最終更新日:2024/06/13

(バス・列車などの)車内に / 船上に /(飛行機・船など)に乗って / (組織・活動などに)かかわって / 《be ~》乗り気である,賛成である

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元となった辞書の項目

on board

(バス・列車などの)車内に / 船上に /(飛行機・船など)に乗って / (組織・活動などに)かかわって / 《be ~》乗り気である,賛成である

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解説

1. 基本情報と概要

英単語(フレーズ): on board

品詞: 「on board」は多くの場合、副詞句や形容詞句として使われます。「乗り物に乗っている」という物理的状態や、「(計画などに)賛同・参加している」という比喩的意味を表します。

意味(英語)


  1. literally on or in a vehicle (ship, airplane, train, etc.)

  2. in agreement with or participating in a plan, proposal, or idea

意味(日本語)


  1. 乗り物(船、飛行機、電車など)に乗っている状態


    • たとえば「飛行機の中にいるよ」というように、物理的に乗り物に乗っているときに使います。


  2. 計画やアイデアに賛同・参加している状態


    • たとえば「そのプロジェクトに参加しているよ」「賛成しているよ」というニュアンスで使われます。


「on board」は、カジュアルでもフォーマルでもどちらでも使える、比較的幅広いシチュエーションで活躍するフレーズです。

活用形


  • 「on board」は慣用表現のため、動詞のように活用はしません。

  • 「onboard」というつづりで形容詞的に使われることもあり、「既にその計画に参加している」といったニュアンスを示すことがあります(例: “We have all the team members onboard.”)。

他の品詞例


  • 「aboard」という副詞・前置詞: 「on board」とほぼ同じ意味で使われますが、船・飛行機などに物理的に乗るイメージが強めです。


    • 例: “All passengers aboard?”(全乗客は乗りましたか?)

    • ※「on board」とよく似ていますが、ややフォーマルな響きがあります。


CEFRレベルの目安


  • B1(中級)


    • 「乗り物に乗る」の意味での使い方は初級レベルから出てきますが、「賛同・参加する」の比喩的用法はやや中級レベルで、英語での会話や文章に慣れ始めた学習者向けといえます。



2. 語構成と詳細な意味


  • on: 前置詞で、「〜の上に」「〜に接して」という意味を持ちます。

  • board: 本来は「板」という意味ですが、ここでは船や飛行機などの「甲板」や「内部(乗り込み場所)」を指します。

  • 組み合わさって「乗り物に乗っている(甲板上にいる)」→転じて「計画や方針に乗っている(同意・参加している)」という意味が生まれました。

関連する派生語や類縁語


  • “aboard” (副詞・前置詞): 先述のとおり「乗っている」という意味。

よく使われるコロケーション(共起表現)・関連フレーズ(10個)


  1. “Welcome on board”


    • 「ご搭乗ありがとうございます/ようこそ(組織やプロジェクトへ)参加してくれてありがとう」


  2. “Get on board”


    • 「乗る」「参加する」「賛同する」


  3. “Be on board with (something)”


    • 「〜に賛同している」


  4. “Come on board”


    • 「加わる」「入社・入団する」


  5. “On board with the plan”


    • 「その計画に賛同している/加わっている」


  6. “Bring (someone) on board”


    • 「(人)を仲間に加える/採用する」


  7. “Keep everyone on board”


    • 「みんなの賛同を得たままにする」


  8. “Are you on board?”


    • 「あなたは賛成してる?/参加してる?」


  9. “On board a plane/ship”


    • 「飛行機/船に乗って」


  10. “Stay on board”


    • 「乗り続ける」「企画に関わり続ける」



3. 語源とニュアンス


  • 「board」は古英語の“bord”に由来し、もともとは「板」を意味し、船の甲板も指しました。

  • 船に乗り込む=on board a ship=「船上」→そこから「乗り物に乗る」と発展しました。

  • 人が計画やプロジェクトに「乗っかる」イメージが比喩的に転用され、「賛同・参加する」という意味が広がりました。

ニュアンス・注意点


  • 「賛同」を表すときは、口語でもビジネス文章でもわりと幅広く使える表現です。

  • 「乗り物に乗っている」の意味は日常会話で最もシンプルに使われますが、比喩表現でも頻繁に出てきます。

  • 使い方はカジュアルからフォーマルまで幅広いですが、ビジネスシーンでは特にプロジェクトメンバーの同意・参加を示すときによく使われます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 副詞句 / 形容詞句


    • 副詞句として使われる場合は「現状を説明」する役割が多いです。

    • 例: “He is already on board with the plan.”

    • 形容詞句として名詞を修飾するような形 (“the on-board staff”) もありますが、これは「車内・機内・船内にいるスタッフ」というように「乗り物の内部に所属する」というニュアンスできます。


  • 可算・不可算名詞の概念: 「on board」は名詞ではないため、可算・不可算の区別はありません。

  • 他動詞・自動詞の使い分け: 動詞自体ではないので、動詞の形態に注意することはありません。


5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “Are you on board with ordering pizza tonight?”


    • 「今夜ピザを注文するのに賛成?」


  2. “I’m already on board the train, waiting for you.”


    • 「電車にもう乗ってるよ、あなたを待ってるね。」


  3. “She’s not on board with the idea of a road trip.”


    • 「彼女はロードトリップのアイデアには乗り気じゃないみたい。」


(2) ビジネスシーンでの例文


  1. “We need the entire team on board before we proceed.”


    • 「進める前にチーム全員の賛同が必要です。」


  2. “Welcome on board! We’re excited to have you join our company.”


    • 「ようこそ弊社へ! あなたが入社してくれるのを楽しみにしていました。」


  3. “Is the client on board with our proposal?”


    • 「お客様は私たちの提案に賛同してくれていますか?」


(3) 学術的・フォーマルな文脈での例文


  1. “It is crucial that all stakeholders are on board with the research parameters.”


    • 「すべての関係者が研究のパラメータに合意していることが極めて重要です。」


  2. “The committee members need to be on board for the project to receive funding.”


    • 「委員会メンバーの賛同がなければ、プロジェクトは資金を得られません。」


  3. “Once everyone is on board with the methodology, the study can commence.”


    • 「全員がその方法論に納得したら、研究を開始できます。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. in agreement with(〜に同意している)


    • 「on board」とほぼ同じ意味だが、より直接的に「同意している」という表現。


  2. aboard(乗っている)


    • 物理的に「乗る」という意味に比較的フォーカス。


  3. on the same page(同じ認識・理解を共有している)


    • チームやグループで「認識をそろえる」ニュアンスが強い。


反意語


  1. off board


    • あまり一般的ではありませんが、「プロジェクトなどから外れる」「乗り物から降りる」の直訳的な使い方。


  2. against(〜に反対して)


    • 「on board」の賛成に対して「反対である」場合の最も直接的な表現。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA)


    • アメリカ英語: /ɔn bɔːrd/

    • イギリス英語: /ɒn bɔːd/


  • アクセントは特に強調される部分はなく、2語それぞれを自然につなげて滑らかに発音します。

  • アメリカ英語では “board” の “o” がやや長めの「オー」、イギリス英語では口をあまり開かない「オー」~「オーァ」に近い感じになります。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “onboard” と “on board” の使い分け


    • “onboard” も形容詞的には使われますが、一般には “on board” と分けることが多いです。


  • 同音異義語: “aboard” と使い分けを混同しやすい


    • “aboard” は主に「乗り物に乗る」状況で使う場合が多く、比喩での「賛同」の意味は「on board」ほど一般的ではありません。


  • 試験対策: TOEICなどで「賛成しているかどうか」を問うフレーズとして出てくることがあります。リスニングで “on board” が「物理的に乗る意味か、賛成か」を文脈で見分けるのがポイントです。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「船(board: 甲板)に乗っかるイメージ」を思い浮かべましょう。乗り物に乗るイメージ→そこから転じて「チームの船に乗る=メンバーとして一緒にやる/賛成する」という連想をすると覚えやすいです。

  • “on board” という音の響きから「ひとつの板(board)の上にみんなで立っている(= 同じ立場・同意)」とイメージすると定着しやすいです。


以上が「on board」の詳細解説です。乗り物の意味と比喩的な意味の両方で使える、便利でよく耳にするフレーズなので、覚えておくとコミュニケーションや会話で役立ちます。

意味のイメージ
on board
意味(1)

(バス・列車などの)車内に

意味(2)

船上に

意味(3)

(飛行機・船など)に乗って

意味(4)

(組織・活動などに)かかわって

意味(5)

《be ~》乗り気である,賛成である

頻出英熟語500 / スペリング問題

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