aimed at
1. 基本情報と概要
英語: aimed at
日本語: ~を狙った、~を目的とした、~に向けられた
品詞: 形容詞的な役割をする過去分詞表現(動詞 “aim” + 前置詞 “at” の形)
“aimed at” は、英語の動詞 “aim” (狙う、目標とする)の過去分詞形 “aimed” と前置詞 “at” が組み合わさった表現です。
「何かを目指している」「ある対象を狙っている」ニュアンスで使われます。たとえば、「この本は子供向けです」という場合に “This book is aimed at children.” のように使います。
学習者にとっては「~を対象としている」というイメージで理解するとわかりやすいと思います。
活用形
- 原形:aim (狙う、目標とする)
- 三人称単数現在形:aims
- 現在分詞:aiming
- 過去形・過去分詞:aimed
「aim at」は動詞句で、「aimed at」は過去分詞が形容詞的にも使われたり、受動的にも使われたりします。
他の品詞への変化例
- 名詞形:aim(「狙い」「目標」)
- 形容詞形:aimless(「目的のない」「当てもない」)
※ “aimless” は「aim」に接尾辞 “-less” がついて「的外れの」「目的なしの」という意味になります。
難易度(CEFR レベル目安)
B1 (中級): 日常的な文脈で「狙い」「目標」や「~を目的としている」と説明できるレベルです。
2. 語構成と詳細な意味
接頭語・接尾語・語幹
- aim: 「狙う」「目指す」という動詞本体。
- -ed: 過去形・過去分詞を示す語尾。
- at: 前置詞で「~に向かって」「~を対象にして」という意味。
関連する派生語や類縁語
- aim (動詞/名詞): 狙う、目標
- aimless (形容詞): 目的のない
- aimfully (副詞、あまり一般的ではない): 目的を持って、意図を持って
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- be aimed at children → 子供を対象としている
- specifically aimed at … → 特に~を狙っている
- primarily aimed at … → 主に~を目的としている
- is aimed at improving … → ~を改善することを目的としている
- is aimed at promoting … → ~を促進することを目的としている
- be aimed at reducing costs → コスト削減を狙っている
- advertising aimed at teenagers → ティーンエイジャー向けの広告
- legislation aimed at protecting privacy → プライバシー保護を目的とした法律
- an initiative aimed at solving … → ~を解決するための取り組み
- campaign aimed at raising awareness → 意識を高めることを目的としたキャンペーン
3. 語源とニュアンス
語源
- “aim” は古フランス語の “esmer”(狙う、推定する)に由来しているとされ、さらにラテン語系の影響も受けています。古英語に取り入れられた結果、現在の “aim” に至りました。
ニュアンス・使用時の注意点
- “aimed at” は比較的フォーマルにもカジュアルにも幅広く使えます。
- 人やグループを対象にする場合だけでなく、目標・目的に対しても使えます。
- 実際の銃や矢など「物理的に狙う」場合の “aim” と、計画や戦略の「意図を狙う」場合の “aim” があり文脈で区別します。
4. 文法的な特徴と構文
一般的な構文
“Something is aimed at someone/something.”
例: “This policy is aimed at low-income families.”“Something is aimed at doing something.”
例: “The campaign is aimed at raising public awareness.”
イディオム・関連表現
- “take aim at …” → 「…に照準を合わせる」という表現。攻撃的・批判的な意味合いでも使われる。
例: “The critics took aim at the government's policy.”
使用シーン
- フォーマル: 政策・計画・キャンペーンなどを説明する際
- カジュアル: 商品やサービスがどの層をターゲットにしているのかを説明する際
文法上のポイント
- “aim at” は他動詞 (aim) + 前置詞 (at) の組み合わせ。
- “aimed at” は過去分詞形が補語として使われたり、形容詞的に修飾語として使われたりします。
5. 実例と例文
日常会話で使われる例文(3つ)
- “This restaurant is aimed at families with small children.”
(このレストランは小さな子供連れの家族をターゲットにしているんだ。) - “The new app is aimed at people who want to learn a language quickly.”
(その新しいアプリは、言語を素早く学びたい人々を対象にしているよ。) - “Her advice was aimed at helping me feel more confident.”
(彼女のアドバイスは、私がもっと自信を持てるようにという狙いがあった。)
ビジネスシーンで使われる例文(3つ)
- “Our marketing campaign is aimed at expanding our customer base overseas.”
(我々のマーケティングキャンペーンは、海外での顧客基盤拡大を狙っています。) - “This training program is aimed at developing leadership skills.”
(この研修プログラムはリーダーシップ能力の育成を目的としています。) - “The new product line is aimed at cost-conscious consumers.”
(その新しい製品ラインは、コストに敏感な消費者を対象としたものです。)
学術的な文脈で使われる例文(3つ)
- “The proposed study is aimed at examining the long-term effects of climate change on local ecosystems.”
(提案されている研究は、気候変動が地域の生態系に与える長期的な影響を調査することを目的としています。) - “Our research team published a paper aimed at validating the new diagnostic method.”
(私たちの研究チームは、新しい診断方法を検証することを目的とした論文を発表しました。) - “Funding efforts are aimed at supporting scientific innovation in renewable energy.”
(資金調達の取り組みは、再生可能エネルギー分野の科学的イノベーションを支援することを目的としています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- “targeted at” → (~を対象とした)
- 例: “This advertisement is targeted at working professionals.”
- 例: “This advertisement is targeted at working professionals.”
- “intended for” → (~を意図した)
- 例: “This tool is intended for experienced users only.”
- 例: “This tool is intended for experienced users only.”
- “directed toward” → (~に向けられている)
- 例: “Her criticism was directed toward the management team.”
いずれも「~を目的としている」「~を狙っている」「~に向けられている」というニュアンスですが、
- “targeted at” は主に「特定の層・属性を直接ターゲットとして」にフォーカスしがち。
- “intended for” はややフォーマルで「意図や意志」を強調する。
- “directed toward” はやや書き言葉寄り。
反意語
- “irrelevant to” → (~とは無関係の/対象外の)
- “not aimed at anything (aimless)” → (狙いがない)
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /ˈeɪmd æt/
- アメリカ英語・イギリス英語: 大きな違いはありません。どちらも “aimed” を /eɪmd/ と発音し、「at」は /æt/ です。
- 強勢(アクセント): “aimed” の [eɪm] の部分にやや強めの発音がありますが、一語としての変化はあまりありません。
- よくある発音ミス: /aim/ の部分を /em/ のように曖昧化しないよう注意しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- 「aim at」と「aim to」の混同
- “aim at something” → 「~を狙う」
- “aim to do something” → 「~することを目指す」
- “aim at something” → 「~を狙う」
- “aimed at” は直後に「目的・対象」がくる形が一般的。
例: ✕ “This program is aimed for children.” → ○ “This program is aimed at children.” - スペルミスとして “amied” や “aimd” などの誤りも起きやすいので注意。
- 同音異義語とまではいきませんが、 “aim” と “I'm” が続くと聞き取りにくい場合があるので、リスニングで混ざらないようにする。
試験対策での出題傾向
- TOEIC や英検などでは、特定の目的・対象を問う文脈で出題されることがあります。前置詞 “at” が求められる穴埋め問題になりやすいです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “aim” は「弓や銃を構えて狙うイメージ」。ここから「特定の対象や目的を狙う」イメージに派生します。
- 「エイム(aim)」という音から、「A の目標に照準を合わせる」と覚えるのも一つの手です。
- 「狙った的に “at” する」というイメージで、 “aim at” のセットをイメージの中で定着させるとミスが減るでしょう。
以上が “aimed at” の詳しい解説です。何かをターゲットにする際にはよく使われる表現ですので、ぜひ覚えて活用してみてください。
《be ~ 》...を目的としている, ...向けである