choose to
1. 基本情報と概要
単語・表現: “choose to”
品詞: 動詞(“choose” が本動詞で、後ろに “to + 動詞の原形” を伴う構文)
意味(英語・日本語)
- 英語: to decide or opt to do something
- 日本語: 「〜することを選ぶ」「〜しようと決める」という意味です。何かの選択肢がある中で、あえて特定の行動・行為を行うことを選ぶときに使います。「自分の意思でそうする」といったニュアンスが強い表現です。
活用形
- choose(原形)
- chooses(三人称単数現在形)
- choosing(進行形)
- chose(過去形)
- chosen(過去分詞形)
“choose to” として使う場合は、主に “choose” の形を文脈に合わせて変化させて使います(例:“He chooses to...”, “They chose to...”など)。
他の品詞になったときの例
- choice (名詞): 「選択」という意味
- 例: “I made a choice to study abroad.”(留学するという選択をした)
- choosy (形容詞): 「えり好みする」という意味
- 例: “She is very choosy about her clothes.”(彼女は服をえり好みする)
CEFR レベル
- B1(中級): “choose to” は「選択する」概念を表す基本動詞 “choose” の応用的な使い方なので、中級くらいのレベルと言えます。
2. 語構成と詳細な意味
語構成: “choose” + “to (不定詞)”
- “choose” は古い英語に由来し、「選ぶ」「決める」という意味の動詞です。
- “to” は不定詞マーカー(to + 動詞の原形)を形成し、「〜することを」のニュアンスを加えます。
関連語・派生語
- choice: 名詞形(選択)
- choosy: 形容詞形(えり好みする)
- chosen: 過去分詞形(選ばれた)
よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)
- choose to remain silent(黙っていることに決める)
- choose to follow a path(ある道を選んで進む)
- choose to accept the offer(オファーを受け入れることに決める)
- choose to proceed(進めることを選ぶ)
- choose to quit(辞めることを選ぶ)
- choose to speak up(声を上げることを選ぶ)
- choose to ignore(無視することを選ぶ)
- choose to participate(参加することを選ぶ)
- choose to focus on ~(〜に集中することを選ぶ)
- choose to take a risk(リスクを負うことを選ぶ)
3. 語源とニュアンス
語源:
- 古英語“ceosan”から派生し「選ぶ」という意味を持っていました。歴史的には、中世英語時代に“chese”などの綴りがあったとされていますが、現代では“choose”に落ち着いています。
ニュアンス・使用時の注意点:
- 「決心する」ニュアンスを含み、「自分の意志で積極的に選ぶ」が強調されます。
- 口語でも文語でもよく使われますが、カジュアルな会話で “I choose to...” と言えば「自分の意思を強調して」選んだことを表します。フォーマルな文章の中でも、意図的な決断を表す場合に用いられます。
- 「主体性」を感じさせる言い回しなので、相手に決断を促すニュアンスを出したい場合にも用いられます。
4. 文法的な特徴と構文
一般的な構文:
- “choose + to + 動詞の原形”
- 例: “I choose to stay.”
- 例: “I choose to stay.”
- 他動詞・自動詞の区別: “choose” は「何かを選ぶ」動作なので他動詞として使われますが、この構文は「『何を行うか』を選ぶ」ため、動詞の目的語の役割を不定詞が担っています。
- 名詞を直接目的語にする場合: “Choose the best option.”(最良のオプションを選ぶ)
イディオム的表現:
- “choose to do something” は非常に直接的な表現で、特別なイディオムというよりは、動詞 + 不定詞の標準的な形です。
フォーマル/カジュアル:
- カジュアル: “I choose to go out.”
- フォーマル: “We have chosen to implement this policy.”(決定事項を伝える場面など)
5. 実例と例文
日常会話で使う例文(3つ)
“I choose to walk to work instead of driving to save money.”
- (お金を節約するために、車で行く代わりに歩いて通勤することにしているよ)
“You can choose to watch a movie or play games tonight.”
- (今夜は映画を見るかゲームをするか、好きな方を選んでいいよ)
“I choose to cook dinner at home because it’s healthier.”
- (健康的だから、夕飯は家で作ることにしているよ)
ビジネスで使う例文(3つ)
“We chose to partner with them for their strong market presence.”
- (私たちは、市場での強いプレゼンスを理由に彼らと提携することを選びました)
“He chose to decline the offer, citing personal reasons.”
- (彼は個人的な理由を挙げて、そのオファーを断ることを選びました)
“They choose to invest in sustainable projects to improve their brand image.”
- (彼らはブランドイメージを向上させるため、持続可能なプロジェクトに投資することを選びます)
学術的・フォーマルな文脈で使う例文(3つ)
“Researchers chose to utilize a double-blind method to ensure objectivity.”
- (研究者たちは客観性を確保するため、二重盲検法を採用することを選択しました)
“The board has chosen to allocate a significant budget to educational programs.”
- (理事会は教育プログラムに多額の予算を割り当てることを決定しました)
“Participants can choose to withdraw from the study at any time.”
- (参加者はいつでもその研究から撤退することを選ぶことができます)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
opt to(〜することを選ぶ)
- 例: “He opted to stay home.”(家に留まることを選んだ)
- “choose to” とほぼ同義で、ややフォーマル感あります。
- 例: “He opted to stay home.”(家に留まることを選んだ)
decide to(〜することを決める)
- 例: “She decided to learn a new language.”(新しい言語を学ぶことに決めた)
- “choose to” よりも「意志決定」の比重が強い印象。
- 例: “She decided to learn a new language.”(新しい言語を学ぶことに決めた)
elect to(〜することを選ぶ)
- 例: “He elected to accept the position.”(その職に就くことを選んだ)
- 文章やフォーマルな文脈で使われることが多い。
- 例: “He elected to accept the position.”(その職に就くことを選んだ)
反意語
- refuse to(〜することを拒む)
- 例: “They refused to comply with the demands.”(要求に従うことを拒否した)
- 例: “They refused to comply with the demands.”(要求に従うことを拒否した)
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA):
- “choose” → /tʃuːz/
- “to” → /tuː/(イギリス英語)、/tu/ または /tə/(アメリカ英語・弱形)
- “choose” → /tʃuːz/
- アクセント: “choose” に強勢が置かれ、 “to” は軽く発音されることが多いです。
- よくある間違い: “chose”(/tʃoʊz/)と混同しないよう注意。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “choose” と “chose” のスペルと発音の違いに注意が必要。“choose” は現在形、“chose” は過去形。単語テストやTOEICでもよく出題されます。
- 混同注意: “choice” は名詞。「選ぶ」という動作を表したいときは動詞の “choose” を使います。
- TOEIC・英検などでの出題傾向: 文法問題(動詞の活用、to 不定詞の用法)や読解問題で “choose to do something” の文脈を問われることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “choose” の “oo” は、複数の選択肢の中から選ぶイメージ。目で見て“oo”が「2つ並んだ選択肢」を連想できるので覚えやすいかもしれません。
- 発音は「チューズ」に近いですが、過去形の “chose” は「チョウズ」と長音が変わるので、そのあたりもセットで覚えると混同を減らせます。
- 練習として、「I choose to …」という形で自分の行動計画や意志を表現するフレーズを毎日言ってみると、自然に身につきます。
以上が “choose to” の詳細解説です。「〜することを選ぶ」という中心的なイメージをもちつつ、活用形やコロケーションなどとまとめて覚えると理解が深まります。
(むしろ)…したいと思う, …することに決める《do》