最終更新日:2024/06/13

彼女は道路を横断する前に上下に見回した。

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元となった辞書の項目

up and down

上下に, 上がったり下がったり / あちこちと, 行ったり来たり / 良くなったり悪くなったり, 波があって

このボタンはなに?

彼女は道路を横断する前に上下に見回した。

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解説

1. 基本情報と概要

英単語(フレーズ): “up and down”

意味(英語):


  1. Moving or extending from a higher position to a lower position and vice versa.

  2. Fluctuating or changing in a rising and falling manner (e.g., emotional mood swings, prices).

意味(日本語):


  1. 上下に動く、または上下を行き来する。

  2. 上下に変動する、特に感情や価格などが上がったり下がったりすること。

「上へ下へ動いたり、感情が変動したりする様子を表すフレーズです。日常会話でもビジネスでも、気分や状態の変化を表現するのに使われます。」

品詞:


  • 副詞句・形容詞句・熟語的表現として用いられます。


    • 例: “He walked up and down the hallway.” (副詞句: どのように歩いたかを説明)

    • 例: “She’s feeling up and down today.” (形容詞的: どのような状態かを説明)


活用形:


  • “up and down” はフレーズなので、動詞のように時制変化はありません。

  • 状況に応じて他の形に変わることはなく、“up & down” として一緒に使うことが多いです。

他の品詞形:


  • 単語の切り分けとして “up” と “down” はそれぞれ副詞、前置詞、形容詞、名詞(一部用法)などに分類されることもありますが、“up and down” の塊で使われるときは、原則副詞句や形容詞句として機能することが多いです。

CEFR レベルの目安: B1(中級)


  • A1: 超初心者

  • A2: 初級

  • B1: 中級 → 日常的によく使われる表現で、動きや感情の変動などを表すときに学習するレベル。

  • B2: 中上級

  • C1: 上級

  • C2: 最上級


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • “up”: 上に、上昇して

  • “and”: そして、〜と〜

  • “down”: 下に、下降して

結合した “up and down” は「上下に」という意味をもち、動きや状態の変動・往復を表すフレーズとして機能します。

関連・派生表現


  • “be up or down” (上がったり下がったりする)

  • “go up and down” (上下に動く、変動する)

よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)


  1. “walk up and down” –(廊下などを)行ったり来たり歩く

  2. “prices go up and down” – 価格が上下する

  3. “mood swings up and down” – 気分が上下する

  4. “bounce up and down” – 上下に弾む

  5. “move up and down” – 上下に動く

  6. “look someone up and down” – 誰かを上から下までじろじろ見る

  7. “shake up and down” –(物体が)上下に揺れる

  8. “check up and down” –(誤りや問題を)上下くまなく確認する

  9. “head up and down” –(音楽やリズムに合わせて)頭を上下に動かす

  10. “feel up and down” –(心理状態が)不安定である・気分の浮き沈みがある


3. 語源とニュアンス

語源


  • “up” は古英語由来の “ūp” を語源とし、上方向を示す最も基本的な単語の一つです。

  • “down” は古英語の “dūn”(丘、下り坂)を語源としていて、そこから「下」の意味に拡張しました。

  • “up and down” は古くから「上下」や「上がったり下がったり」を表すフレーズとして使われてきました。

ニュアンス


  • カジュアルからフォーマルまで幅広く使われます。

  • 「感情や価格が上下する」シーンでよく使われるため、気分の不安定さや、値動きの激しさを表すときに便利です。

  • 過度にネガティブでもポジティブでもなく、実際の視覚的な上下動や、比喩的な変動を表現できます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 品詞上の分類:


    • 副詞句として主に動詞を修飾する(例: “He ran up and down the field.”)

    • 形容詞句として“feel”などの感覚動詞を補完する(例: “She feels up and down these days.”)


  • カジュアル/フォーマル:


    • クラシックな文書でも口語でも違和感なく使われますが、レポートなどのフォーマルな文章では、もう少し正確な “fluctuate” や “vary” を使うことが多いです。


可算・不可算:


  • 名詞ではないため可算・不可算の区別は不要です。

他動詞・自動詞:


  • 動詞ではなくフレーズなので、他動詞・自動詞の区別も必要ありません。


5. 実例と例文

A) 日常会話での例文(3つ)


  1. “I’ve been feeling up and down lately due to stress at work.”


    • 「仕事のストレスで、最近気分の浮き沈みが激しいんだ。」


  2. “The kids were jumping up and down with excitement.”


    • 「子どもたちは興奮して上下に飛び跳ねていたよ。」


  3. “She walked up and down the hallway, waiting for the news.”


    • 「彼女は知らせを待ちながら廊下を行ったり来たりしていた。」


B) ビジネスシーンでの例文(3つ)


  1. “Our sales figures have been going up and down this quarter.”


    • 「今期の売上高は上下に変動しています。」


  2. “Investors don’t like stocks that jump up and down too much.”


    • 「投資家は株価が大きく上下する銘柄を嫌がります。」


  3. “My schedule is up and down depending on client demands.”


    • 「クライアントの要望次第でスケジュールが頻繁に変わるんです。」


C) 学術的・フォーマルな文脈での例文(3つ)


  1. “The patient’s heart rate went up and down throughout the test.”


    • 「検査中、患者の心拍数はずっと上下していた。」


  2. “Statistical models must account for data that move up and down due to seasonal factors.”


    • 「統計モデルは、季節要因でデータが上下することを考慮しなくてはならない。」


  3. “In this experiment, the temperature was oscillating up and down by a few degrees.”


    • 「この実験では、温度が数度の幅で上下に変動していた。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. “back and forth” (前後に行ったり来たり)


    • “up and down” が上下の動きなら、 “back and forth” は前後の動きを強調。

    • 使用例: “He paced back and forth,”(彼は前後にうろうろ歩いていた)。


  2. “to and fro” (前後に、あちらこちらに)


    • “back and forth” と類似で、やや文語的・古風な表現。

    • 使用例: “The boat rocked to and fro.”(船は前後に揺れた)。


  3. “rise and fall” (上昇と下降)


    • 上下変動のイメージは似ているが、やや文章的で、長期的な変動を指すことが多い。

    • 使用例: “The empire’s rise and fall was well documented.”(その帝国の興隆と衰退はよく記録されている)。


反意語


  • “steady” (安定した)、 “constant”(一定の)


    • “up and down” は変動を表すが、その逆は動きや変動がなく、一定である状態。



7. 発音とアクセントの特徴

発音記号 (IPA)


  • アメリカ英語: /ˌʌp ən ˈdaʊn/

  • イギリス英語: /ˌʌp ənd ˈdaʊn/ または /ˌʌp ən ˈdaʊn/

強勢(アクセント)


  • “up” と “down” の両方とも短い語なので、通常 “down” のほうにやや強いストレスが置かれがちです: “up and DOWN”。

  • 早口で言うと “up ‘n down” のように “and” が弱形になることがあります。

よくある発音の間違い


  • “down” の発音が /daウン/ ではなく、正しくは /daʊn/ と口を大きく開く母音の動きで発音します。

  • “and” を “n” と省略することが多いので、聞き取れない場合があります。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: 「and」を “an” や “amd” と誤記するケース。

  • 同音異義語との混同: “down” と “dawn” は綴りと発音が異なるので注意。

  • 試験対策: TOEIC や英検などでは、フラフラと上下移動を表すだけでなく、感情や価格の変動を表す表現として出題される可能性があります。似たような表現 (“back and forth,” “rise and fall”など) とセットで覚えておくと便利です。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “up and down” は、ジェットコースターのイメージと結びつけると覚えやすいです。上に行ったり下に行ったり,気分も上下するイメージが連想しやすいでしょう。

  • “up” (上) と “down” (下) を視覚的に、矢印を描いて左右に “and” を書いてつなげて覚えるなど、ビジュアルで押さえると記憶に残りやすいです。

  • 実際の動作をしてみる(頭や手を上下に動かす)ことで体感的に覚えるのもおすすめです。


以上が “up and down” の詳細な解説です。上下の移動や変動を表す便利なフレーズとして、日常会話からビジネスまで幅広く使えますので、ぜひ活用してみてください。

意味のイメージ
up and down
意味(1)

上下に, 上がったり下がったり

意味(2)

あちこちと, 行ったり来たり

意味(3)

良くなったり悪くなったり, 波があって

頻出英熟語500 / 例文・英訳 / 選択問題

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