come up with
1. 基本情報と概要
単語(フレーズ): come up with
品詞: 句動詞(phrasal verb)
意味(英語): to think of or produce (an idea, a plan, a solution, etc.)
意味(日本語): (アイデアや計画、解決策などを)思いつく、考え出す、提案する
「“come up with”は、何か新しいアイデアや解決策などを“思いつく”イメージで使われるフレーズです。カジュアルな日常会話からビジネスシーンまで広く使われます。」
活用形(動詞
come
の場合)- 原形: come
- 過去形: came
- 過去分詞: come
- 現在分詞: coming
- 原形: come
他の品詞例
- “come” は主に動詞ですが、名詞的に使われること(例:
The best is yet to come
)はあるものの、頻度は低いです。 - “come up with” そのものが形容詞や名詞になることは通常ありません。
- “come” は主に動詞ですが、名詞的に使われること(例:
CEFRレベル: B2(中上級)
「日常的かつビジネスでも使われる割に、ニュアンスを理解して適切に使いこなすにはある程度の英語力が必要とされます。」
2. 語構成と詳細な意味
接頭語・接尾語・語幹
- “come” が動詞の語幹。
- “up” は副詞/前置詞的な役割。
- “with” は前置詞として使用。
- それぞれが合わさって特別な意味を持つ句動詞(phrasal verb)になっています。
- “come” が動詞の語幹。
関連する派生語・類縁語
- come in, come out, come across, come along など、「come + 前置詞/副詞」の形で多くの句動詞があります。
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- come up with a solution(解決策を思いつく)
- come up with an idea(アイデアを考え出す)
- come up with a plan(計画を立てる)
- come up with an excuse(言い訳を考え出す)
- struggle to come up with something(何かを思いつくのに苦労する)
- come up with a name(名前を考える)
- come up with a strategy(戦略を考える)
- come up with fresh perspectives(新しい視点を思いつく)
- come up with the money(お金を工面する)
- come up with a slogan(スローガンを考え出す)
- come up with a solution(解決策を思いつく)
3. 語源とニュアンス
語源
“come” は古英語のcuman
(到着する、行く)に由来し、 “up” と “with” を組み合わせることで「下から上へ引っ張り上げる」イメージが転じて、頭の中からアイデアを“引っ張り出す”ように考えられます。使用上のニュアンス
- 「新しいものを思いつく」「何かを提案する」という前向きで積極的なイメージがあります。
- カジュアル〜ビジネス、口語〜文章と幅広く使えますが、非常にかしこまった文書では「devise」や「formulate」が使われることもあります。
- 「新しいものを思いつく」「何かを提案する」という前向きで積極的なイメージがあります。
使用時の注意点
- アイデアを産み出す・発想するシーンでは便利ですが、単に「思いつく」だけでなく、具体的なアイデアや解決策を示唆するニュアンスがあります。
4. 文法的な特徴と構文
一般的な構文
S + come + up with + O
例: I came up with a great idea.フォーマル/カジュアル
- カジュアルな会話:問題なし。
- ビジネス、プレゼンなどフォーマルシーン:非常によく使われる。
- スラングではないので、フォーマル場面でも問題なく使えます。
- カジュアルな会話:問題なし。
他動詞・自動詞の使い分け
“come up with” は特定の目的語(アイデアや解決策など)を伴うため、他動詞的(目的語必須) に使われます。可算・不可算
- 名詞ではなく句動詞なので、可算・不可算の区別はありません。
5. 実例と例文
(1) 日常会話
- I need to come up with a gift idea for my sister’s birthday.
(妹の誕生日プレゼントを考えないといけないんだ。) - We’re trying to come up with something fun to do this weekend.
(今週末に何をするか、楽しいことを思いつこうとしているんだ。) - Can you come up with a quick snack recipe?
(手軽なおやつのレシピ、何か思いつかない?)
(2) ビジネス
- We need to come up with a more efficient marketing strategy.
(もっと効率の良いマーケティング戦略を考え出す必要がある。) - Our team came up with several proposals for the new project.
(私たちのチームは新プロジェクトに関していくつかの提案を考え出しました。) - Let’s come up with a timeline and assign tasks accordingly.
(スケジュールを立てて、それに合わせてタスクを割り振りましょう。)
(3) 学術的な文脈
- Researchers are trying to come up with innovative ways to store solar energy.
(研究者たちは太陽エネルギーを蓄える革新的な方法を考案しようとしている。) - The professor encouraged the students to come up with their own hypotheses.
(教授は学生たちに自分たちの仮説を考えるよう促した。) - The conference aims to come up with sustainable solutions for climate change.
(この会議では気候変動への持続可能な解決策を見出すことを目的としている。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- think of(〜を思いつく)
- より広範囲で使われるが、アイデアを「出す」ニュアンスが弱い。
- より広範囲で使われるが、アイデアを「出す」ニュアンスが弱い。
- devise(考案する)
- もう少しフォーマルで、計画を練る・仕組みを作る感が強い。
- もう少しフォーマルで、計画を練る・仕組みを作る感が強い。
- invent(発明する)
- 完全に新しいものを「発明する」という意味合い。
- 完全に新しいものを「発明する」という意味合い。
- dream up(思いつく)
- 口語的でクリエイティブなニュアンスが強い。
- 口語的でクリエイティブなニュアンスが強い。
- propose(提案する)
- 提示する、公式な場などで「提案する」ニュアンス。
反意語
- (直接的な反意語はありませんが)
- fail to find a solution(解決策を見出せない)
- discard an idea(アイデアを棄却する)
などが文脈によって逆の状況を表せます。
- fail to find a solution(解決策を見出せない)
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /kʌm ʌp wɪθ/
- アメリカ英語: 「カム・アップ・ウィス/ウィズ」のように「θ」を「ス」寄りに発音することもあるが、 /wɪθ/ か /wɪð/ と発音する人もいる。
- イギリス英語: /kʌm ʌp wɪθ/(語尾の「θ」がよりはっきり発音される場合が多い)。
- アメリカ英語: 「カム・アップ・ウィス/ウィズ」のように「θ」を「ス」寄りに発音することもあるが、 /wɪθ/ か /wɪð/ と発音する人もいる。
- アクセント
- “come UP with” のように、
up
にやや強勢をおく人も多いですが、全体としてはフレーズとして流れるように発音されます。
- “come UP with” のように、
- よくある間違い
- “come up to” や “come with” と混同しないように注意。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス
- “come” を “com” や “came” と書き間違えると伝わりにくくなります。
- “come” を “com” や “came” と書き間違えると伝わりにくくなります。
- 前置詞の混乱
- “come up to” や “come with” と混同すると全く別の意味(例: “come up to” は「基準に達する」など)になってしまうので注意。
- “come up to” や “come with” と混同すると全く別の意味(例: “come up to” は「基準に達する」など)になってしまうので注意。
- TOEIC・英検などの試験対策
- ビジネスシーンや意見交換の場面で、アイデアを提案する文脈で出題されやすいフレーズです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- イメージ: 「下(頭の中)からアイデアを '引き上げる' (up) ようにして '持ってくる' (come)」という動きを思い浮かべてみましょう。
- 記憶テクニック
- “C(考える) + UP(上げる) + WITH(一緒に)” で “思いつく”。
- 実際にアイデアを頭から取り出して手元に持ってくるイメージを描くと覚えやすいです。
- “C(考える) + UP(上げる) + WITH(一緒に)” で “思いつく”。
以上が “come up with” の詳細解説です。新しいアイデアや解決策を思いついたり、提案したりするときには、ぜひ自信をもって使ってみてください。
...を思いつく, を考えつく
...に追いつく
...を提案する
...を工面する