to come
1. 基本情報と概要
単語: to come
品詞: 不定詞としての用法(本来は動詞 “come” の不定詞形)
意味(英語): “to move or travel toward or into a place thought of as near or familiar to the speaker”
意味(日本語): 「話し手の方へ(話し手にとって近い、または親しい場所へ)移動する、やってくる」という意味です。
「“come” は本来“来る”を意味する動詞で、誰かの場所や状況に移動するイメージの単語です。会話では、「行く(go)」と「来る(come)」を使い分けることで、自分や相手がいる場所に合わせて方向感を表します。“to come” と不定詞の形で言う場合は、未来のことやこれから起こること、予定などを表現する文脈で使われることが多いです。」
活用形:
- 原形: come
- 過去形: came
- 過去分詞: come
- 現在分詞: coming
- 原形: come
他の品詞への変化例:
- 名詞形: coming(例:the coming of spring = 春の到来)
- 形容詞形: coming(例:the coming year = 来たる年)
- 名詞形: coming(例:the coming of spring = 春の到来)
CEFRレベル目安: A1(超初心者)
- 「“come” は英語学習の初期段階で必ず出てくる最も基本的な動詞のひとつです。」
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- to は不定詞を表す助詞で、動詞の前につけて「〜すること」「〜するため」といった意味を付与します。
- come は古英語で “cuman” (to come) に由来しており、場所・状況などに到着する、やってくるという意味を含みます。
よく使われるコロケーションと関連フレーズ(例と日本語訳)
- come in handy → 役に立つ
- come to mind → 思い浮かぶ
- come up with (an idea) → (アイデアなどを)思いつく
- come along → 一緒に来る、うまく進む
- come by → (立ち寄って)手に入れる、(偶然)手にする
- come into effect → (法律やルールなどが)施行される
- come to terms → 折り合いをつける、受け入れる
- come at a cost → 代償を伴う
- come across → (偶然に)出会う、見つける
- come under fire → 非難を浴びる
3. 語源とニュアンス
語源:
古英語の “cuman”(現代英語の “come”)にさかのぼり、ゲルマン語派に共通する語です。時の流れとともに、「移動して到着する」という意味が定着しました。ニュアンス:
- 空間的: スピーカーの場所や視点に、対象が近づくイメージ。
- 心理的: 「新しい何かがやってくる」「未来がやってくる」「思いつく」など、時間的にも「先のことが近づく」感覚を表します。
- 口語では「カモン(Come on!)」のように相手を促す言い方も有名ですが、これはさらにくだけた表現です。
- “to come” は文章でもよく使われる表現で、「今後起こりうること」「これから先の○○」と未来を示唆します。(例:the years to come = これから先の数年)
- 空間的: スピーカーの場所や視点に、対象が近づくイメージ。
4. 文法的な特徴と構文
不定詞としての “to come”
- 例: “I hope to come to your party.”(あなたのパーティーに行きたいです。)
- 「to + 動詞の原形」で「〜すること」「〜するため」といった目的や願望を示す。
- 例: “I hope to come to your party.”(あなたのパーティーに行きたいです。)
動詞 “come” の一般的構文
- 自動詞: “I come from Japan.”(私は日本出身です。)
- “come” は主に「〜へ来る」を表す自動詞です。目的語を伴う他動詞的な用法は基本的にありません。
- 自動詞: “I come from Japan.”(私は日本出身です。)
イディオム
- “come about” → (何かが)起こる
- “come through” → (困難を)切り抜ける、伝わる
- “come forward” → 名乗り出る
- “come about” → (何かが)起こる
フォーマル/カジュアル
- カジュアル: “Come on!”, “Come over!”
- フォーマル: 文章中で “to come” を使い未来の出来事を示す。
- カジュアル: “Come on!”, “Come over!”
5. 実例と例文
日常会話(カジュアル)
- “Are you going to come to the cinema with us tonight?”
(今夜、映画館に一緒に行く?) - “Come here, look at this funny video!”
(こっちに来て、この面白い動画見て!) - “My parents will come over this weekend.”
(両親が今週末に家に来る予定なんだ。)
ビジネスシーン
- “I would like you to come to the meeting at 10 a.m. tomorrow.”
(明朝10時の会議に出席していただきたいです。) - “Please come prepared with all the necessary documents.”
(必要な書類をすべて準備してお越しください。) - “There are more opportunities to come in the next quarter.”
(次の四半期には、さらなる機会が訪れるでしょう。)
学術的な文脈
- “In the years to come, this phenomenon might become more prevalent.”
(今後数年のうちに、この現象はさらに広まるかもしれません。) - “The theory has come a long way since its inception.”
(その理論は考案当初から大きく発展してきました。) - “The data to come will shed new light on our hypothesis.”
(今後のデータは、私たちの仮説に新たな光を当てるでしょう。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- “arrive” (到着する)
- よりフォーマル、成果や到達点に焦点を当てる
- 例: “The train arrived on time.”
- よりフォーマル、成果や到達点に焦点を当てる
- “approach” (近づく)
- 距離を縮める動作全般、抽象的にも使える
- 例: “We are approaching the deadline.”
- 距離を縮める動作全般、抽象的にも使える
- “get here/there” (そこ/ここに着く)
- 口語的、目的地に到達する
- 例: “Let’s get there by noon.”
- 口語的、目的地に到達する
- “arrive” (到着する)
反意語
- “go” (行く)
- 話し手や対象から離れていく動きを表す
- 例: “I go to work every morning.”
- 話し手や対象から離れていく動きを表す
- “go” (行く)
“come” は “go” と対になり、話し手や対象物に近づくか、遠ざかるかで使い分けるのがポイントです。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /kʌm/
- 強勢(アクセント)の位置: 全体に強勢、1音節の単語なので特に区別はありません。
- アメリカ英語とイギリス英語: ほぼ同じ発音ですが、アメリカ英語は /kʌm/(カム)、イギリス英語も /kʌm/(カム)と大きな違いはありません。
- よくある発音ミス: /kɔːm/(コーム)のように母音を長音にしすぎないことに注意。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “come” を “com” や “cam” と書かないように注意。
- 同音異義語: なし(“cum” など意味が異なり使用注意)。
- “go” との混同: 「来る(come)」と「行く(go)」の方向を間違えやすいので、話者の位置関係をしっかり意識しましょう。
- 試験対策: TOEICや英検などでは「come + 前置詞」やイディオムとしての出題が多いです。例:come across, come up with, come about など。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “カム”という簡単な発音で、「こちらに向かって近づく感覚があります。相手の方へ「カム→来る」とイメージすると方向を把握しやすいです。
- “to come” は「これから先にやって来るイメージ」を表せるので、未来や予定を示す際に便利。
- 勉強テクニックとして、頻出イディオムやフレーズ(come on, come along, come with me など)を音読・会話練習で何度も使って定着させましょう。
以上が “to come” の詳細解説です。ぜひ例文やコロケーションを繰り返し使って、自然な英語の感覚を身につけてください。
《名詞の後で》未来の, この先に来る