最終更新日:2025/12/02

(事態・条件など)を考慮に入れる, 見越す / (時間・費用など)の余裕を見ておく / (設計・制度などが)〜を可能にする

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元となった辞書の項目

allow for

フレーズ

(事態・条件など)を考慮に入れる, 見越す / (時間・費用など)の余裕を見ておく / (設計・制度などが)〜を可能にする

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予期せぬ事態を見越しておくべきです。

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解説

1. 基本情報と概要

単語(フレーズ): “allow for”

品詞: 句動詞(phrasal verb)

英語と日本語での意味


  • 英語: to consider something when making plans or calculations; to make provision or space for something.

  • 日本語: 何かを計画や計算において考慮すること、あるいは余裕や猶予を与えることを意味します。

「allow for」は「何か(要因・状況など)を見越して計画する」「考慮に入れる」というニュアンスです。たとえば、予定を立てるときに「交通渋滞を考慮する」「追加の費用を見込む」というような場面でよく使われます。

活用形


  • allow for X, allows for X, allowed for X, allowing for X


    • 例: “I allowed for traffic.”, “We are allowing for some extra expenses.”


他の品詞になった時の例


  • 動詞 “allow” (他動詞)


    • “I will allow you to enter the room.”


  • 名詞形は直接はありませんが、“allowance” (小遣い、手当、許容量など)として派生語があります。

難易度(CEFRレベルの目安: B2)


  • B2: 中上級


    • 日常会話はもちろん、ビジネスや学術的な文脈でも使われる、やや複雑なニュアンスを含む表現です。



2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • allow + for


    • “allow” は「許す」「可能にする」という意味の動詞。

    • “for” は前置詞で「〜に対して」「〜のために」「〜を考慮して」などの意味を加えます。


関連語や派生語


  • allow(動詞)

  • allowance(名詞)

  • allowable(形容詞): 許容される

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. allow for error(誤差を考慮する)

  2. allow for traffic(交通の混雑を考慮する)

  3. allow for growth(成長を見込む)

  4. allow for flexibility(柔軟性を持たせる)

  5. allow for possibility(可能性を考慮する)

  6. allow for differences(違いを考慮する)

  7. allow for inflation(インフレを見込む)

  8. allow for delays(遅延を見込む)

  9. allow for overhead costs(諸経費を見込む)

  10. allow for margin(マージンを確保する)


3. 語源とニュアンス


  • 語源


    • “allow” の起源はフランス語由来の “alouer”(割り当てる、許可する)からきています。

    • 「for」はゲルマン祖語からの前置詞で、目的や対象を示す機能を持ちます。


  • ニュアンス


    • 「〜を考慮しておく」「不測の事態を見込む」という微妙な含みがあります。

    • 場合によってはフォーマルな文書でも使われますが、日常会話でも自然に用いられます。


使用時の注意点


  • カジュアル〜フォーマルまで幅広く対応可能ですが、ビジネスや計画書・レポートなど、詳細な見積や準備をするときに特に多用されます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 文法: 句動詞(動詞 + 前置詞)

  • “allow for” は他動詞 + 前置詞という形を取り、「〜を考慮に入れる」という意味で使われます。

  • 構文: “allow for + 名詞 / 代名詞”


    • 例: “We must allow for error in our calculations.”


  • フォーマル/カジュアル


    • 場面によっては「take into account」「factor in」などの言い方と置き換えられます。


  • 他動詞/自動詞の使い分け


    • “allow” は通常他動詞として「AがBをすることを許す」のように使われますが、“allow for” は特定の前置詞句を伴うため、意味が「考慮する」に変化します。



5. 実例と例文

日常会話での例文(3つ)


  1. “We should leave earlier to allow for heavy traffic in the morning.”


    • (朝の交通渋滞を考慮して、もっと早く出発したほうがいいね)


  2. “When cooking, always allow for a bit more time if you’re unsure.”


    • (料理するときは、もし分からないなら余分に時間を見ておくといいよ)


  3. “I allowed for an extra 30 minutes in case I got lost.”


    • (道に迷うかもしれないから、余分に30分を見込んだよ)


ビジネスでの例文(3つ)


  1. “We need to allow for new regulations in our project timeline.”


    • (プロジェクトのスケジュールには新しい規制を考慮に入れる必要があります)


  2. “Please allow for potential changes in client requirements when planning.”


    • (計画を立てるときには、顧客要件の変更を考慮してください)


  3. “Our budget must allow for unforeseen expenses.”


    • (予算には予期せぬ出費を見込んでおかなければなりません)


学術的な文脈での例文(3つ)


  1. “When analyzing data, researchers must allow for sampling errors.”


    • (データを分析するときは、研究者はサンプリング誤差を考慮しなければなりません)


  2. “We have to allow for demographic variations in the population study.”


    • (人口統計研究では人口の構成の変動を考慮する必要があります)


  3. “In developing economic models, it’s essential to allow for inflation and market volatility.”


    • (経済モデルを策定する際には、インフレや市場の変動を考慮することが不可欠です)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. take into account(〜を考慮に入れる)


    • “We must take into account the weather conditions.”

    • “allow for” に比べると、ややフォーマル度は似ています。


  2. consider(〜を考慮する)


    • よりシンプルな言い方。 “consider” の方が幅広い文脈で一般的。


  3. factor in(〜を要因として組み込む)


    • 計算や計画に「数値・要素を組み入れる」というニュアンスが強いです。


  4. make allowances for(〜を大目に見る/〜を考慮する)


    • 少し古風またはフォーマルな響きがあります。


  5. account for(〜を考慮する/説明する)


    • “account for” は「割合を占める」「説明する」という意味もあり、文脈によっては用法が異なります。


反意語


  • disregard(無視する、考慮に入れない)


    • 例: “He disregarded the advice and made a mistake.”


  • ignore(無視する)


    • 例: “We cannot ignore the possibility of errors.”



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音(IPA)


    • アメリカ英語: /əˈlaʊ fɚ/

    • イギリス英語: /əˈlaʊ fə/


  • アクセントは “a-llow” の第二音節 “-llow” にあります。 “for” は弱めに発音されやすいです。

  • よくある間違いとして “al-low” の「アロー」と伸ばし気味に発音しすぎるケースがありますが、実際には「アラウ」に近い音です。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “alow” や “allowe” などがあります。

  2. 同音異義語との混同: “allowed” (許可された) と聞いただけだと混同するかもしれませんが、スペルが異なります。

  3. 前置詞の選択ミス: “allow to” と混同してしまう初学者がいますが、「考慮に入れる」と言いたい場合は必ず “for” を伴います。

  4. TOEICや英検など試験での出題: ビジネス文章や契約書、説明書などにおいて「追加費用を見込む」などの文脈で出題される可能性が高いです。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “allow for” = “余裕を与える、計画の中に余裕をつくる” というイメージを持つと覚えやすいです。

  • “for” は「〜のために」「〜に備えて」というニュアンスを思い出すと、自然と「余裕を持って〜を見込んでおく」という意味が引き出せます。

  • 例: “Allow for thunder storm” → 「雷雨に備えておく」

  • 実際に自分のスケジュールで「何かを見込む」状況(例:移動時間、待ち時間)をイメージすると使い方を覚えやすいでしょう。


以上が “allow for” の詳細な解説です。計画や見積もりをする際には、ぜひこの表現を使ってみてください。

意味のイメージ
allow for
意味(1)

〜は…を可能にする

意味(2)

(費用など)の余裕を見ておく

頻出英熟語500 / スペリング問題

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