最終更新日:2024/06/17
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take into account

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元となった辞書の項目

take into account

...を考慮に入れる

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意思決定をする際には、関連する要素をすべて考慮に入れることが重要です。

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解説

1. 基本情報と概要

英語表現: take into account

日本語訳: ~を考慮に入れる、~を考慮する

意味・概要(やさしい日本語で)

「take into account」は「~を考慮に入れる」という意味のイディオムで、何かを判断するときや物事を決めるときに、その要素をしっかりと踏まえて考える、というニュアンスの表現です。たとえば、計画を立てるときや問題を解決するときに「ほかのいろいろな条件」や「人々の気持ち」などを忘れずに考慮する、というときに使われます。


  • 品詞: イディオム (基本の構造としては、動詞 “take” + 前置詞 “into” + 名詞 “account”)

  • 活用形:


    • take: takes, took, taken, taking (“take”自体の動詞活用)

    • into account: 変化しない(イディオム全体として使用)


他の品詞への変化例


  • 「account」という名詞が「accountable」という形容詞(責任がある)の形になりますが、「take into account」の場合はイディオムとしてかたまりで使います。

  • 「account」から派生した動詞として「account for」(~を説明する・占める) がありますが、こちらは別のイディオムです。

CEFRレベル: B2 (中上級)


  • 日常会話からビジネス、学術的なやりとりでも使われ、重要なイディオムです。


2. 語構成と詳細な意味


  1. take: 「取る」という動詞が元になっていますが、イディオムでは「考慮に加える」という抽象的な意味に変化します。

  2. into: 「~の中へ」を表す前置詞。ここでは「考慮の中に入れる」というニュアンスを付け加えています。

  3. account: 「口座」という意味でも有名ですが、このイディオムでは「考慮、計算、評価」という意味で使われています。

関連語・派生語


  • to take something into consideration(同じ意味で「~を考慮に入れる」)

  • account for(「~を説明する」「~を占める」) ← イディオムは違いますが “account” を用いる別の表現

よく使われるコロケーション(例と日本語訳)10選


  1. take all factors into account(すべての要素を考慮する)

  2. take the cost into account(費用を考慮する)

  3. take someone’s opinion into account(誰かの意見を考慮する)

  4. take time constraints into account(時間的制約を考慮する)

  5. take cultural differences into account(文化の違いを考慮する)

  6. take potential risks into account(潜在的なリスクを考慮する)

  7. take external factors into account(外的要因を考慮する)

  8. take social impact into account(社会への影響を考慮する)

  9. take environmental issues into account(環境問題を考慮する)

  10. take future possibilities into account(将来の可能性を考慮する)


3. 語源とニュアンス


  • 語源:


    • “take” は古英語から続く「取る」「持っていく」を意味する語彙。

    • “account” はラテン語で「計算・数える」を意味する“computare”に由来し、フランス語を経由して英語に取り入れられました。

    • 「考慮に入れる」イディオムとして centuries(何世紀も)にわたって使われてきました。


  • ニュアンス・使用時の注意点:


    • 事柄を「軽視せずきちんと考える、重要なファクターとして扱う」というニュアンスが含まれます。

    • フォーマルにもカジュアルにも使えますが、ビジネス文脈やアカデミックな文脈で特に登場頻度が高いです。



4. 文法的な特徴と構文


  • 構文: take + 目的語 + into account


    • 例: We need to take (the situation) into account.


  • フォーマル/カジュアル:


    • どちらでも使えますが、若干フォーマル寄りの印象です。


  • 他動詞・自動詞:


    • “take” は他動詞として機能し、目的語(考慮対象)をとります。

    • “into account” は前置詞句として働き、セットで “考慮対象に~を入れる” という意味を作ります。



5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “Let’s take the weather into account before deciding when to go hiking.”


    • ハイキングに行く日時を決める前に、天気を考慮に入れよう。


  2. “You should take her feelings into account when you talk to her.”


    • 彼女と話すときは、彼女の気持ちを考慮してあげたほうがいいよ。


  3. “I always take my budget into account when I’m shopping.”


    • 買い物をするときは、いつも予算を考慮しているんだ。


(2) ビジネスでの例文


  1. “We must take the potential risks into account before launching this product.”


    • この製品を発売する前に、潜在的なリスクを考慮しなければなりません。


  2. “Please take into account the client’s feedback in the final design.”


    • 最終デザインにクライアントのフィードバックを考慮してください。


  3. “Our proposal takes into account the market trends for the next five years.”


    • 私たちの提案は今後5年間の市場動向を考慮に入れています。


(3) 学術的な文脈での例文


  1. “When analyzing the data, researchers must take statistical bias into account.”


    • データを分析するとき、研究者は統計的偏りを考慮に入れなければならない。


  2. “This study takes into account previous research on the subject.”


    • この研究では、そのテーマに関する先行研究を考慮しています。


  3. “The new theory fails to take into account socioeconomic factors.”


    • その新しい理論は社会経済的要因を考慮に入れていない。



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. consider(~を考慮する)


    • 例: “We must consider the weather.”(天気を考慮しなければならない)

    • 単純に「考える」感じ。少し幅広いニュアンス。


  2. take into consideration(~を考慮する)


    • 例: “We should take into consideration all opinions.”

    • 「take into account」とほぼ同義で、置き換え可能。


  3. factor in(要因として繰り入れる)


    • 例: “We need to factor in the cost.”

    • 数値や要因を計算に組み込むイメージ。


  4. bear in mind(心に留める)


    • 例: “Bear in mind that there might be delays.”

    • 「覚えておく」「念頭に置く」というやや口語的表現。


反意語


  • overlook(見落とす、見逃す)


    • 例: “He overlooked that important detail.”

    • 「~を考慮しなかった」という意味合いで対比されやすいです。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA):


    • take /teɪk/

    • into /ˈɪn.tuː/ (アメリカ英語では /ˈɪn.tu/ とも)

    • account /əˈkaʊnt/


  • アクセント:


    • “acCOUNT” の第2音節に強勢が来ます。


  • アメリカ英語とイギリス英語:


    • 大きな違いはありませんが、イギリス英語では /əˈkaʊnt/ でやや “ə” がはっきり聞こえることが多いです。


  • よくある発音ミス:


    • “account” の最後の /t/ を弱く発音しすぎたり、 /ə/(シュワー)を発音せず “a-count” と読んでしまうなどのミスに注意。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • 綴りのミス:


    • “take into acount” や “take in to account” と書き間違えないように注意してください。


  • 別表現との混同:


    • “take in account” という誤用が起きやすいですが、正しくは “take into account” です。


  • 試験対策:


    • TOEICや英検などのリーディング問題では「consider」の言い換え表現として出題されることがあります。特に「~を考慮する」という意味合いで要チェックです。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “take” + “into” + “account” という組み合わせをイメージしてみましょう。『手に取って中に入れる』→『考慮の中に入れる』と連想すると覚えやすくなります。

  • 「考慮や計算に入れる」と言うときの“account”は、銀行口座以外に「計算する・考慮する」という意味もあることを思い浮かべると、混乱しにくくなります。

  • 練習:自分の身の回りで、何かを決めるときに「何を考慮に入れるかな?」と英語の日記などで使ってみると定着しやすいです。


以上が「take into account」の詳しい解説です。何かを判断するときに忘れず「考慮に入れる」、というときにとても便利な表現なので、ぜひ覚えてみてください。

意味のイメージ
take into account
意味(1)

...を考慮に入れる

彼女が歳取っていることを考慮に入れなければならない。

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