common sense
名詞 “common sense” を徹底解説
1. 基本情報と概要
英語: common sense
日本語: 常識
品詞: 名詞(不可算名詞)
「common sense」は「常識」を意味します。日常生活で誰もが当然だと思うような判断力や認識力のことを指します。「人として当然知っておくべきこと」というニュアンスで使われることが多いです。
活用形
「common sense」自体は不可算名詞なので、ふつう “common senses” のように複数形としては使いません。品詞変化例
- 名詞: common sense (不可算)
- 形容詞: 「common-sense」(一部、ハイフン付き形容詞として使われることもある)
- 動詞形はありません。
- 名詞: common sense (不可算)
CEFRレベル目安: B2(中上級)
中上級レベルの学習者が知っておくと便利な表現です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成:
- “common” (形容詞)→ 「一般的な」「共有される」
- “sense” (名詞)→ 「感覚」「判断力」
この2語が組み合わさって、「誰もが共有する感覚・判断力」という意味になっています。
派生語・類縁語:
- “commonsense” → 形容詞の形で「常識的な」というニュアンス(ハイフン付き “common-sense” と表記されることも)
- “common knowledge” → 「一般知識」
よく使われるコロケーションや関連表現(10個):
- lack common sense(常識が欠けている)
- basic common sense(基本的な常識)
- a matter of common sense(常識の問題)
- rely on common sense(常識に頼る)
- use your common sense(自分の常識を働かせる)
- practical common sense(実用的な常識)
- defy common sense(常識に反する)
- exercise common sense(常識を発揮する)
- common sense approach(常識的なアプローチ)
- go against common sense(常識に反する行動をとる)
3. 語源とニュアンス
語源:
- “common” はラテン語 “commūnis” (共有の)に由来し、古フランス語を経て英語へ。
- “sense” はラテン語 “sensus” (感じる・感覚)に由来し、古フランス語 “sens” を経て英語へ。
「common sense」は、もともと「誰もが共有する感覚・判断」という意味合いで用いられてきました。日常会話でもビジネスなどフォーマルな場面でも広く使われ、相手に「当然わかっているはず」と曖昧に期待するニュアンスが含まれる場合があります。
- ニュアンス・使用上の注意:
- 「誰もが知っている当然の感覚」の意味で polite に使うこともあれば、「そんなことも知らないの?」と相手を少し批判するようなニュアンスにもなり得ます。
4. 文法的な特徴と構文
不可算名詞としての用法:
「common sense」は原則として不可算(数えられない名詞)扱いですので、a や複数形 “s” はつけずに使います。- 例: “He lacks common sense.”(彼は常識が欠けている。)
一般的な構文例:
- “It’s just (a matter of) common sense to do 〜.”
- 「〜するのは単なる常識だ」
- 「〜するのは単なる常識だ」
- “Use your common sense!”
- 「常識を働かせてよ!」
- 「常識を働かせてよ!」
- “Having common sense is crucial in this job.”
- 「この仕事では常識がとても重要だ。」
- “It’s just (a matter of) common sense to do 〜.”
フォーマル/カジュアル:
- どちらでも使えるが、少しカジュアル寄りに使われることが多い。
- フォーマルな文書でも一般的な意味として使われる。
- どちらでも使えるが、少しカジュアル寄りに使われることが多い。
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
- “You should lock your door at night; it’s just common sense.”
- (夜はドアに鍵をかけとくべきだよ、ただの常識でしょ。)
- (夜はドアに鍵をかけとくべきだよ、ただの常識でしょ。)
- “Come on, use your common sense before you jump to conclusions.”
- (ちょっと、結論を急ぐ前に常識を働かせようよ。)
- (ちょっと、結論を急ぐ前に常識を働かせようよ。)
- “It’s common sense to check the weather before going hiking.”
- (ハイキングに行く前に天気を確認するのは常識だよ。)
ビジネスでの例文(3つ)
- “Improving our workplace safety standards is a matter of common sense.”
- (職場の安全基準を高めることは常識の問題です。)
- (職場の安全基準を高めることは常識の問題です。)
- “Relying on common sense alone isn’t enough; we need a solid strategy.”
- (常識だけに頼っていては不十分です。しっかりした戦略が必要です。)
- (常識だけに頼っていては不十分です。しっかりした戦略が必要です。)
- “It’s common sense to back up important data regularly.”
- (重要なデータを定期的にバックアップすることは常識です。)
学術的な文脈での例文(3つ)
- “Philosophical discussions often question what we call common sense.”
- (哲学的な討論では、いわゆる常識がしばしば問い直されます。)
- (哲学的な討論では、いわゆる常識がしばしば問い直されます。)
- “Despite the theoretical framework, researchers must also apply common sense in experiments.”
- (理論的枠組みがあっても、研究者は実験において常識を適用する必要があります。)
- (理論的枠組みがあっても、研究者は実験において常識を適用する必要があります。)
- “In social psychology, common sense can sometimes be misleading if not critically evaluated.”
- (社会心理学では、批判的に評価しないと常識が誤解を生むことがあります。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
“sound judgment” (正しい判断)
- 「理にかなっている判断・判定力」という点で「常識」に近いが、より判断力に焦点を当てた言い方。
- 「理にかなっている判断・判定力」という点で「常識」に近いが、より判断力に焦点を当てた言い方。
“practical sense” (実際的感覚)
- 「現実的・実用的な感覚」。common sense と非常に近いが、より実務的な場面を強調。
“good sense” (正しい思慮)
- 一般的に「良識」や「慎重な考え」のニュアンスが強い。
反意語
- “nonsense” (ナンセンス、馬鹿げたこと)
- 「常識」とは真逆の概念としてしばしば挙げられる。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA)
- アメリカ英語: /ˌkɑːmən ˈsɛns/
- イギリス英語: /ˌkɒm.ən ˈsens/
- アメリカ英語: /ˌkɑːmən ˈsɛns/
強勢(アクセント):
“common” の第1音節 “co-” にやや強勢があり、続く “sense” の語頭 “sense” にも強勢が置かれます。結果として、両方の単語の最初の音に注意が必要です。よくある発音の間違い:
- “common” を /kómon/ や /kʌmən/ など中途半端な音で発音してしまう。
- “sense” の /s/ を曖昧にすることで、「センセー」のように伸ばしてしまう。
- “common” を /kómon/ や /kʌmən/ など中途半端な音で発音してしまう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
スペルミス:
- “comon sense” や “common sence” と間違える。
- “sense” を “since” と混同する。
- “comon sense” や “common sence” と間違える。
同音異義語との混同:
- “sense” と “cents” は発音が似ている(英語母語話者の場合は区別があるが、日本人学習者には似て聞こえやすい)。
試験対策(TOEIC・英検など):
- 「常識を働かせる」「基本的認識力」など、読解問題やリスニングで必須語句として登場。
- フレーズで覚えておくと文章理解がスムーズ。
- 「常識を働かせる」「基本的認識力」など、読解問題やリスニングで必須語句として登場。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
イメージ:
「みんなで共有している“sense(感覚)”」 → みんなが持っている当たり前の認識。覚え方:
- 「common(共有の)」+「sense(感覚)」=「共有された感覚 → 常識」
- “Use your common sense!”(常識を働かせよう)はよく聞くフレーズとして覚えやすい。
- 「common(共有の)」+「sense(感覚)」=「共有された感覚 → 常識」
勉強テクニック:
- 短いフレーズ(例: “Just use common sense.”)を録音して何度も口に出すと身につく。
- “common sense” の代わりに “basic knowledge” などで置き換えながらニュアンスの違いを把握しておくと応用が利く。
- 短いフレーズ(例: “Just use common sense.”)を録音して何度も口に出すと身につく。
以上が「common sense」の詳細な解説です。「common sense」は会話からビジネス、学術的な文章まで幅広く使える便利な表現なので、意味や用法をしっかりと押さえておくと役に立ちます。
常識, 良識, 分別
《It is ~ for A to do
that ...》Aが...ということは良識的な判断だ