点)


3. 語源とニュアンス

語源


  • ラテン語の punctum(「刺す」「突き刺す」を意味する動詞 pungere に由来する “点”)が原型。後に古フランス語の point を経由して英語へ取り入れられました。

  • 「突き刺すように対象を示す」という感覚が基本にあり、そこから「焦点を定めて示す」といったニュアンスが生まれました。

使用時の注意点


  • 口語では point at のように「指し示す」意味でよく用いられます。

  • 文章では point out のように「指摘する/強調する」というややフォーマルな表現として使うことも多いです。

  • 場合によっては、指をさす行為が失礼と受け止められる文化もあるため、実際にジェスチャーをする際は注意が必要です。


4. 文法的な特徴と構文


  • 自動詞・他動詞いずれも使われますが、目的語を伴う場合は point at/to/on/over ... のように前置詞を取ることが多いです。

  • point out は他動詞的な用法で、「~ということを指摘する」というニュアンスになります。

一般的な構文例


  1. point at + 名詞: ~を指さす

  2. point to + 名詞: ~を指し示す/~を示唆する

  3. point out + that節 / 名詞: ~を指摘する/指摘して述べる

イディオム


  • point the finger at someone: 「(誰かを)非難する/責任の所在を追及する」


5. 実例と例文

A. 日常会話での例文(3つ)


  1. Don’t point at people; it’s considered rude.

    (人を指さしちゃだめだよ。失礼だと思われるから。)


  2. Could you point me to the nearest restroom?

    (一番近いお手洗いがどこか教えてもらえますか?)


  3. I always point out my sister’s mistakes, and she gets annoyed.

    (いつも妹のミスを指摘するから、彼女にうっとうしがられるんだ。)


B. ビジネスシーンでの例文(3つ)


  1. I’d like to point out a discrepancy in the sales report.

    (販売報告書で食い違いがあるので、指摘しておきたいのですが。)


  2. He pointed at the chart to explain the quarterly results.

    (彼は四半期の結果を説明するため、そのグラフを指し示した。)


  3. Please point your colleagues in the right direction if they need assistance.

    (同僚がサポートを必要とする場合は、正しい方向へ導いてあげてください。)


C. 学術的な文脈(3つ)


  1. The data clearly points to a significant correlation between the two variables.

    (データは2つの変数間に有意な相関があることを明確に示唆している。)


  2. Several studies point out the importance of early language acquisition.

    (いくつかの研究は、早期の言語習得の重要性を指摘している。)


  3. Experts point to environmental factors as a crucial element in this phenomenon.

    (専門家は環境要因がこの現象において重要な要素だと示唆している。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. indicate(示す / 指し示す)


    • 「point」よりフォーマル。状況や手段を明確に示すときに使われることが多い。

    • 例: Please indicate where the error occurred.


  2. gesture(身振りで示す)


    • 「point」が「指す」動作を伴うのに対し、gesture はもっと全身の動きを指す。

    • 例: He gestured toward the door.


  3. direct(方向を示す / 導く)


    • 「案内する、指示する」というニュアンス。

    • 例: She directed me to the conference room.


反意語


  • ignore(無視する)

    「point」は「示す」「指摘する」という意味を持つが、「ignore」はそれを無視するという正反対の行為。


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /pɔɪnt/

  • アメリカ英語 / イギリス英語: 基本的にどちらも /pɔɪnt/ で、強勢は単語全体にかかります。

  • [ポイン(ト)] という 音になりますが、「t」が弱くなる発音(ポインッ)にも注意してください。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: point は「piont」や「poin」などと間違えやすいので注意。

  2. 前置詞の選択: point at / point to / point out など、続く前置詞や表現によって意味が異なるため混同しやすい。

  3. 同音異義語としてはあまりありませんが、appoint(任命する)と混同すると誤解を招く。

  4. 試験対策: TOEICや英検などで「指摘する/示す」の意味を問う設問に登場しやすい。前置詞との組み合わせがよく問われる。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「point」は「ポイン」と発音し、ペン先(ペンの先端を示すイメージ)を思い浮かべると「先端が示す先」というイメージで覚えやすいです。

  • シンプルで汎用度が高い単語なので、前置詞との組み合わせ表を手書きして暗記すると実践でも使いやすくなります。

  • 「点=point」のイメージが強いですが、動詞として使うときは「示す」という役割を視覚的に覚えると使いやすいでしょう。


上記のポイントを参考に、「point(動詞)」を積極的に使いこなしてみてください。いろいろな会話や文書で使いどころが多い単語なので、覚えておくと便利です。

意味のイメージ
point
意味(1)

(…に)〈銃・指など〉‘を'向ける《++at(to, toward)+

意味(2)

…‘に'指し示す《point+名+to+名…に…をさし示す》

意味(3)

…‘の'先をとがらせる,‘に'先を付ける

意味(4)

…‘に'点を打つ;…‘に'小数点を付ける;…‘に'句読点を付ける

意味(5)

〈猟犬が〉〈獲物〉‘を'指し示す

意味(6)

(…を)(指などで)示す,指し示す《+at(to, toward)+(do*ing*)》

意味(7)

〈猟犬が〉獲物の位置を示す

意味を覚えるための辞書問題

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