元となった辞書の項目
next to
解説
1. 基本情報と概要
英語: next to
日本語: ~の隣に、~のそばに(前置詞)
「next to」は、「何か(または誰か)のすぐ隣に」「〜のそばに」という意味で使われる前置詞です。「隣り合った場所や位置関係」を表す、日常でよく使われる表現です。たとえば、誰かの席のすぐ横に座っているとか、家が~の家の隣にある、というようなシチュエーションで使われます。「使い方が簡単で、わかりやすいニュアンスを持つ表現」です。
- 品詞: 前置詞 (preposition)
- 活用形: 前置詞なので動詞のような活用はありません。
他の品詞: 「next」は形容詞や副詞としても使われます(例: “the next day”(形容詞) や “What happens next?”(副詞))。しかし「next to」は二語合わせて前置詞として使われることが多いです。
CEFRレベル: A2(初級)
- 日常生活レベルでよく目にする、よく使うシンプルな単語・フレーズ。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- next: 形容詞または副詞で「次の」「次に来る」を意味しますが、ここでは「隣にある」「すぐ横にある」ニュアンスとしても使われます。
- to: 前置詞として方向や到達点などを示す働きがありますが、「next」の直後に付いて「すぐ隣」「境界線を接しているような近さ」を示します。
関連語・派生語
- beside: 「隣に、そばに」
- adjacent to: 「~に隣接して」よりフォーマルな印象
- by: 「そばに、近くに」口語でもよく使われるが、より広い「近く」の意味
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- sit next to (~の隣に座る)
- stand next to (~の隣に立つ)
- live next to (~の隣に住む)
- park next to (~の隣に駐車する)
- be next to (~の隣にいる/ある)
- walk next to (~の隣を歩く)
- next to impossible (ほとんど不可能)
- next to nothing (ほとんど何もない)
- lie next to (~の隣に横たわる)
- place something next to (何かを~の隣に置く)
3. 語源とニュアンス
- 語源: 「next」は古英語の “nēah” (近い) の最上級形 “nēahsta / nēxta” が変化してできたとされます。つまり「最も近い」を指す言葉が時代とともに変化して、「next」という形容詞になったという歴史があります。「to」は目的地や方向を示す前置詞として古英語から続く非常に基本的な言葉です。
- ニュアンス: 「next to」は非常にカジュアルかつ日常的に使われる表現で、相手に近接関係をシンプルに伝えます。多様なシーンで幅広く使われるため、フォーマル度合いに関係なく使用可能です。ただし、文中で「beside」を使う方がやや文語調になるケースもあります。
4. 文法的な特徴と構文
- 「next to + 名詞」: 最も基本的な形
- 例) “I sat next to him.” (私は彼の隣に座った)
- 例) “I sat next to him.” (私は彼の隣に座った)
- 形容詞句としての働き: “The house next to ours is for sale.” (私たちの家の隣の家は売り出し中だ)
- カジュアル / フォーマル: カジュアルからビジネスまで幅広く使用できます。文書やスピーチでも自然に使えます。
- 可算・不可算: 前置詞なので、可算・不可算の区別はありません。
5. 実例と例文
日常会話での例文 (3つ)
- “Can I sit next to you?”
(あなたの隣に座ってもいい?) - “I put my coat next to the door.”
(ドアの横にコートを置いたよ。) - “Where’s the library?” – “It’s next to the supermarket.”
(図書館はどこ?)–(スーパーの隣にあるよ。)
ビジネスシーンでの例文 (3つ)
- “Please place the new employee’s desk next to mine.”
(新入社員の机を私の机の隣に設置してください。) - “The conference room is next to the CEO’s office.”
(会議室はCEOのオフィスの隣にあります。) - “We might consider opening a branch next to our competitor’s store.”
(競合店の隣に支店を出すことを検討してもいいかもしれません。)
学術的・フォーマルな文脈での例文 (3つ)
- “The laboratory is located next to the main lecture hall.”
(その研究室はメインの講義ホールの隣に位置しています。) - “Please note that the exhibit you wish to see is next to the historical archives.”
(ご覧になりたい展示は歴史文書保管室の隣にあるのでご注意ください。) - “The reference section in the library is next to the reception desk.”
(図書館の参考資料コーナーは受付の隣にあります。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- beside(~のそばに)
- 「隣」や「隣接」を意味する点で類似。「next to」より文語的で穏やかな表現。
- 「隣」や「隣接」を意味する点で類似。「next to」より文語的で穏やかな表現。
- by(~の近くに)
- 距離の近さを幅広く示す。「横」より「近く」寄りな印象。
- 距離の近さを幅広く示す。「横」より「近く」寄りな印象。
- adjacent to(~に隣接した)
- よりフォーマルな表現で、建物や場所の正確な隣接を示す。
反意語
- far from(~から遠い): 物理的な距離を強調している点で対極的な関係。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA):
- next: /nekst/
- to: /tuː/ または /tʊ/ (弱形では /tə/ など)
- next: /nekst/
- 強勢(アクセント):
- “next” の中では /nɛkst/ の母音部 “e” にアクセント。
- 連続して発音する際は “next to” が [nekst tu] や [nekstə] のように繋がる場合も。
- “next” の中では /nɛkst/ の母音部 “e” にアクセント。
- アメリカ英語とイギリス英語:
- 大きな違いはほぼなく、両者とも /nekst/ に近い発音。
- 大きな違いはほぼなく、両者とも /nekst/ に近い発音。
- よくある発音ミス:
- “nex to” のように “t” が抜けたり、“nekusu” のように母音が挿入されるなど。正しくは「ネクスト・トゥ」のイメージ。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “next” の “t” を落としたり “nex t” と空白を入れたりしないように注意。
- “next” と “near” の混同: “near” は「近く」を示すけど、必ずしも「隣に」ではない。
- “next to” を忘れて名詞だけを続けない: “I sat him.” では「隣に」という意味は通じない。必ず前置詞を入れて “I sat next to him.” とする。
- 試験対策: TOEICや英検では、場所・位置を尋ねる会話問題、イラスト描写問題などでよく “next to” が出てくる。意味の取り違えやスペルミスに注意。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- イメージ: 「next」は「次」と同じスペルです。人や物の“次”に位置するのが「隣」である、と関連付けて覚えるとスムーズ。
- スペリングのポイント: 「nex-t」の “t” をしっかり発音・記憶。“to” も「トゥ」と続けるので音の連結に注意。
- 学習テクニック: 隣にあるものをイメージしながら「next to + 物(または人)」の口頭練習をしてみる。身の回りの家具配置や隣人関係で実際のシーンに当てはめると覚えやすい。
以上が、前置詞「next to」の詳細な解説です。場所の説明や位置関係の表現をシンプルに伝えられる便利なフレーズなので、ぜひ使いこなせるようにしてください。
意味のイメージ
意味(1)
(人・物など)の隣に, ...に接して
意味(2)
...の次に
意味(3)
ほとんど...だ
意味(4)
...に比べると