amount to
1. 基本情報と概要
単語・フレーズ: amount to
品詞: 句動詞 (phrasal verb)
意味(英語):
• to total or reach a sum
• to be the same in effect as something
• to develop into something; to become
意味(日本語):
• (合計が)〜に達する・合計〜となる
• (結果として)〜に等しい・〜になる
• (結局)〜ということになる
「amount to」は、合計金額や数値が最終的にどれくらいになるかを示したり、ある行動・出来事の結果がどんな意味や価値を持つかを示すときに使われる表現です。「最終的に〜になる」「結局〜になる」といったニュアンスがあります。
活用形:
- 現在形: amount to
- 三人称単数現在形: amounts to
- 過去形: amounted to
- 現在分詞: amounting to
他の品詞での例:
- 「amount(名詞)」:
The total amount is $100.
(合計金額は100ドルです。) - 「amounting(動名詞/現在分詞)」:
Amounting to a large sum, the expenses surprised us.
(大きな金額に達したので、その出費には驚かされました。)
CEFR レベル: B2(中上級)
B2 レベルとは、ある程度高度なコミュニケーションができ、複雑な文章も理解できる段階です。「amount to」はニュースやビジネス文書で比較的頻繁に登場し、ややフォーマルな文脈でも使われます。
2. 語構成と詳細な意味
- amount:もともとフランス語の
amonter
(上へ行く)に由来し、「合計」「量」といった意味を持つ名詞または動詞でした。 - to:前置詞として方向や対象を示します。
「amount to」で一緒になったときは「結果として〜になる」「合計が〜になる」という意味になります。
関連コロケーション(共起表現)10選
amount to nothing
→(結果的に)何の意味もなさないamount to a great deal
→ 非常に大きなもの・重要なものになるamount to more than expected
→ 予想以上になるamount to a total of X
→ 合計で X になるamount to an admission of guilt
→ 罪を認めたことになるamount to a breach of contract
→ 契約違反に相当するultimately amount to
→ 最終的に〜となるamount to a considerable sum
→ 相当な金額に達するamount to a serious problem
→ 深刻な問題になるamount to a significant change
→ 重要な変化になる
3. 語源とニュアンス
語源:
- ラテン語の「ad + montare(上方に登る)」が起源とされ、古フランス語
amonter
(増える・盛り上がる)を経て、中英語のamounten
となりました。現代英語のamount
は「合計」「総量」を意味するようになり、そこに「to」が加わり「〜に達する」「〜になる」という表現になりました。
ニュアンス・使用時の注意点:
- 比較的フォーマルなシーンから、日常会話でも使えます。
- 口語でも「結果として○○になるよ(Everything will amount to nothing.)」のように自然に使われますが、ややビジネスやアカデミック寄りの文脈でもよく登場します。
- 「金額が最終的に〜になる」という金銭面の文脈から、「行為が結果として〜になる」という抽象的な状況まで幅広く使われます。
4. 文法的な特徴と構文
基本構文:
- S + amount(s) + to + 数値(または対象)
例: The total expenses amounted to $500.
- S + amount(s) + to + 数値(または対象)
抽象的な”結果”を表す構文:
- S + amount(s) + to + 名詞句(または that節)
例: His behavior amounts to an admission of guilt.
(彼の行動は罪を認めたことになる。)
- S + amount(s) + to + 名詞句(または that節)
フォーマル/カジュアルな使用シーン:
- フォーマル: ビジネスや公的書類などで「合計金額が〜になる」「〜に相当する」と書くとき
- カジュアル: 「結局〜になるじゃん」「何の意味もなさない」と友達と話すときなど
- フォーマル: ビジネスや公的書類などで「合計金額が〜になる」「〜に相当する」と書くとき
他動詞/自動詞:
- 「amount to」はあくまで句動詞として、
to
の後ろに対象(名詞句)が来ます。 - 「amount」自体が名詞の場合、「総額」「量」を表す可算名詞となります(例:an amount of money)。
- 「amount to」はあくまで句動詞として、
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
“My monthly subscription fees amount to more than I expected.”
(月額のサブスク代が、思ったより多くなっちゃった。)“All these little expenses will eventually amount to a big sum.”
(こうした細かい出費が、結局は大きな額になるんだよ。)“If you skip studying every day, it will amount to failure in the exam.”
(毎日勉強をサボると、結局は試験で失敗することになるよ。)
(2) ビジネスでの例文
“The project’s total budget amounts to $2 million.”
(そのプロジェクトの総予算は200万ドルになります。)“Any delay in delivery might amount to a breach of contract.”
(納品の遅れは契約違反に相当するかもしれません。)“All the fees combined will amount to a noticeable increase in the final cost.”
(すべての料金を合わせると、最終的なコストがかなり上がることになります。)
(3) 学術的な文脈での例文
“The survey data amount to a substantial evidence in support of the new hypothesis.”
(その調査データは、新しい仮説を裏付ける重要な証拠となります。)“His findings amounted to a paradigm shift in the field of neuroscience.”
(彼の発見は、神経科学の分野においてパラダイムシフトに相当するものでした。)“These statistics amount to a clear indication of climate change’s impact.”
(これらの統計は、気候変動の影響を明白に示すものとなっています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- add up to(合計〜になる)
- 「単純に数値を足した結果や合計について」より口語的に使われます。
- 「単純に数値を足した結果や合計について」より口語的に使われます。
- come to(金額や結果として〜になる)
- 「金額が合計で〜」のようなニュアンスが強め。
- 「金額が合計で〜」のようなニュアンスが強め。
- end up as / end up -ing(結局〜の状態になる)
- 「amount to」よりも口語的で、「最終的にその結果になる」ことを強調。
- 「amount to」よりも口語的で、「最終的にその結果になる」ことを強調。
反意語
- fall short of(〜に達しない)
- 「目標や数値に届かない」という意味で、数値・価値観の面で「amount to」の反対を表します。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA):
- アメリカ英語: /əˈmaʊnt tuː/
- イギリス英語: /əˈmaʊnt tuː/
- アメリカ英語: /əˈmaʊnt tuː/
- アクセント(強勢)の位置:
- 「a-MOUNT to」の “mount” の部分に強勢が置かれます。
- 「a-MOUNT to」の “mount” の部分に強勢が置かれます。
- よくある発音ミス:
- 「amount」の /ə/(あいまい母音)を /æ/ と誤って強く発音しないよう注意。
- 「to」はあまり強調せず、弱形 /tə/ に近くなることも多いです。
- 「amount」の /ə/(あいまい母音)を /æ/ と誤って強く発音しないよう注意。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- “account for” との混同:
- 「account for」は「〜を説明する、〜の割合を占める」という意味で、似た構文ですが別の意味です。
- 「account for」は「〜を説明する、〜の割合を占める」という意味で、似た構文ですが別の意味です。
- スペルミスや聞き間違い:
- “amount” に “u” を抜かして “amont” と書いてしまうなど。
- “amount” に “u” を抜かして “amont” と書いてしまうなど。
- TOEIC・英検などの試験対策:
- ビジネス文脈(契約・費用など)で「result in」や「lead to」と同様に出題される可能性あり。
- 「合計で〜になる」「〜に相当する」という文脈を問う穴埋め問題などに注意。
- ビジネス文脈(契約・費用など)で「result in」や「lead to」と同様に出題される可能性あり。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「amount(量) + to(方向)」で「最終的にどこに行きつくか(合計がどれくらいになるか)」というイメージを持つと覚えやすいです。
- 「amOUNT → sum」「to → 到達先」というストーリーで「合計が〜に到達する」という覚え方も役立ちます。
- 音読学習の際は、「uh-MOUNT too」のように軽く繋げて発音してリズムをつかむと、発音が頭に残りやすいです。
以上が「amount to」の詳細解説です。ビジネスや日常会話、学術論文など、いろいろな場面で応用できる表現ですので、ぜひ使い方を身につけてください。
(合計で金額・数量が)...に達する, ...になる
(言動・状況などが)...も同然である, 要するに...に等しい
(人・言動の価値が)...になる