最終更新日:2025/12/02
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元となった辞書の項目

servant

名詞

〈C〉(家事をする) 召使,使用人 / 公務員,官吏,役人 / 《…に》 仕える者,《…の》 下僕(しもべ) 《of ...》

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使用人が食べ物のトレイをテーブルに運んだ。

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解説

1. 基本情報と概要

英単語: servant

品詞: 名詞 (countable noun)

CEFRレベルの目安: B1(中級)


  • 「servant」は、主に家事や身の回りの世話など、人に仕える仕事をする人を指す英語の名詞です。

  • 日本語では「召使い」「使用人」「家来」などと訳され、主に家庭内や宮廷など、ある特定の主人や雇用主のために働く人を意味します。

  • 一般には歴史的な場面や格式ばった文脈で使われるイメージがありますが、現代でも家政婦や執事などを含め、雇用主に仕える形の仕事を示すことが多いです。「雇われている」「仕える」というニュアンスがあります。

活用形


  • 名詞なので、複数形は servants となります。

  • 名詞以外の品詞としては、動詞の serve(仕える、給仕する)が関連語です。形容詞形に「servile (卑屈な、奴隷のような)」などがあります。


2. 語構成と詳細な意味


  • 語幹: 「serve」(仕える)

  • 接尾語: 「-ant」(~する人、~するもの)


    • 「-ant」は「agent」「assistant」などでも使われる接尾語で、「~する人」を意味します。


関連語・派生語


  • serve (動詞) : 仕える、給仕をする、役立つ

  • servile (形容詞) : 奴隷のような、へりくだった

  • servitude (名詞) : 奴隷状態、隷属状態

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. domestic servant (家事使用人)

  2. loyal servant (忠実な召使い)

  3. royal servant (王室に仕える使用人)

  4. faithful servant (誠実な召使い)

  5. household servant (家事全般を行う使用人)

  6. humble servant (謙虚な召使い)

  7. public servant (公務員・公僕)

  8. live-in servant (住み込みの使用人)

  9. personal servant (個人に仕える召使い)

  10. servant girl / servant boy (若い女中・若い従僕)


3. 語源とニュアンス


  • 語源: ラテン語の「servire」(仕える)に由来し、フランス語を経由して中英語に取り入れられました。

  • 歴史的背景: 中世では封建社会などで主人と従者の関係が重要だったため、封建用語として広く使われました。

  • ニュアンス:


    • 歴史や格式を感じさせるイメージが強いですが、現代の口語ではやや古風や堅い響きをもつことがあります。

    • 「public servant(公務員)」のように、公共に仕える人というポジティブなニュアンスでも使用されます。


使用シーン:


  • 歴史小説や時代物ドラマ、格式ばった場面でよく登場します。

  • フォーマルな文書では、役職における「servant」という単語を使用する場合があります。

  • カジュアルな会話ではあまり一般的ではないものの、「I’m at your service.(ご用命に対応します)」のような表現で残っています。


4. 文法的な特徴と構文


  • 可算名詞: “one servant” / “two servants” のように数えられます。

  • 一般的な構文の例:


    • “He worked as a servant in that mansion.”

    • “She hired a new household servant last week.”


  • イディオム的用法:


    • 「public servant」= 公務員(文字通り「公の召使い」)


フォーマル / カジュアル


  • 「servant」はややフォーマルかつ昔ながらの響きがあります。口語では「domestic worker」や「housekeeper」などの表現を使うことも多いです。


5. 実例と例文

A. 日常会話(カジュアル)


  1. “My grandmother grew up in a household with several servants.”


    • 「私の祖母は何人もの召使いがいる家で育ったんだ。」


  2. “I read in a novel about a loyal servant who saved his master’s life.”


    • 「ある小説で、主人の命を救った忠実な召使いの話を読んだよ。」


  3. “It’s rare to see live-in servants nowadays.”


    • 「最近では住み込みの使用人は珍しいね。」


B. ビジネスシーン(ややフォーマル)


  1. “The government hired more public servants to improve public services.”


    • 「政府は行政サービスを向上させるために、より多くの公務員を採用しました。」


  2. “He took pride in being a servant of the company for over 20 years.”


    • 「彼は20年以上、会社に仕える身であることに誇りを持っていた。」


  3. “A personal servant was assigned to the visiting dignitary.”


    • 「訪問中の高官には専属の召使いが付けられた。」


C. 学術的な文脈(フォーマル)


  1. “In feudal societies, servants often occupied a distinct social class.”


    • 「封建社会では、召使いはしばしば独特の社会階級を形成していた。」


  2. “Historical records show that servants played critical roles in aristocratic households.”


    • 「歴史記録によると、召使いは貴族の家の中で重要な役割を担っていたことが分かる。」


  3. “The term ‘servant leadership’ is widely discussed in contemporary organizational studies.”


    • 「『サーバント・リーダーシップ』という用語は、現代の組織論で広く論じられている。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. maid(メイド)


    • 主に女性の家事使用人を指す。家事全般や掃除などを担当するイメージ。


  2. butler(執事)


    • 大きな家や豪邸で管理役を担う男性使用人。より格式の高い響きがある。


  3. attendant(付添人、係員)


    • イベントや公共施設などで補助する人。必ずしも家の主に仕えるわけではない。


  4. housekeeper(家政婦)


    • 家事全般を管理・実行する人。住み込みの場合が多いが、“servant”より職業色が強い。


反意語


  • master(主人、支配者)


    • 仕えられる側を意味する語。


  • employer(雇用主)


    • 雇用関係で召使いを雇う側。


類義語・反意語ともに、関係性や場面に応じて使い分けが必要です。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA):


    • イギリス英語: /ˈsɜː.vənt/

    • アメリカ英語: /ˈsɝː.vənt/


  • アクセント: 第1音節「ser」に強勢があります。

  • よくある間違い:


    • 「サーバント」とカタカナ読みで引きずられ、/r/ の音が弱くなったり、強勢位置を間違えたりすることがあります。

    • イギリス英語では母音が少し長め(ɜː)、アメリカ英語では r の音がより強調される傾向があります。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペリングミス: “servant” → “servent” と書いてしまうミス

  2. 同音異義語との混同: とくにはありませんが、動詞 “serve” と混同しやすい場合があるので注意

  3. 文脈的誤用: 現代では「召使い」を指す言葉としてはやや古風に響く場合があるので、カジュアルな文脈には「housekeeper」や「domestic worker」の方がよいことも。

  4. 試験対策: 「feudalism」「servitude」「public servant」など、歴史や社会的文脈での用語としてTOEFLやIELTS、英検などで出題される可能性があります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「serve」=「仕える」という単語に「-ant」がついて「~する人」というイメージを持ちましょう。

  • 「ser-」から始まるため、「サー(sir)」との関連を思い出せば、「誰かに敬意を払って仕えるイメージ」を連想しやすいかもしれません。

  • 昔の映画やドラマに登場する「召使い」を思い浮かべると覚えやすいでしょう。


以上が「servant」の詳細な解説です。歴史的な文脈が強い単語ですが、公務員を指す「public servant」など、現代でも広く使われる場面があります。自分の立場や文脈に合わせて、類似の単語や言い換えも検討するとよいでしょう。

意味のイメージ
servant
意味(1)

(家事をする)召使,使用人

意味(2)

公務員,官吏,役人

意味(3)

(…に)仕える者,(…の)下僕(しもべ)《+of+

基礎英単語(NGSL) / 和訳 / 4択問題

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