元となった辞書の項目
fellow
IPA(発音記号)
解説
1. 基本情報と概要
単語: fellow
品詞: 形容詞(ただし、もともとは名詞としても非常に一般的に使われる単語です)
英語での意味
- “belonging to the same group or having the same condition/experience”
(同じ集団に属している、または同じ状況・経験を共有する)
日本語での意味
- 「仲間の」「同朋である」「同士の」
この形容詞は、「同じ集団に属するメンバーとして」というニュアンスで使われます。たとえば “fellow students” というと「同じ学校やクラスの仲間たち」という意味になります。
活用形
- 形容詞としての “fellow” は、比較級や最上級(fellow-er, fellow-est)の形で使いません(そうした用法はありません)。
- 名詞として使われるときは “a fellow” (単数形)、 “fellows” (複数形) となります。
他の品詞になった例
- 名詞: “He is a good fellow.”(彼はいいやつだ)
- この場合の “fellow” は「男、やつ、仲間、同輩」という意味の名詞です。
- この場合の “fellow” は「男、やつ、仲間、同輩」という意味の名詞です。
- 派生名詞: “fellowship” は「仲間意識」「奨学金(フェローシップ)」の意味でもよく使われます。
CEFRレベル
B2(中上級)レベル程度
- B2: 日常会話にある程度慣れていて、やや抽象的な話題や複雑な文章も理解できるレベル
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- “fellow” は明確な接頭語や接尾語を含まない単語です。もともと北欧由来(古ノルド語 félagi)とされており、 “fe-”(財産)+ “-lag”(共有)という要素があったといわれています。
派生語や類縁語
- “fellowship” (名詞): 仲間同士の強い結びつきや、研究奨学金を指すことも
- “fellow traveler” (名詞): 「旅仲間」あるいは比喩的に「同じ思想をもつ人」
よく使われるコロケーション(共起表現10選)
- fellow citizens – (同胞市民、同じ国・同じ地域に住む人々)
- fellow workers – (同僚)
- fellow students – (クラスメート)
- fellow members – (仲間のメンバー、同じ組織の仲間)
- fellow passengers – (乗り物で同乗している人々)
- fellow travelers – (旅の仲間)
- fellow believers – (同じ信仰をもつ人々)
- fellow countrymen – (同じ国の出身の人々)
- fellow humans – (同じ人間同士)
- fellow creatures – (同じ生き物)
3. 語源とニュアンス
語源
- 古ノルド語の “félagi” が由来といわれ、“fé” (家畜や財産)+ “lag” (共有) が合わさった言葉です。
- 「財産を共有する仲間」という意味合いから、「仲間である」というニュアンスが強くなりました。
ニュアンスと使用上の注意
- 仲間意識を強調する際や、「同じ立場を持つ」が重要な文脈で使われます。
- “My fellow Americans” や “fellow classmates” のように、スピーチやややフォーマルな場面でも好まれます。
- 口語でも「仲間としての〇〇」という意味を出したいときに使われますが、日常会話では名詞用法がよりカジュアルに使われることがあります。
4. 文法的な特徴と構文
- 形容詞 + 名詞の形
- “my fellow classmates”
- “our fellow citizens”
- “my fellow classmates”
- 名詞として使う場合は可算名詞で、単数形・複数形があります。
- “He is a fellow of high reputation.” (単数形)
- “They are good fellows.” (複数形)
- “He is a fellow of high reputation.” (単数形)
- 形容詞としては、「同じ集団に属する人々・ものごと」を説明するために用いられます。
- フォーマルさが少し高めな印象を与えます。
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “I’m meeting my fellow club members tomorrow for practice.”
(明日、クラブの仲間たちと練習に行くんだ。) - “Let’s ask our fellow students if they want to join the party.”
(パーティーに参加したいかクラスメートに聞いてみよう。) - “I often share study tips with my fellow learners online.”
(オンラインで他の学習仲間と勉強のコツをよく共有しています。)
ビジネスでの例文
- “I had a productive discussion with my fellow project managers.”
(同じプロジェクトマネージャー仲間と有意義な議論をしました。) - “Our firm recognizes outstanding achievements made by fellow employees.”
(当社では、同僚社員による優れた業績を表彰しています。) - “Working with fellow team members can greatly improve communication.”
(チームの仲間たちと協力すると、コミュニケーションが大幅によくなります。)
学術的な文脈での例文
- “The conference brought together fellow researchers from around the world.”
(その学会では、世界中から研究仲間が集まりました。) - “She co-authored a paper with fellow scientists in her field.”
(彼女は同じ分野の科学者仲間と共著で論文を執筆しました。) - “My fellow academics contributed significantly to this study.”
(私の学者仲間が、この研究に大いに貢献してくれました。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- “colleague” (同僚)
- 職場や研究・ビジネスなど、公式の場面にもよく使われる。ややフォーマル。
- 職場や研究・ビジネスなど、公式の場面にもよく使われる。ややフォーマル。
- “peer” (同輩、同年代、同等の立場の人)
- 年齢や地位が近い人々を表すときに用いられる。
- 年齢や地位が近い人々を表すときに用いられる。
- “companion” (仲間、道連れ)
- 共に行動する存在を強調するときに使われる。カジュアル~フォーマルで幅広い。
反意語
- 直接の反意語はありませんが、「敵対的・対立的立場」を表すような言葉なら “rival” (ライバル) や “opponent” (対戦相手、反対者) が当てはまるニュアンスになる場合があります。
7. 発音とアクセントの特徴
IPA
- アメリカ英語: /ˈfɛloʊ/
- イギリス英語: /ˈfeləʊ/
アクセント
- 最初の “fe” にアクセント(強勢)があります。
- FE-llo(w)
よくある発音の間違い
- “fel-low” と二つの音節をはっきり区切らず、曖昧に “fe-luh” になりがちです。
- イギリス英語では /əʊ/ (オウ) の音に注意し、アメリカ英語では /oʊ/ (オウ) に近い音になることを意識するとよいでしょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “felow” や “felllow” とlの数を間違えるケースがあるので注意。
- 名詞と形容詞の混同: “He is a fellow student of mine.” は形容詞用法+名詞 “student” ですが、「He is a fellow of mine.」は名詞の “fellow” で、意味合いが異なることを理解する必要があります。
- TOEICや英検などの試験: 「同僚」「仲間」という文脈の語彙問題や、スピーチ問題で出題されることがあるので、定型表現 “my fellow ~” の用法を押さえておくとよいです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “fellow” の語源は「財産を共有する仲間」というイメージ。
→ 「同じ財布を持っている=仲間同士」という連想で覚えると定着しやすいです。 - “my fellow ~” というフレーズを見たら、大統領の演説やフォーマルなスピーチをイメージしてみましょう。
- また、名詞としての “fellow” は「いいやつ」や「男」「連中」といったカジュアルなニュアンスでも登場するため、映画やドラマなどのセリフから自然に覚えるのも一案です。
以上が形容詞 “fellow” の詳細解説です。仲間意識や同じ立場を共有するイメージをもつ単語なので、スピーチや文章、日常会話など幅広い場面で上手に使ってみてください。
意味のイメージ
意味(1)
仲間同士の,同類の,同業の