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to blame
解説
以下では英語表現 “to blame” をできるだけ詳細に解説していきます。
1. 基本情報と概要
▪︎ 英語での意味
“to blame” は「誰か(何か)に対して過失や責任を負わせる・非難する」という意味の動詞表現です。
例: “I blame him for the mistake.”(私はその間違いを彼のせいだと責めます。)
▪︎ 日本語での意味
「~を責める」「~に責任を負わせる」といったニュアンスです。個人の失敗やミスに対して誰の責任なのかをはっきりさせたいときに使われます。
▪︎ 品詞
主に動詞 (to blame + 目的語 で「~を責める」)。
- 「be to blame」の形で形容詞的に「責任がある」「罪がある」という意味合いを持つ場合もあります。
- 「blame」は名詞として「責任」や「非難」を意味する場合もあります (例: “He took the blame.” → 「彼が責任を負った」)。
▪︎ 活用形
to blame は不定詞形ですが、動詞 “blame” の活用は以下のとおりです。
- 現在形: blame
- 三人称単数現在形: blames
- 現在進行形: blaming
- 過去形: blamed
- 過去分詞形: blamed
▪︎ 他の品詞形
- 名詞 “blame” (「責任」「非難」)
例: “He took the blame for the accident.”
▪︎ CEFR レベル
B1(中級)
学習経験がある程度進んだ英語学習者が使い始める表現です。
- A1:超初心者
- A2:初級
- B1:中級 ← “blame” はこのあたり
- B2:中上級
- C1:上級
- C2:最上級
2. 語構成と詳細な意味
▪︎ 語構成
- 「blame」は接頭語や接尾語を伴わない単語ですが、語源的には後述のとおりフランス語・ラテン語系の “blamer” から来ています。
▪︎ よく使われるコロケーション(共起表現)10個
- “to blame someone for something”
(~のことで誰かを責める) - “be to blame (for something)”
(~のことで責任がある / 責められるべきだ) - “put the blame on someone”
(責任を誰かに押し付ける) - “take the blame”
(責任を取る) - “shift the blame”
(責任を転嫁する) - “accept the blame”
(非難・責任を認める) - “blame it on…”
(…のせいにする) - “a blame game”
(責任のなすりつけ合い) - “blame oneself”
(自分自身を責める) - “put the blame elsewhere”
(責任を他のところに持っていく)
3. 語源とニュアンス
▪︎ 語源
- 英語の “blame” は中英語 (Middle English) の “blamen” から来ており、さらに古フランス語 “blamer” (非難する) に遡ります。ラテン語の “blasphemare” (冒涜(ぼうとく)する、罵(ののし)る) が基になっています。
▪︎ ニュアンス
- “to blame” は相手を強く非難するというほどではなくても、原因や過失の所在をはっきり示す意味が含まれます。文脈によっては感情的に「責め立てる」ニュアンスにもなり得ますので、使用時は相手との関係性を考慮する必要があります。
- 口語でも文章でも広く使われますが、ビジネスなどでは責任問題を明らかにしたいときにしばしば登場します。カジュアルな文脈では “Don’t blame me!” (私のせいにしないでよ!)というように抵抗/弁明の表現にもよく使われます。
4. 文法的な特徴と構文
他動詞としての “blame”
- “I blame him for the mistake.” (私はその間違いを彼のせいだと責める)
- “I blame him for the mistake.” (私はその間違いを彼のせいだと責める)
“be to blame” の構文
- “He is to blame for the accident.” (彼がその事故の責任を負うべきだ)
- この形は「~が悪い(責任がある)」という意味合いです。
- “He is to blame for the accident.” (彼がその事故の責任を負うべきだ)
名詞として “blame” を使う場合
- “Don’t just put the blame on me.” (私ばかりを責めないで)
- “Don’t just put the blame on me.” (私ばかりを責めないで)
- フォーマル/カジュアル問わず幅広く使えますが、相手を責めるニュアンスが含まれるので、状況に応じて言い方を和らげる表現(“I’m not blaming you, but…” など)もあります。
5. 実例と例文
▪︎ 日常会話での例文 (3つ)
- “Don’t blame me if we get lost. I’m just following the map!”
- (道に迷っても私のせいにしないで。地図に従ってるだけだから!)
- (道に迷っても私のせいにしないで。地図に従ってるだけだから!)
- “I blame the weather for my bad mood today.”
- (今日私の機嫌が悪いのは天気のせいだよ。)
- (今日私の機嫌が悪いのは天気のせいだよ。)
- “He’s always blaming others for his mistakes.”
- (彼はいつも自分のミスを他人のせいにしてばかりいる。)
▪︎ ビジネスでの例文 (3つ)
- “Our customers blame us for the late delivery.”
- (顧客は納品の遅れを私たちのせいだと非難しています。)
- (顧客は納品の遅れを私たちのせいだと非難しています。)
- “Before we blame the staff, let’s check the process thoroughly.”
- (スタッフを責める前に、まずはプロセスを徹底的に確認しましょう。)
- (スタッフを責める前に、まずはプロセスを徹底的に確認しましょう。)
- “If something goes wrong, upper management will be quick to blame.”
- (何か問題が起こると、上層部はすぐに責任追及をしてきます。)
▪︎ 学術的・フォーマルな文脈での例文 (3つ)
- “Some historians blame the economic policies of that era for the subsequent recession.”
- (ある歴史学者たちは、その時代の経済政策がその後の不況を招いたと批判している。)
- (ある歴史学者たちは、その時代の経済政策がその後の不況を招いたと批判している。)
- “The researcher does not blame human error alone but also points to systemic failures.”
- (その研究者は人為的ミスだけでなく、システム上の欠陥にも責任があると指摘している。)
- (その研究者は人為的ミスだけでなく、システム上の欠陥にも責任があると指摘している。)
- “Many analysts blame climate change for the increased frequency of natural disasters.”
- (多くのアナリストは、自然災害の多発の原因を気候変動に求めている。)
6. 類義語・反意語と比較
▪︎ 類義語 (Synonyms)
- “accuse” (~を告発する):法的責任や不正行為に焦点がある場合に使う。
- “criticize” (批判する):相手の行為や考え方を否定的に言うとき。
- “condemn” (強く非難する):道徳的・社会的に誤っていると厳しく断罪するイメージ。
- “fault” (過失を指摘する):“It’s my fault.” など、責任所在を示す際のカジュアルな表現。
▪︎ 反意語 (Antonyms)
- “praise” (称賛する)
- “exonerate” (罪・責任を免除する / 無罪放免にする)
7. 発音とアクセントの特徴
▪︎ 発音記号 (IPA)
- “blame”: /bleɪm/
- 1音節で、母音は [eɪ] と伸ばす音。
▪︎ アメリカ英語 (AmE) とイギリス英語 (BrE)
- 大きな違いはありませんが、アメリカ英語では [bleɪm]、イギリス英語でも同様に [bleɪm] です。
- 強勢は単語全体にあります(1音節なのでずれはありません)。
▪︎ よくある発音の間違い
- /bleim/ の [eɪ] の部分が曖昧になり “blem” のように短くならないように注意。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- “blame” はスペルミス (דblam” など) に注意。
- “blame on” と “blame for” の使い分け:
- “blame someone for something” (誰かを何かのことで責める)
- “put the blame on someone” (誰かに責任を負わせる)
- “blame someone for something” (誰かを何かのことで責める)
- “to blame” という形は不定詞ではなく、表現として「責任がある」や「責めるべき」という意味を持つことがある。
- TOEICや英検などでも、責任や原因を表す際の表現として出題されることがあるので、前置詞の使い方を含め覚えておくと役立ちます。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “blame” と “claim” はスペルが似ているので間違えやすいですが、
- blame = 責める、非難する
- claim = 主張する、請求する
と意味がまったく異なるので区別して覚えましょう。
- blame = 責める、非難する
- 覚え方のコツとしては、“B” (Bad) “Lame” (どうしようもない) → “Bad + Lame” = “blame” のように、少し冗談交じりにイメージすると頭に残るかもしれません。
- また、“blame” の発音は「ブレイム」と一拍伸ばす感じをイメージすると覚えやすいです。
以上が “to blame” の詳細な解説になります。相手を非難するときだけでなく、自分が責任を取るときや責任の所在を明確にするときにも重要な表現なので、例文とともにしっかり覚えておくと便利です。
意味のイメージ
意味(1)
《be ~ 》責めを負うべきである
意味(2)
《be ~ for ...》...の責任がある