最終更新日:2025/12/05
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元となった辞書の項目

no longer

もはや...ない / ...の期間だけ《than ...》

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もはや私は車を持っていません。

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解説

以下では英熟語「no longer」をできるだけ詳しく解説していきます。


1. 基本情報と概要

意味の説明(英語・日本語)


  • 英語: “no longer”

  • 日本語: 「もはや~しない」「もう~ではない」

「no longer」は「以前はそうだったが、今はもうそうではない」という意味を表す熟語です。たとえば「I no longer live in Tokyo」(私はもはや東京には住んでいません)のように使います。表現としては「以前はその状態だったけれど、今・これからはそうではない」というニュアンスになります。

品詞


  • 副詞句 (adverbial phrase)

「no longer」は単独の単語ではなく、二語からなる連語的な副詞句です。

活用形


  • 「no longer」は決まった形で使われるため、時制変化や単数・複数による変化はありません。

他の品詞形での例


  • 「long」自体は形容詞(長い)として使われるほか、その比較級「longer」、最上級「longest」が存在します。しかし「no longer」はあくまで定型表現として副詞的に使われます。

CEFRレベルの目安


  • B1(中級)

    「no longer」は日常でもよく使われる表現ですが、リーディングやリスニングでその意味を正しく理解するには基本的な英語力が必要なため、中級レベル(B1)程度としておくとよいでしょう。


2. 語構成と詳細な意味

接頭語・接尾語・語幹など

「no longer」は「no + longer」の組み合わせです。


  • no : 否定を表す語

  • longer : 「long」の比較級(「より長い」)ですが、「no」と組み合わせることで「もはや~ない」という意味を持つようになりました。

元々の文法構造とは離れた、固有の副詞句として定着しています。

関連語や派生語


  • not anymore (もはや~ない)

  • no more (もう~ない)

  • any longer (もはや~ない)

    これらは似た意味で使われます。同じ文脈で置き換えられる場合が多いです。

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(計10個)


  1. no longer valid(もはや有効ではない)

  2. no longer available(もはや利用できない)

  3. no longer needed(もはや必要ない)

  4. no longer existing(もはや存在しない)

  5. no longer supported(もはやサポートされていない)

  6. no longer required(もはや必要とされていない)

  7. no longer fashionable(もはや流行ではない)

  8. no longer sufficient(もはや十分ではない)

  9. no longer in use(もはや使用されていない)

  10. no longer relevant(もはや関連性がない)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 「no」は古英語で「非」や「否定」を示す「nā」が変化してきたものです。

  • 「longer」は「long」の比較級形なので「より長い」を意味しますが、否定の “no” と連結することで「長い(期間など)が続かない→もはや~しない」という表現になり、言い回しとして定着しました。

ニュアンスや感情的響き


  • “no longer” は事実を淡々と述べるニュアンスが強いです。

  • 感情的というよりは、現在の状況と過去の状況を対比して説明するときに使う表現です。

使用シーン


  • 文章でも会話でも使われますが、ややフォーマル~中間寄りの印象を与えることが多いです。カジュアルな会話では “not anymore” がよく使われることもあります。


4. 文法的な特徴と構文


  • “no longer” は副詞的に使われ、動詞や形容詞などを修飾します。

    例: “He no longer lives here.”(彼はもはやここに住んでいない)

  • 文中ではふつう、助動詞やbe動詞の後に置かれ、一般動詞の前に置かれます。

    例: “I can no longer attend the event.” / “She is no longer happy.”

文法上のポイント


  • 書き言葉では “no longer” が多用されますが、口語では “not … anymore” も頻繁に登場します。

  • “no longer” は強い否定を感じさせることがあります。「以前は事実だったが、今は明らかにそうではない」場合に適しています。


5. 実例と例文

日常会話での例文(3つ)


  1. “I no longer eat meat because I became vegetarian.”

    (ベジタリアンになったから、もう肉は食べなくなったよ。)

  2. “He no longer walks to work; he bought a car.”

    (彼はもはや歩いて通勤してないよ。車を買ったんだ。)

  3. “We no longer go to that cafe since it closed down.”

    (あのカフェは閉店したから、もう行かなくなったね。)

ビジネスでの例文(3つ)


  1. “This product is no longer available in our stores.”

    (この商品は当店ではもはや取り扱っておりません。)

  2. “He’s no longer in charge of the marketing department.”

    (彼はもはやマーケティング部の責任者ではありません。)

  3. “We no longer offer free technical support for this software.”

    (このソフトウェアへの無償サポートはもはや行っていません。)

学術的・専門的な文脈での例文(3つ)


  1. “Recent studies suggest that this theory is no longer valid.”

    (最近の研究では、この理論はもはや有効ではないと示唆されています。)

  2. “The historical data are no longer reliable due to inconsistency in records.”

    (記録の不整合があるため、その歴史的データはもはや信頼できません。)

  3. “This approach is no longer adopted in modern scientific research.”

    (このアプローチは現代の科学研究ではもはや採用されていません。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. “not anymore” →(もう~ない)


    • “I don’t eat meat anymore.” のように、日常会話で使いやすいカジュアルな言い方です。


  2. “no more” →(これ以上~ない)


    • “No more excuses.” のような限定的シチュエーションで強い否定をする場合に使われます。


  3. “not any longer” →(もはや~しない)


    • “We don’t work together any longer.” のように、ややフォーマルな響きがありますが、 “no longer” とほぼ同じ意味です。


反意語


  • 特に明確な「反意語」はありませんが、「still」(いまだに) が対比として使われることはあります。

    例: “He still works there.”(彼はまだそこで働いている。)⇔ “He no longer works there.”(彼はもはやそこで働いていない。)


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /noʊ ˈlɔːŋɡər/(アメリカ英語), /nəʊ ˈlɒŋɡə/(イギリス英語)

  • アクセント(強勢)は「long」の部分(/lɔːŋ/)に置かれがちです。

  • “no” は短く・はっきり発音し、その後の “longer” をやや強調するイメージです。

よくある間違いとしては、アメリカ英語で /lɔːŋər/ を /lʌŋgər/ のように発音してしまうパターンです。母音と鼻音の発音に気をつけましょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. “no longer” と “not longer” の混同


    • “not longer” は文脈次第では誤解を招きやすく、通常は “no longer” を使う。


  2. 「no longer = no + comparative “longer”」と勘違い


    • もともとは「比較級」ではなく、「定型表現」だと捉える方がよいです。


  3. “no more” と “no longer” の使い分け


    • “no more” は数量や残量を示す時(「もう残っていない」など)に使われることが多いです。


試験対策では、TOEICや英検などのリーディングで、「以前はあった/できたが今はもうない」状況を伝える選択肢に “no longer” がよく登場します。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「以前は長く続いていた(long)けれど、もうそうじゃない(no) → “no longer”」とイメージしてみましょう。

  • 「『もはや』という響き」が日本語での定番訳なので、「メモは『no longer=もはや~ない』」とセットで覚えると楽です。

  • 短く端的に言うなら“not anymore”でもOKですし、よりフォーマルな文章は“no longer”を選ぶとよいでしょう。


「no longer」は非常によく使われる表現で、かつ文章にも会話にも登場します。「以前と現在の状況の変化」を表すうえで便利なキーフレーズです。様々な文脈で見かけるたびに使い方を確認して、自分の表現として取り入れてみてください。

意味のイメージ
no longer
意味(1)

もはや...ない

意味(2)

...の期間だけ《than ...》

頻出英熟語500 / 例文・和訳 / 選択問題

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