元となった辞書の項目
in detail
解説
1. 基本情報と概要
意味(英語・日本語)
- in detail
- 英語: to discuss or explain something thoroughly or comprehensively
- 日本語: 「詳しく」「詳細に」という意味です。
- たとえば「詳しい説明をするとき」「詳細を述べたいとき」に使われます。とくに「ざっくりではなく、細かい点までしっかり言及するニュアンス」があります。
- 英語: to discuss or explain something thoroughly or comprehensively
品詞
- 前置詞 + 名詞 からなる表現(慣用的な副詞句としても扱われます)
活用形
- 「in detail」は句なので、時制や人称による活用はありません。
派生の例
- detail (名詞): 細部
- detailed (形容詞): 詳細な
- detail (動詞): ~を詳しく述べる、~を細部まで扱う
CEFRレベル目安
- B1(中級)程度
ある程度英語になじんだレベルで、詳しい説明や記述をするときに役立つ表現です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- in(前置詞): 「~の中に」「~の状態で」などを表す
- detail(名詞): 「細部」「詳細」
「in detail」は「細部の中に」「細かいところまで」というイメージから「詳しく」という意味が生まれています。
他の単語との関連性(派生語や類縁語)
- detail: 名詞として「細部」を表すほか、動詞として「~を詳しく述べる」という意味でも使われます。
- detailed: 形容詞形。「詳しい」「詳細な」という意味。
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- explain in detail → 「詳しく説明する」
- discuss in detail → 「細かく議論する」
- plan in detail → 「綿密に計画する」
- examine in detail → 「詳しく調べる」
- describe in detail → 「詳細に描写する」
- outline in detail → 「詳細に概要を示す」
- go over in detail → 「詳しく検討する」
- analyze in detail → 「詳細に分析する」
- review in detail → 「詳しく見直す」
- illustrate in detail → 「具体的に詳しく示す」
3. 語源とニュアンス
語源
- detailは、フランス語の「détail(小片、細部)」に由来し、さらに「切り離す」を意味するラテン語にさかのぼります。
- 「in detail」は「細部の中」というイメージから、物事を細かい部分まで扱うことを表します。
使用時のニュアンスや注意
- 「いちいち細かく説明する」ようなニュアンスがあるため、カジュアルでもフォーマルでも使えますが、かしこまった文書やビジネスシーンで特に頻出です。
- 日常会話でも「詳しく話す」場面でよく使われます。
4. 文法的な特徴と構文
- 「in detail」は副詞的に使われる慣用句です。前に動詞が来て「動詞 + in detail」という形で、どのように説明・議論などをするのかを修飾します。
- 「具体的に・詳しく」という意味を付加したいときに便利ですが、「in details」と複数形にするのは誤用です。
イディオムや構文例
- to go into detail: 「細部に入り込む」、つまり「詳細に説明する・話す」
- 例) I don’t want to go into detail about that. (そのことについては詳しくは入りたくないです)
5. 実例と例文
① 日常会話で使われる例文
- I’d love to hear about your trip in detail.
- (あなたの旅行について、詳しく聞きたいです)
- (あなたの旅行について、詳しく聞きたいです)
- Could you explain how you made this cake in detail?
- (このケーキをどう作ったのか、詳しく説明してくれない?)
- (このケーキをどう作ったのか、詳しく説明してくれない?)
- I want to know the story in detail, so please don’t skip any parts.
- (その話を詳しく知りたいから、何も省かないでね)
② ビジネスシーンで使われる例文
- Let’s discuss the marketing strategy in detail during the meeting.
- (ミーティングでマーケティング戦略を詳しく議論しましょう)
- (ミーティングでマーケティング戦略を詳しく議論しましょう)
- The report outlines the key points, but we need to analyze them in detail.
- (レポートは重要な点を概説していますが、詳しく分析する必要があります)
- (レポートは重要な点を概説していますが、詳しく分析する必要があります)
- I’d like you to present your findings in detail at the next conference.
- (次の会議で、あなたの調査結果を詳しく発表してほしいです)
③ 学術的な文脈で使われる例文
- This study examines climate change effects in detail, focusing on local ecosystems.
- (この研究は、地域の生態系に焦点を当てて、気候変動の影響を詳しく検証しています)
- (この研究は、地域の生態系に焦点を当てて、気候変動の影響を詳しく検証しています)
- The paper discusses the historical context in detail, providing valuable insights.
- (その論文は歴史的背景を詳しく論じており、貴重な考察を提供しています)
- (その論文は歴史的背景を詳しく論じており、貴重な考察を提供しています)
- Our experiment results were recorded in detail to ensure accuracy.
- (私たちの実験結果は、正確性を保証するために詳しく記録されました)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- thoroughly(徹底的に)
- 「全部をくまなく」というニュアンス。
- 例) Please check the contract thoroughly.(契約書を徹底的に確認してください)
- 「全部をくまなく」というニュアンス。
- comprehensively(包括的に)
- 「幅広く、全体をカバーする形で」というニュアンスが強い。
- 例) We need to study the topic comprehensively.(そのテーマを包括的に学ぶ必要がある)
- 「幅広く、全体をカバーする形で」というニュアンスが強い。
- in depth(徹底的に)
- 「in detail」に近いが「(深いレベルで)詳しく」のイメージ。
- 例) We will analyze this issue in depth.(この問題を徹底的に分析します)
- 「in detail」に近いが「(深いレベルで)詳しく」のイメージ。
反意語
- briefly(手短に)
- 「要点だけ」「簡潔に」というニュアンス。
- 例) Could you explain it briefly?(手短に説明してもらえますか)
- 「要点だけ」「簡潔に」というニュアンス。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /ɪn dɪˈteɪl/ または /ɪn diːˈteɪl/
- アメリカ英語: /ɪn diːˈteɪl/ が一般的
- イギリス英語: /ɪn dɪˈteɪl/ と発音されることもあります。
- アメリカ英語: /ɪn diːˈteɪl/ が一般的
- 強勢(アクセント): 「detail」の “de-” の部分に強勢があり “detail” の最後の “tail” もはっきりと発音します。
- よくある間違い: 「detail」の “tail” を弱く発音しすぎたり、「détail」とフランス語っぽく伸ばしすぎたりすることがあるので気をつけてください。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- in details と複数形にしない
- 「in detail」が正解です。
- 「in detail」が正解です。
- detail と detailed の混同
- detail: 名詞・動詞
- detailed: 形容詞
- detail: 名詞・動詞
- スペルミス
- detail は「d e t a i l」と綴ります。a と i の位置を逆にするなどの間違いに注意。
- detail は「d e t a i l」と綴ります。a と i の位置を逆にするなどの間違いに注意。
- TOEICや英検などの試験で「詳しく説明する」というフレーズが必要なときに「in detail」が頻出します。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「in detail」は「細部の中に入る」イメージ
→ ものを手に取って裏表をじっくり見るような感覚で覚えるとイメージが湧きやすいです。 - 「in detail」は一語として覚えるよりも、「explain in detail」「discuss in detail」など、よく使う動詞とセットで覚えると実践的に使いやすいです。
- スペリングのポイント: 「detail」の「-tail」は「しっぽ(tail)」を思い浮かべると覚えやすいかもしれません。
「in detail」は、相手に「もっと詳しく知りたい」「より深く説明したい」ときにとても便利な表現です。日常からビジネス、学術的な場面まで広く活用できるので、よく使われる動詞(explain, discuss, analyzeなど)と一緒に覚えておくと役立ちます。
意味のイメージ
意味(1)
(説明などが)詳細に, 詳しく
意味(2)
項目ごとに