scan
名詞 scan
の詳細解説
1. 基本情報と概要
単語: scan
品詞: 名詞 (countable)
英語の意味:
1) An act of examining something closely or systematically (e.g., using a scanner).
2) An image or result produced by a scanning device (e.g., medical scans, document scans).日本語の意味:
1) 「スキャンをする行為」「精密に検査する行為」
2) スキャナーで取り込んだ画像や、医療機器で撮影した画像のこと。
「scan」は、もともと“対象をスキャン（読み取り）する”行為や結果を指します。たとえばプリンターのスキャナー機能で書類や写真を読み取ったものを「スキャン」と呼んだり、医療現場でエックス線やMRIなどで撮影した画像を「〜スキャン」と呼んだりします。日常会話でも「ちょっと一通り目を通す」という意味で使われることもあります。
活用形
- 名詞形: scan (単数) / scans (複数)
- 動詞形: to scan (scan - scanned - scanned)
他の品詞例
- 動詞: “to scan”
例) I will scan the document.（書類をスキャンします）
CEFRレベルの目安: B1（中級）
- A1 (超初心者): 出てくる頻度は低い
- A2 (初級): 日常会話にはやや専門的
- B1 (中級): 「スキャンする」や「スキャン画像」のように生活・仕事でもよく使う
- B2 (中上級)以上: 専門領域での詳細な使い方あり
2. 語構成と詳細な意味
語構成
“scan” は短い単語で、特に明確な接頭語・接尾語はありません。語幹として “scan” があり、動詞・名詞ともに同形です。
関連性のある派生語・類縁語
- scanner (名詞): スキャナー（装置）
- scanning (動名詞・形容詞): スキャンしている状態、またはスキャンに関する
- scanned (形容詞): スキャンされた
よく使われるコロケーション（共起表現）10選
- “brain scan”（脳のスキャン）
- “CT scan”（CTスキャン）
- “MRI scan”（MRIスキャン）
- “ultrasound scan”（超音波検査）
- “full-body scan”（全身スキャン）
- “security scan”（セキュリティ検査）
- “image scan”（画像スキャン）
- “scan results”（スキャンの結果）
- “quick scan”（ざっと目を通すこと）
- “scan a document”（文書をスキャンする、ただしこれは動詞形との併用）
3. 語源とニュアンス
語源
“scan” はラテン語の “scandere”（上る、調べる）に由来するといわれています。古フランス語を経て英語に入り、当初は詩の韻律を調べるという意味合いがありました。現代では機器を使った「スキャン」の意味が主流です。
ニュアンス
- 医療やセキュリティなど専門的な場面では「詳細な検査や点検」といった重めのニュアンス。
- 日常では「ざっと目を通す」「一通り調べる」といった軽いニュアンスでも使われます。
- フォーマル・カジュアルどちらでも使用可能ですが、医療や技術などではフォーマルな文脈で多用されます。
4. 文法的な特徴と構文
名詞としての使い方: 可算名詞 (a scan / scans)
例) I got a scan of my knee yesterday. (昨日ひざのスキャンを撮った)動詞 “scan” との区別:
例) I need to scan the document. (動詞)
I have a scan of the document. (名詞)イディオム的な構文:
- “to give something a scan” → 何かをざっと見てみる
- “to run a scan” → スキャンを実行する（セキュリティソフトなど）
- “to give something a scan” → 何かをざっと見てみる
5. 実例と例文
日常会話での例 (3つ)
“I need a quick scan of the instructions before I start assembling the furniture.”
（家具を組み立てる前に、説明書をざっと見ておきたいんだ。）“Could you send me a scan of that photo you took?”
（撮った写真をスキャンして送ってもらえる？）“He did a quick scan of the room to see if he left anything behind.”
（部屋をざっと見回して、置き忘れがないか確認した。）
ビジネスでの例 (3つ)
“The HR department requested a scan of my identification documents.”
（人事部が身分証明書のスキャンを求めてきました。）“We need to perform a security scan on all company laptops once a month.”
（月に1回、社内のすべてのノートPCに対してセキュリティスキャンを実施する必要があります。）“Please email me a scan of the signed contract.”
（署名済みの契約書をスキャンして送ってください。）
学術的・専門的な例 (3つ)
“The doctor recommended an MRI scan to get a clearer image of the injury.”
（医師はケガの部位をよりはっきりと映し出すためにMRI検査を勧めました。）“The satellite scan revealed changes in the Earth's surface temperature.”
（衛星スキャンによって地表温度の変化が明らかになりました。）“A detailed scan of the artifact showed inscriptions that were previously unnoticed.”
（その遺物を詳細スキャンしたところ、今まで気づかなかった銘が発見されました。）
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- “inspection” (点検、検査)
- より慎重・詳細な調べ方を示し、「検査官が対象を詳しく見る」というイメージ。
- より慎重・詳細な調べ方を示し、「検査官が対象を詳しく見る」というイメージ。
- “examination” (検査、試験)
- フォーマルかつ詳細に調べるニュアンス。医療・学術的な文脈でよく使う。
- フォーマルかつ詳細に調べるニュアンス。医療・学術的な文脈でよく使う。
- “check” (確認)
- 日常会話で「チェックする」程度の軽いニュアンス。
反意語
- “ignore” (無視する)
- “scan” が対象を細かく見たり取り込んだりするのに対し、「見ない」「気にしない」が反対のイメージ。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /skæn/
- アメリカ英語 (GA) とイギリス英語 (RP) での差: ほとんど同じですが、アメリカ英語ではやや鼻音が強まる場合があります。
- アクセント: 一音節なので特にアクセントの移動はありません。“scan” の “a” の音は「ア」に近い短い音。
- よくある発音ミス: /skeɪn/ のように “ay” の音にならないように注意。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “scan” はシンプルですが、スキャンを繰り返す際に “scans” と複数形にするとき “c” と “s” を取り違えることがあるかもしれません。
- 同音/類似音: “scam” (詐欺) と音が似ているので注意。
- TOEIC・英検などの試験対策:
- Tecnología（IT）や医療文脈の長文読解で「scan」の名詞形が登場する場合がある。
- 動詞と名詞の用法を混同しないように理解しておくとよい。
- Tecnología（IT）や医療文脈の長文読解で「scan」の名詞形が登場する場合がある。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “scan” は「スキャナー」「スキャン画像」などカタカナとしても定着しているのでイメージしやすいと思います。
- 「コンピューターが何かを読み取って画像や情報に変換する」様子をイメージすると記憶しやすいです。
- 学習テクニックとしては、家庭用スキャナーやコンビニコピー機での「スキャン機能」を一度使ってみて、実感とともに単語を覚えると定着しやすいでしょう。
以上が名詞 scan
の詳細な解説です。日常会話からビジネス、医療・学術に至るまで、幅広く使われる単語なので、ぜひ覚えてください。
じっと見ること,吟味
