something like that
1. 基本情報と概要
英単語(フレーズ): “something like that”
品詞: フレーズ(定型句・イディomatic expression)
CEFRレベル目安: A2(初級)〜B1(中級)
- A2(初級):短いフレーズを使って簡単な応答ができるレベル
- B1(中級):身近な話題ならそこそこスムーズにやり取りができるレベル
意味(英語 & 日本語)
- 英語: “something like that” means “approximately that idea or thing” or “something close to what was mentioned.”
- 日本語: 「それに近いもの」「そんな感じのもの」「だいたいそんなところ」という意味です。日常会話やカジュアルなシーンで、ざっくりとしたイメージや概念を伝えるときに使われます。「○○みたいな、そんな感じ」といったニュアンスで、はっきりとした特定の情報ではないけれど、なんとなく近い内容を指すときに便利です。
活用形
フレーズのため、動詞のような直接的な活用形はありませんが、前後の文脈で若干形を変えることがあります。例: “something along those lines” など。
他の品詞形
こちらは定型フレーズのため、品詞の変化というより、類似フレーズや言い換え表現が存在します。たとえば “something like that” → “something along those lines” / “something similar to that.”
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- something: “some” + “thing” の組み合わせで、「何か」を表します。
- like: 「〜のような」「〜と似ている」という意味の単語。
- that: 「それ」や「そのこと」を指す指示代名詞。
あくまで一つのフレーズとして “something like that” が固まりで用いられるため、それぞれの単語の意味を少しずつ組み合わせると「何かそれに似たようなもの」となります。
派生語や類縁語
- something along those lines(だいたいそんな線で・似た方向で)
- something of that sort(そういう種類のもの)
- something to that effect(大体そんな趣旨のもの)
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- “Something like that happened before.”
- (以前にもそんなことがあった)
- (以前にもそんなことがあった)
- “Could you get me a sandwich or something like that?”
- (サンドイッチか何かそんなものを持ってきてくれる?)
- (サンドイッチか何かそんなものを持ってきてくれる?)
- “I was thinking of going to a museum or something like that.”
- (美術館か何かそういうところに行こうかと思っていた)
- (美術館か何かそういうところに行こうかと思っていた)
- “He said, ‘I need a break or something like that.’”
- (彼は「休憩か何かが必要だ」と言っていた)
- (彼は「休憩か何かが必要だ」と言っていた)
- “Something like that is common in big cities.”
- (そんな感じのことは大都市ではよくある)
- (そんな感じのことは大都市ではよくある)
- “Let’s watch a comedy or something like that.”
- (コメディ映画か何かそんなものを見よう)
- (コメディ映画か何かそんなものを見よう)
- “They’re planning a party or something like that next week.”
- (来週パーティか何かを企画しているらしい)
- (来週パーティか何かを企画しているらしい)
- “You can fix it with glue or something like that.”
- (接着剤か何かそんなもので直せるよ)
- (接着剤か何かそんなもので直せるよ)
- “I remember he mentioned a concert or something like that.”
- (彼がコンサートか何かの話をしていたのを覚えている)
- (彼がコンサートか何かの話をしていたのを覚えている)
- “Let’s do a picnic or something like that this weekend.”
- (今週末ピクニックか何かしようよ)
3. 語源とニュアンス
語源
- “something” は古英語の “sum þing” が語源で、「あるもの」を意味してきました。
- “like” は古英語の “līc” からきており、「似ている」「同様」「同じ形状」などを意味していました。
- “that” は古英語の “thæt” から派生した指示代名詞です。
これらが組み合わさって、本来「あるもの、〜のような、それ」というニュアンスを持ち、曖昧ながら指示をする表現になっています。
使用時の注意点・ニュアンス
- カジュアル: 形式ばった文体よりも、カジュアルな会話・口語表現でよく使われます。
- 曖昧性を残す: はっきり断定しない・イメージをぼかして伝えるときに使用されます。
- 明らかに「正確な情報が分からない」あるいは「詳細が必要ない」状況で用いられます。
4. 文法的な特徴と構文
- 基本構造: “something + like + that”
- 口語的な使い方: 文中・文末に置き、曖昧なイメージを示唆する表現。
- “I’d like a coffee or something like that.” のように文の終わりに来る場合が多いです。
- “I’d like a coffee or something like that.” のように文の終わりに来る場合が多いです。
- 可算・不可算: “something” は「何か」という抽象的なものを表すため、可算・不可算の区別はありません。
- フォーマル/カジュアル: 圧倒的にカジュアルなシーンで用いられます。ビジネスでもフランクな会話ならOKですが、正式な場や文書ではより正確な表現を使うのが一般的です。
5. 実例と例文
日常会話(カジュアル)での例文(3つ)
- “I’m craving pizza or something like that. Want to join me?”
- (ピザか何かそんな感じのが食べたい。一緒に行く?)
- (ピザか何かそんな感じのが食べたい。一緒に行く?)
- “She said she’s going shopping or something like that after work.”
- (彼女は仕事のあと買い物か何かに行くって言ってたよ)
- (彼女は仕事のあと買い物か何かに行くって言ってたよ)
- “Could we do a movie night or something like that this weekend?”
- (今週末ムービーナイトか何かどうかな?)
ビジネスシーンでの例文(3つ)
- “We might hold a small networking event or something like that next month.”
- (来月、小規模なネットワーキングイベントか何かを開催するかもしれません)
- (来月、小規模なネットワーキングイベントか何かを開催するかもしれません)
- “He suggested we prepare a brief sales report or something like that.”
- (彼は簡単な売上レポートか何かを用意しようと言っていました)
- (彼は簡単な売上レポートか何かを用意しようと言っていました)
- “Can we finalize the budget, or do you need additional data or something like that?”
- (予算を確定しても大丈夫ですか、それとも他に必要なデータか何かありますか?)
学術的な文脈での例文(3つ)
- “The professor mentioned a theory by Smith or something like that, but I need to confirm.”
- (教授はスミスの理論か何かを言及していましたが、確認が必要です)
- (教授はスミスの理論か何かを言及していましたが、確認が必要です)
- “We should cite the original study or something like that for proper attribution.”
- (きちんと引用するために元の研究か何かを参考文献として挙げるべきです)
- (きちんと引用するために元の研究か何かを参考文献として挙げるべきです)
- “We might conduct a survey or something like that to gather preliminary data.”
- (初期データを集めるために、アンケート調査か何かを行うかもしれません)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
something along those lines
- 日本語: 「そんな感じのこと」
- ニュアンス: “something like that” とほぼ同義。ややフォーマル寄りの場合もある。
- 日本語: 「そんな感じのこと」
something to that effect
- 日本語: 「だいたいそのような意味のもの」
- ニュアンス: 発言内容が「そんな雰囲気」や「そういう趣旨」だったことを少しフォーマルに表現する。
- 日本語: 「だいたいそのような意味のもの」
something of that sort
- 日本語: 「そういう種類のもの」
- ニュアンス: カジュアルでも使えるが、ややかしこまった響きがある。
- 日本語: 「そういう種類のもの」
something similar
- 日本語: 「似ているもの」
- ニュアンス: カジュアルからビジネスまで広く使えるが、少し直球に「似たもの」と言う感じ。
- 日本語: 「似ているもの」
反意語
- 特定の反意語はありませんが、正確に示したい場合は「exactly that(まさにそれ)」のように曖昧さがない表現を使うと対照的です。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA):
- アメリカ英語: /ˈsʌmθɪŋ laɪk ðæt/
- イギリス英語: /ˈsʌmθɪŋ laɪk ðæt/
どちらも大きくは変わりませんが、アメリカ英語の場合 “that” の [æ] の音がより口を開く感じになります。
- アクセントは “súmthing lík thát” のように、自然なリズムで言うと“something”の “sóm” と“like”に軽い強勢が来て、“that” で最後を少し強めに発音する感じです。
- “th” の発音 /θ/ を正しく出すことが難しいため、 /sʌmˈtɪŋ laɪk dæt/ と “that” が /dæt/ となりがちですが、優しく舌先を歯に軽く当てるイメージで /ð/ を意識しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “something” を “somthing” と書き間違えないように注意。
- 発音の混同: “that” の /ð/ を /d/ と混同しやすい。口の動きに注意。
- 過度な使用: “something like that” はカジュアルなフレーズなので、ビジネス文書や論文では曖昧表現を避けることがあります。
- TOEICや英検など: 直接的に問われることは少ないですが、会話文の穴埋めやリスニングで、意味を取り違える可能性があるので注意。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “something like that” は「何かそれに似ているもの」とイメージすると覚えやすいです。
- “some” + “thing” + “like” + “that” と分解し、「何か」「物」「似ている」「それ」という要素を組み合わせる、とイメージすると自然にフレーズ全体の曖昧な意味を把握できます。
- 曖昧表現を使うシーンを思い出すとき、「正確に知らないけど、それっぽいもの」と考えると、実際の会話で何度も使えるようになります。
以上が “something like that” の詳細解説です。カジュアルなシーンで気軽に曖昧さを表したり、はっきり断定できないが似たニュアンスを伝えたいときに使います。イメージとしては「〜みたいな感じ」「だいたいそんなところ」と覚えておきましょう。
《話》そのようなこと, そのようなもの, そんな感じ