最終更新日:2024/06/13

暴力政治の;暴力主義者の

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元となった辞書の項目

terrorist

IPA(発音記号)
形容詞

暴力政治の;暴力主義者の

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我々は決してテロリストの要求に屈服しないであろう。

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解説

以下では、形容詞「terrorist」について、できるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

形容詞:terrorist


  • 英語の意味: relating to terrorism or terrorists

  • 日本語の意味: テロリストやテロ行為に関連する、もしくはテロリストによるものを形容する

たとえば「terrorist attack(テロ攻撃)」「terrorist group(テロ組織)」のように、テロリストやテロ活動を表す名詞を修飾するときに使われます。意味合いとしては非常に物騒で危険なイメージを伴い、暴力的な行為や脅威に関連する文脈で使われる形容詞です。


  • 品詞: 形容詞(限定用法が多い)

  • 活用形: 形容詞としては通常変化しません。(複数形や過去形などはありません)

  • 他の品詞の例:


    • 名詞「terrorist」: テロリスト(テロ行為を行う人)

    • 形容詞「terroristic」: より正式または法律文書的な文脈で「テロ的な」と言及することがあります。


  • CEFRレベルの目安: B2(中上級)


    • B2(中上級):ある程度専門性のある単語であり、ニュースなどで頻繁に見聞きしますが、学習者にはやや難易度が高い印象です。



2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 「terror(恐怖・恐怖政治などを指す語根)」 + 「-ist(〜する人、あるいは〜に関わるものを示す接尾語)」

  • もともと「terrorist」は名詞として「テロリスト」を指しますが、名詞に由来する形容詞として「terrorist attack(テロ攻撃)」のように使われるようになりました。

関連・派生語


  • terror (名詞): 恐怖、テロ

  • terrorism (名詞): テロ行為、テロリズム

  • terrorize (動詞): (人)を恐れさせる、テロ行為で脅す

  • terroristic (形容詞): テロに関する(よりフォーマル・法的文脈)

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. terrorist attack(テロ攻撃)

  2. terrorist group(テロ組織)

  3. terrorist activity(テロ活動)

  4. terrorist threat(テロの脅威)

  5. terrorist organization(テロリスト組織)

  6. suspected terrorist plot(テロ計画の疑い)

  7. terrorist incident(テロ事件)

  8. terrorist act(テロ行為)

  9. terrorist network(テロネットワーク)

  10. terrorist suspect(テロリスト容疑者)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 「terror」はラテン語の「terrēre(恐れさせる)」から派生した語です。

  • フランス革命期に生まれた「The Reign of Terror(恐怖政治)」などを経て、政治的行為としての「terrorism(テロリズム)」が定着し、「terrorist」はその実行者を指す名詞、またはそれに関する形容詞として使われるようになりました。

ニュアンス・使用時の注意


  • 「terrorist」を形容詞として使う場合は、テロリストが関わる、またはテロ行為に関連する要素を示す場合に用いられます。そのため文脈は常に深刻で、暴力や悲惨さを伴うため、非常に強い否定的・恐怖的な響きを持ちます。

  • 政治的背景がある場面で使われることが多く、フォーマルなニュース文章や報道、あるいは国際問題に関する議論で目にする機会が多いです。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 限定用法が主


    • 形容詞「terrorist」はほとんどが名詞を直接修飾する前置修飾(attributive use)として使われます。

      例: a terrorist attack, a terrorist organization


  2. 名詞形との区別


    • 名詞「terrorist」は「テロリスト(人)」を指す。形容詞は「テロリストに関連した〜」「テロ行為と関係のある〜」を修飾。


  3. フォーマルかカジュアルか


    • 報道・論文・公的な書類などで見られるフォーマルな用語ですが、ニュース報道以外でも口語で「テロっぽい行為や集団」を表現する際、インパクトを伴って使われることがあります。



5. 実例と例文

日常会話(カジュアル)


  1. “I heard about a terrorist threat on the news. It’s scary.”

    (ニュースでテロの脅威について聞いたよ。怖いね。)


  2. “They warned us about a possible terrorist incident in the city center.”

    (街の中心部でテロ事件が起こる可能性があると警告されたんだ。)


  3. “Some places have tight security because of terrorist concerns.”

    (テロ関連の懸念から厳しいセキュリティを敷いている場所もあるよ。)


ビジネス(少しフォーマル)


  1. “Our company requires additional insurance against terrorist attacks when operating in high-risk regions.”

    (当社は、リスクの高い地域で活動する際にはテロ攻撃に対する追加保険が必要です。)


  2. “The board discussed emergency protocols in case of a terrorist threat.”

    (取締役会は、テロの脅威があった場合の緊急対応策について議論しました。)


  3. “Clients are concerned about the terrorism insurance coverage for terrorist-related damages.”

    (顧客は、テロ関連の被害に対するテロリズム保険の補償内容を気にしています。)


学術・公的文脈(フォーマル)


  1. “The rising number of terrorist activities worldwide necessitates stricter international cooperation.”

    (世界的に増加するテロ活動の数は、より厳格な国際協力を必要としています。)


  2. “This paper analyzes the historical trends of terrorist organizations in the Middle East.”

    (本論文は、中東におけるテロ組織の歴史的傾向を分析します。)


  3. “Government agencies are working to identify terrorist networks operating across borders.”

    (政府機関は、国境を越えて活動するテロネットワークを特定するために取り組んでいます。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. extremist (形容詞): 過激主義の、極端な


    • 「terrorist」と同様に危険な思想や行為を形容するが「extremist」は、より思想面で「極端な」というニュアンス。


  2. militant (形容詞): 武闘派の、戦闘的な


    • 特定の政治・宗教運動などで武力行使を辞さない姿勢を表す。直接「テロ」を含むわけではないが、暴力的行為を伴う点で近い。


反意語


  • peaceful: 平和的な

  • non-violent: 非暴力的な

「terrorist(形容詞)」は暴力性・破壊的行為を示すので、その反対概念は「平和」「非暴力」にあたります。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /ˈtɛrərɪst/


    • アメリカ英語: [テラリスト]のように「r」が強めに発音される

    • イギリス英語: [テラリスト]のように「r」の音がアメリカ英語ほど強くなく、比較的さらっと流れる場合がある


  • アクセントは「ter - ror - ist」の最初の「ter」の部分に強勢があります。

  • よくある間違いとしては、語中の「r」を弱く発音しすぎたり、「terrorist」の「o」を長く伸ばしすぎて「taraa-rist」のように聞こえてしまうことなどがあります。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “terrorist”の「rr」や最後の「t」を落としてしまうミスがよくあります。

  • 同音異義語との混同: 直接の同音異義語はありませんが、「terrific(すごい)」「terrible(ひどい)」など「terr-」で始まる単語と混同しないように注意。

  • 試験対策(TOEIC・英検など): ニュース記事や読解問題で登場しやすく、文脈から「テロ関連」を指していると判断する必要があります。名詞か形容詞か見極めることもポイントです。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「terror(恐怖)」という根幹のイメージを意識すると覚えやすいです。「terror + ist → テロ行為をする人または行為に関わるもの」という流れ。

  • 形容詞としては「テロに関連する」「テロリストに関わる」名詞を修飾する場合に使う、とセットで覚えましょう。

  • 「terrorist attack(テロ攻撃)」という頻出フレーズから広げて、「threat, organization, incident」など同じ枠組みで連想すると記憶に残りやすくなります。


以上が、形容詞「terrorist」の詳細な解説です。政治的・社会的に非常に重い意味合いをもつ言葉なので、使う文脈には注意しつつ、報道やニュース記事で頻繁に登場するため、しっかり理解しておくとよいでしょう。

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