最終更新日:2025/11/20

You ought to apologize for your behavior.

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元となった辞書の項目

ought to

助動詞

...するべきである,...のはずである,...するのは当然である

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あなたは自分の行動について謝るべきです。

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解説

以下では、助動詞「ought to」について、できるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

● 意味(英語 / 日本語)


  • 英語: “ought to”

  • 日本語: 「〜するべきである」「〜したほうがよい」

「should」と同様に義務や勧告を表す助動詞で、やや道徳的・論理的なニュアンスを強調します。

「(本来は)そうするのが望ましいです」という感じで、話し手の意見や期待に沿った使い方をします。

● 品詞


  • 助動詞 (Modal Verb)

● 活用形

助動詞であるため、基本的には人称や時制による変化はありません。


  • 肯定形: ought to + [動詞の原形]

  • 否定形: ought not to + [動詞の原形]


    • 短縮形としては “oughtn’t to” もまれに使われますが、非常に形式的・古風な印象になります。


● 他の品詞になった場合

「ought」という単語自体は、元々 “owe”(借りがある)に起源する動詞形などがありましたが、現在の英語では動詞としての使い方はほぼ失われています。現代英語では「ought to」はひとまとまりの助動詞として扱われます。

● CEFRレベル(目安)

B2(中上級):

「should」と比べると使用頻度が低く、ニュアンスの違いを理解するにはある程度の理解力が必要です。


2. 語構成と詳細な意味

● 語構成


  • 「ought」は古英語の “āhte” (oweの過去形)が変化してできた語。

    現代英語では「ought to」が助動詞として定着しています。

  • 接頭語・接尾語などによる明確な区切りは一般的には意識されません。

● 意味の詳細


  1. 義務・当然の行為

    「本来〜するのが当然だ」というニュアンス。

  2. 提案・アドバイス

    「〜したほうがいい」というアドバイス的な用法。

● よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. ought to know better(もっと分別があるはずだ)

  2. ought to be careful(気をつけるべきだ)

  3. ought to consider the consequences(結果を考慮すべきだ)

  4. ought to do something about it(何とか手を打つべきだ)

  5. ought not to ignore the facts(事実を無視すべきではない)

  6. you ought to try(試してみるべきだ)

  7. parents ought to encourage their children(親は子供を励ますべきだ)

  8. we all ought to help(私たちは皆助けるべきだ)

  9. they ought to apologize(彼らは謝るべきだ)

  10. he ought not to lie(彼は嘘をつくべきではない)


3. 語源とニュアンス

● 語源


  • 古英語の “āhte” → 中英語で「oughte」と変化し、意味としてはもともと「借りがある」「義務がある」を表しました。

  • 現代では “owe” と語源を共有しながらも別の助動詞として定着。

● ニュアンスの注意点


  • 「should」の堅めバージョン、またはモラル的・道徳的義務感を含むイメージ。

  • 「must」ほど強制力はなく、あくまで「そうするのが望ましい」という助言・期待レベル。

  • カジュアルな口語よりは、少しフォーマルまたは文語的な響きがある。

● 使用シーン


  • 書き言葉、スピーチ、アドバイスをする時や、道徳的・論理的な主張を強調したいときに使われることが多いです。


4. 文法的な特徴と構文

● 一般的な構文


  1. 肯定文:

    “主語 + ought to + 動詞の原形”

    例: You ought to save some money for emergencies.

  2. 否定文:

    “主語 + ought not (to) + 動詞の原形”

    例: You ought not to waste your time.

  3. 疑問文:

    “Ought + 主語 + to + 動詞の原形?”

    例: Ought we to help them?

ただし口語では “Should we help them?” の方が一般的です。

● フォーマル/カジュアル


  • フォーマル:スピーチや書き言葉では使われることがある

  • カジュアル:日常会話では “should” を使うことが多い

● 他動詞・自動詞


  • 「ought to」は助動詞なので、他動詞・自動詞の区別は直接はありません。

  • 後ろに「to + 動詞の原形」を取る形のみです。


5. 実例と例文

● 日常会話(カジュアル)の例文


  1. You ought to see this movie. It’s really good.

    (この映画見るべきだよ。本当に面白いから。)

  2. You ought not to skip breakfast. It’s important.

    (朝食は抜かないほうがいいよ。大事だから。)

  3. We ought to invite Sarah to the party.

    (サラをパーティーに誘うべきだね。)

● ビジネスの例文


  1. We ought to review our marketing strategy before the next quarter.

    (次の四半期前にマーケティング戦略を見直すべきです。)

  2. Management ought to consider employee feedback more seriously.

    (経営陣は従業員からのフィードバックをもっと真剣に考慮すべきです。)

  3. You ought not to disclose confidential information without permission.

    (許可なく機密情報を開示するべきではありません。)

● 学術的・フォーマルな文脈の例文


  1. Researchers ought to examine all relevant data before drawing conclusions.

    (研究者は結論を出す前に、関連データをすべて検証すべきです。)

  2. Scholars ought to acknowledge the limitations of their studies.

    (学者は自分の研究の限界を認めるべきです。)

  3. We ought to reassess the theoretical framework in light of recent findings.

    (最近の発見を踏まえて理論的枠組みを再評価すべきです。)


6. 類義語・反意語と比較

● 類義語


  1. should(〜するべきだ)


    • 意味はほぼ同じ。日常的によく使われ、ニュアンスはやや軽め。


  2. had better(〜したほうがいい、そうしないとまずい)


    • 「すぐに対処する必要がある」という差し迫ったニュアンスが強い。


  3. must(〜しなければならない)


    • 義務の強制力がとても強い。法的義務や絶対的必要性を表す場合に使う。


● 反意語


  • 特になし(“ought to” の確立した反意語はないが、「ought not to」が「すべきでない」という意味になる。)


7. 発音とアクセントの特徴

● 発音記号(IPA)


  • アメリカ英語: /ˈɔːt tə/

  • イギリス英語: /ˈɔːt tuː/

● 強勢(アクセント)の位置


  • 「ought」の「ɔː」の部分にアクセントが置かれることが多いです。

● アメリカ英語とイギリス英語の違い


  • 両者とも大きな違いはありませんが、アメリカ英語では “t” がやや弱く発音され、連結的に /ˈɔː(t)ə/のように聞こえることもあります。

● よくある発音の間違い


  • “ough” のつづりで「アウ」「オウ」「オート」などと混乱することがあるが、この場合は “ought” として /ɔːt/ の1音節で発音します。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. “Should” と “ought to” の混同


    • 意味はほぼ同じだが、口語では “should” のほうが一般的。


  2. 否定形や疑問形での “to” の扱い


    • 否定文は “ought not to” が基本。疑問文はよく “Should + 主語 + 動詞?” で代用される。


  3. 試験対策


    • TOEICや英検などでは、助動詞のバリエーションとして “ought to” が登場することがある。特に「助動詞の使い分け」に注意。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「ought to」は“owe”と同じ起源で「借りがある → 義務を負っている」というイメージを思い浮かべると覚えやすいです。

  • 「義務を負っている」→「するべきだ」という意味につながる、というストーリーで理解すると忘れにくいかもしれません。

  • “Ought to” の方が “Should” よりも少しフォーマル・道徳的だ、とイメージしてください。


上記のポイントを踏まえると、学習者としては「ought to」=「道徳的・当然の推奨」を表すときに使われる、と理解しておくとよいでしょう。普段の会話には “should” を使いつつ、フォーマルな文脈や道徳的に強調したいときなどに “ought to” を使うイメージだと自然に使い分けができるようになるはずです。ぜひ参考にしてください。

意味のイメージ
ought to
意味(1)

...する義務がある, (客観的に)...すべきである

意味(2)

...のはずだ

頻出英熟語500 / 例文・和訳 / 選択問題

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