元となった辞書の項目
equal
IPA(発音記号)
解説
1. 基本情報と概要
英語での意味(名詞として)
“Equal” (noun) means a person or thing that has the same status, level, or value as another.
日本語での意味(名詞として)
「equal」は「同等の人・もの」という意味です。誰か・何かと同じ立場や価値をもつ「対等な存在」を表す単語です。たとえば、「彼女は私の同等の存在だ(=私と同じくらいの能力や権威をもっている)」といった場面で使われます。少しフォーマルな響きがあり、「平等」を重視する意図を強く示すときにも活用されます。
- 品詞: 名詞 (countable)
- 活用形: 通常は “equal” (単数形) / “equals” (複数形)
他の品詞例:
- 形容詞:
equal
(例:He demands equal treatment.) - 動詞:
to equal
(例:Two plus two equals four.)
- 形容詞:
CEFR難易度目安:B2(中上級)
B2レベルは比較的複雑な文章で意見を伝えたり、専門的で抽象的な話題を扱えるレベルです。「equal」という単語は文脈次第で抽象的概念(平等・対等)を伴うため、中上級程度の単語といえます。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語源的要素: 「equal」はラテン語の “aequalis” (同じ、均等な) に由来し、「aequus」(平らな、均等な)という語幹を含んでいます。
- 直接的な接頭語・接尾語はありませんが、派生語として「equality」(平等)、「equation」(方程式) などが挙げられます。
関連語や派生語
- equality (名):「平等」
- equation (名):「方程式」
- equate (動):「同一視する、等しいとみなす」
- equivalent (形/名):「同等の、同等のもの」
- equilibrium (名):「均衡、バランス」
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- consider someone (to be) your equal(誰かを自分と同等だとみなす)
- treat others as equals(他者を対等な存在として扱う)
- be on equal footing(対等な立場にある)
- see someone as an equal(誰かを対等の存在として見る)
- first among equals(同等の者の中での第一人者)
- equals before the law(法の下では平等)
- no equal(匹敵するものがない/比類ない)
- be without equal(比肩し得るものがない)
- an equal share(同等の分け前)
- one’s intellectual equal(知的に対等な者)
3. 語源とニュアンス
- 語源: ラテン語「aequalis」から来ており、「同じ、均等な」という意味を持ちます。さらに「aequus」(平ら、均等、正しい)に由来しています。
- 歴史的変遷: 中世英語を経て、「equal」はまず形容詞として「同じ価値や大きさを持つ」という印象を帯びて使われ、のちに「他と同等の人・もの」という名詞用法が確立していきました。
- 使用時の注意点・ニュアンス:
- 名詞として「equal」を使う場合は「He is my equal.(彼は私と対等だ)」のように、少しフォーマルで、相手や対象を真に認め合うシーンなどで用いられます。
- 口語でも使われますが、どちらかというと書き言葉やスピーチなど、強調したいときに使われる印象があります。
- 名詞として「equal」を使う場合は「He is my equal.(彼は私と対等だ)」のように、少しフォーマルで、相手や対象を真に認め合うシーンなどで用いられます。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞としての可算・不可算
「equal」は可算名詞として扱われ、「an equal」「my equal」「their equals」のように数えられます。 一般的な構文例
- (1) be someone’s equal: “He is my equal.”
- (2) consider someone (to be) one’s equal: “I consider her my equal.”
- (3) among equals: “We are among equals here.”
- (1) be someone’s equal: “He is my equal.”
フォーマル/カジュアル
- フォーマルな印象がやや強いものの、口語でも使用することがあります。特に、地位や能力などを明確に同等に示したいシーンで用いられます。
5. 実例と例文
A. 日常会話(カジュアル)
- “I respect him a lot, but I still see him as my equal.”
(私は彼をとても尊敬しているけど、それでも彼を自分と対等だと思っています。) - “Even though she’s famous, she treats everyone like an equal.”
(彼女は有名人なのに、誰に対しても対等に接します。) - “I don’t feel like his equal when it comes to cooking!”
(料理に関しては、彼と対等とは思えません!)
B. ビジネスシーン
- “It’s important that management and staff see each other as equals.”
(経営陣とスタッフがお互いを対等とみなすことが大切です。) - “We want a team where everyone is treated as an equal.”
(私たちは、全員が対等に扱われるチームを目指しています。) - “He expects to negotiate as an equal partner, not as a subordinate.”
(彼は部下ではなく、対等なパートナーとして交渉すると考えています。)
C. 学術的・フォーマル
- “No other researcher of his time was considered his equal.”
(当時、彼と対等に見なされる研究者はいませんでした。) - “In the eyes of the constitution, all citizens are equals.”
(憲法の下では、すべての市民は対等の存在です。) - “She believed that, intellectually, few could claim to be her equal.”
(彼女は知的な面で、自分と対等だと名乗れる人はほとんどいないと考えていました。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- peer(同等の者、仲間)
- 若干「同年代・同階級の人」といったニュアンスも含む。
- 若干「同年代・同階級の人」といったニュアンスも含む。
- equivalent (名)(対等のもの)
- 「同等の価値や分量を持つ」というニュアンス。
- 「同等の価値や分量を持つ」というニュアンス。
- match(匹敵するもの)
- スポーツや能力で同じレベルの相手を指すことが多い。
- スポーツや能力で同じレベルの相手を指すことが多い。
反意語 (Antonyms)
- superior(上位の人)
- inferior(下位の人)
- unequal(不平等な者)
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA)
- 米英ともに: /ˈiː.kwəl/ または /ˈi.kwəl/
- 最初の音は日本語の「イー」に近い長めの “ee” の音。
- 米英ともに: /ˈiː.kwəl/ または /ˈi.kwəl/
- アクセント(強勢)
- 最初の “E” の部分に強勢があります (“EE-kwuhl” のように)。
- 最初の “E” の部分に強勢があります (“EE-kwuhl” のように)。
- アメリカ英語とイギリス英語の違い
- 大きな違いはありませんが、アメリカ英語のほうが「イーキュアル」に近く、イギリス英語のほうが少し「イーコォル」に近い発音になりやすい傾向があります。
- 大きな違いはありませんが、アメリカ英語のほうが「イーキュアル」に近く、イギリス英語のほうが少し「イーコォル」に近い発音になりやすい傾向があります。
- よくある発音ミス
- “i-qual” など、アの音を強めたり、「クオル」の部分を「コール」と発音しすぎる場合があります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “equel”, “equle” などと書き間違えることがあるので注意。
- 同音・類似表記との混同
- “equable” (穏やかな) との混同。
- “equable” (穏やかな) との混同。
- 試験対策
- TOEICや英検の読解問題で「平等・対等」の文脈(職場の平等、社会的公正など)がテーマとなる文章では出現頻度が高めです。文法問題よりも、読解文中での語彙として注意しましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “equ-” は “同じ” や “均等” を表す
“equation”“equilateral”“equilibrium”など、「equ-」から始まる単語は「均一・平等・同じ」を表す意味を内包しているものが多く、関連づけて覚えると便利です。 - 対等というイメージ
天秤がバランスを保っている状態をイメージすると「equal」の概念(同じ重さで釣り合っているイメージ)を思い出しやすいでしょう。 - スペリングのコツ
“e-qu-al” と区切って「イークアル」と読むと混同しにくいです。
以上が名詞としての “equal” の詳しい解説です。自分と同じ権利や価値をもつ存在を認めるニュアンスが強い語なので、フォーマルな文章やスピーチなどでぜひ使ってみてください。
意味のイメージ
意味(1)
(…と)同等の人(物)《+of+名》