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ever since
解説
以下では「ever since」について、できるだけ詳しく解説していきます。
1. 基本情報と概要
意味(英語 & 日本語)
- 英語: “ever since” – from that time until now, continuously
- 日本語: 「それ以来ずっと」あるいは「〜以来、ずっと」
「ever since」は、「ある時点(過去)の出来事を境に、それ以降ずっと」という継続の意味を強調する表現です。会話や文章で、過去のある出来事を起点として、現在に至るまで続いている状態・動作を表すときに使われます。
品詞
- 連結語句(conjunction)として: 接続詞のように使われ、「~して以来ずっと」という節を導きます。
- 前置詞的なフレーズとして: 時間の基点を指し示す場合にも用いられます。
例:
- Conjunction: “I haven’t seen her ever since she left.”
- Prepositional phrase: “I’ve been studying French ever since last year.”
「ever since」は単独の「動詞」や「名詞」という形ではなく、あくまで「since」に「ever」が加わったフレーズです。したがって、動詞の活用とは異なり、活用形はありません。
他の品詞になったときの例
- “since” が接続詞である場合: “I have been busy since I started a new job.”
- “ever” が副詞である場合: “Have you ever visited Paris?”
「ever since」は「since」と「ever」の組み合わせであり、それぞれの単語が他の品詞(たとえば“since”が前置詞、接続詞、副詞)として使われたり、“ever”が副詞として使われたりする例は上のようなものがあります。
難易度(CEFRレベル)
- 目安: B1(中級)
- 過去から現在にわたる継続表現を理解し始めるレベルとして最適です。
2. 語構成と詳細な意味
接頭語・接尾語・語幹
- 接頭語: なし
- 語幹: “since” (「〜以降」/「〜以来」)
- 副詞 “ever” が加わり、継続性をさらに強調した表現になっています。
他の単語との関連性(派生語や類縁語など)
- since: 「~以来」、あるいは原因・理由を表すときの「~なので」という意味でも使われます。
- ever: 「いつでも」「かつて」という意味を持つ副詞です。
よく使われるコロケーション(関連フレーズ10選)
- “ever since then” — それ以来ずっと
- “ever since that day” — あの日以来ずっと
- “ever since we met” — 私たちが出会って以来ずっと
- “ever since the accident” — その事故以来ずっと
- “ever since I was a child” — 子どもの頃からずっと
- “ever since last year” — 昨年からずっと
- “ever since I moved (somewhere)” — 引っ越して以来ずっと
- “ever since we started…” — 始めて以来ずっと
- “ever since day one” — 1日目からずっと
- “ever since high school” — 高校の頃からずっと
3. 語源とニュアンス
語源
- “since” は古英語・中英語を通じて “sithen” などの形があり、「〜の後」という時の基点を示す意味を持っていました。
- “ever” は古英語 “æfre” に由来し、「常に」「いつでも」という意味の語です。
- “ever since” は「ずっと〜以来」という継続のニュアンスを強調するために、二つが組み合わさった表現です。
ニュアンスや使用時の注意点
- 「ever since」は親しみやすい日常表現ですが、文書中でも自然に使えます。フォーマルすぎずカジュアルすぎないバランスの良い表現です。
- 過去の特定の時点を明確に示し、「そこから先ずっと続いている」と伝えたいときに用います。
- 感情的な強調をしたいときには「ever since」を使うと、単に「since」よりも「ずっと」「継続的に」というニュアンスが強くなります。
4. 文法的な特徴と構文
- 前置詞的に「ever since + 時間・名詞句」
例: “I’ve been busy ever since the new semester started.” - 接続詞的に「ever since + S + V(節)」
例: “Ever since I moved here, I’ve felt more relaxed.”
用法のポイント
- 「S + have/has + 過去分詞 (完了形) + ever since + [(副)節 or 名詞句]」という形で用いられることが多いです。
- フォーマル/カジュアルいずれでも使われますが、スピーチや文章でも違和感なく登場する汎用的な表現です。
5. 実例と例文
日常会話での例文(3例)
- “I’ve been going to the same coffee shop ever since I moved to this neighborhood.”
(この近所に引っ越してからずっと同じカフェに通ってるの。) - “Ever since we got that new puppy, our house has been so lively.”
(子犬を飼い始めてからというもの、家がとてもにぎやかだよ。) - “He has been practicing the guitar ever since he was ten years old.”
(彼は10歳のときからずっとギターを練習してるんだよ。)
ビジネスでの例文(3例)
- “Our team has improved significantly ever since we adopted the new software.”
(新しいソフトウェアを導入して以来、私たちのチームはかなり改善しました。) - “Ever since the merger, both companies have been working closely to streamline operations.”
(合併以来、両社は業務を効率化するために緊密に協力しています。) - “The quarterly reports have shown steady growth ever since last year’s strategic shift.”
(昨年の戦略転換以来、四半期報告書は着実な成長を示しています。)
学術的な文脈での例文(3例)
- “Ever since the discovery of penicillin, the field of antibiotics has revolutionized modern medicine.”
(ペニシリンの発見以来、抗生物質の分野は現代医学に革命をもたらしてきました。) - “Scholars have debated the implications of this theory ever since it was first proposed.”
(この理論が初めて提唱されて以来、学者たちはその意味合いをめぐって議論を続けています。) - “Ever since the publication of the seminal study, researchers worldwide have focused on replicating the results.”
(その画期的な研究が発表されて以来、世界中の研究者が結果を再現しようと取り組んでいます。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- “since then” — 「そのとき以来ずっと」
- “since then”は「具体的に過去の出来事を指し示し、その後ずっと」を表す点で似ていますが、“ever since”の方が継続の強調がやや強い印象です。
- “from that time on” / “from then on” — 「その時から以降」
- “from then on” は「以降」を端的に言う表現で、カジュアルにもフォーマルにも使えます。
- “from then on” は「以降」を端的に言う表現で、カジュアルにもフォーマルにも使えます。
- “since that day” — 「あの日以来」
- “that day”を具体的に指し示すことで、日付や出来事への焦点を強めます。
反意語
- “never since”というようなフレーズは単独ではあまり使われません。明確な反意語は存在しませんが、「その後は一度も~していない」という場合は “I haven’t done it since …” が近い表現となります。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA)
- アメリカ英語: /ˈev.ɚ sɪns/
- イギリス英語: /ˈev.ə sɪns/
アクセント・強勢
- “ev-ER” のように “ev” の部分がやや強く発音されます。続く “since” もはっきり発音します。
- アメリカ英語では “ever” の母音が [ɚ] 音になるのが特徴です。イギリス英語では [ə] 音になります。
よくある発音ミス
- “ever” を “ebber” のように濁らせすぎるケースや、 “since” の/sɪns/を “シンス” ではなく “スィンス” とやや弱めに言うのを忘れがちなので注意が必要です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “ever scince” や “ever sence” などと綴ってしまう間違いが時々あります。
- “since” と “sense”(意味や感覚)はつづりも発音も違う単語なので混同しないようにしましょう。
- 試験(TOEIC、英検など)では、時制に関する問題で “ever since” が登場し、過去から現時点まで行為が継続していることを示す文脈を問われる可能性があります。完了形と組み合わせた問題に注意しましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “ever” = 「いつまでも」+ “since” = 「〜以来」 → 「いつまでも〜以来」というイメージで覚えると、ずっと続いている感じが強く思い浮かびます。
- “E” と “S” の文字を頭文字にした「Ever Since = Endless Since (終わりなきSince)」のような感覚で暗記する方法もあります。
- 完了形(have/has + 過去分詞)との相性が抜群なので、セットで覚えると使いやすくなります。
以上が “ever since” の詳しい解説です。過去の特定の時点を起点として、そこから現在まで継続していることを強調できる便利な表現なので、ぜひ上手に使ってみてください。
意味のイメージ
意味(1)
《副詞的に》それ以後ずっと
意味(2)
《前置詞・接続詞的に》…してからずっと