...に達する,到達する,着く / 取り掛かる / 《~ do》(だんだん)…するようになる, …し始める / 《~ do》(機会があって)…できる, …する機会を得る
get to
1. 基本情報と概要
意味(英語 & 日本語)
- 英語: “get to” generally means “to arrive at a place,” “to reach a state or condition,” or “to have the opportunity/chance to do something.”
- 日本語: 「get to」は、目的地や状態に「到達する」「たどり着く」、あるいは「~する機会を得る」という意味を持ちます。「そこに行く」「そこまで達する」「~できるようになる」というようなニュアンスで、状況に応じて意味が変わります。
品詞
- phrasal verb(句動詞): 「get + 前置詞」の組み合わせで意味が変化する動詞の形です。
活用形
- get – got – got/gotten
イギリス英語では過去分詞形は “got” が一般的ですが、アメリカ英語では “gotten” がよく使われます。句動詞としては「get to ~ / got to ~ / gotten to ~」と活用することが多いです。
他の品詞になったときの例
- get が名詞化することはありませんが、形容詞的に “gotten” が使われることはほぼありません。主に “get” は動詞として使われます。
難易度の目安(CEFR)
- B1(中級): 基本的な動詞「get」の応用的な使い方として、ある程度英語に慣れた学習者向けです。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- get: 「手に入れる」「到達する」「変化する」など多様な意味を持つ動詞の語幹。
- to: 前置詞や不定詞マーカーとして使われる。ここでは「到達点」や「方向性」を示す役割をします。
よく使われる意味
- 到着する・行き着く
例: “We need to get to the station by 9.”(9時までに駅に着かないといけない) - 機会・許可を得る
例: “I finally got to meet her.”(やっと彼女に会えた) - ~に影響を与える/~を苛立たせる
例: “His comments are starting to get to me.”(彼のコメントにはだんだんイライラさせられる) - (やや口語)~に着手する・取りかかる
例: “Let’s get to work.”(さあ仕事に取りかかろう)
関連・派生表現
- get at, get on, get up, get over など、他の前置詞や副詞と組み合わさることで多彩な意味を生み出します。
よく使われるコロケーション(10個)
- get to the airport (空港に行く/着く)
- get to the point (要点に至る/要点を述べる)
- get to know someone (誰かと知り合う/分かり合う)
- get to sleep (眠りにつく)
- get to work (仕事にとりかかる/出勤する)
- get to a decision (結論・決断に至る)
- get to do something (何かをする機会を得る)
- can’t get to somewhere (どこかに行けない/到達できない)
- get to the bottom of ~ (~の真相にたどり着く)
- get to one’s nerves (イライラさせる ※ “get on one’s nerves” の方が一般的)
3. 語源とニュアンス
- 語源: “get” は古期英語 gietan に由来し、「得る」「手に入れる」などの意味を持っていました。そこから「移動して到達する」「状況を得る」などに広がりました。
- 微妙なニュアンス:
- 「到着」の意味ではフォーマルな文でも問題なく使われますが、ビジネスメールなどでは “arrive at” を使うこともあります。
- 「~する機会を得る」はカジュアル・フォーマルどちらでも使えます。
- 「苛立たせる」など感情により踏み込む場合は、ややくだけた口語表現です。
- 「到着」の意味ではフォーマルな文でも問題なく使われますが、ビジネスメールなどでは “arrive at” を使うこともあります。
4. 文法的な特徴と構文
- 句動詞としての特徴: “get” は他動詞にも自動詞にもなり得ますが、“get to” は主に「場所・状態・機会」などの到達を表すため、自動詞的に使われることが多いです。目的語がある場合は、その目的語が “to” の後ろに置かれます。
一般的な構文:
- “get to + [場所/目的地]”
- 例: “I got to the venue late.”
- 例: “I got to the venue late.”
- “get to + [動詞の原形]”
- 例: “I got to see the concert.”
- 例: “I got to see the concert.”
- “get to + [名詞]” (feeling/状態)
- 例: “It gets to me when people are late.”
- 例: “It gets to me when people are late.”
- “get to + [場所/目的地]”
フォーマル/カジュアル:
- フォーマルな文書では “arrive” や “reach” を使う傾向。
- 会話では “get to” が自然。
- フォーマルな文書では “arrive” や “reach” を使う傾向。
5. 実例と例文
日常会話(カジュアル)
“I usually get to school at around 8 AM.”
- 普段は8時ごろに学校に着くんだ。
- 普段は8時ごろに学校に着くんだ。
“When do you get to watch your favorite show?”
- いつそのお気に入りの番組を見る時間があるの?
- いつそのお気に入りの番組を見る時間があるの?
“I finally got to try that new café yesterday.”
- 昨日やっとあの新しいカフェに行けたよ。
ビジネス(ややフォーマル)
“I need to get to the meeting room by 10 AM.”
- 10時までに会議室に到着しないといけません。
- 10時までに会議室に到着しないといけません。
“We should get to the main point of today’s discussion.”
- 今日の議論の要点に入りましょう。
- 今日の議論の要点に入りましょう。
“I will get to your email after I finish this report.”
- このレポートを終えたら、あなたのメールに対応します。
学術・フォーマル
“The paper aims to get to the core of the argument.”
- その論文は議論の核心に迫ることを目的としています。
- その論文は議論の核心に迫ることを目的としています。
“We must get to the essence of these historical documents.”
- これらの歴史文書の本質を理解しなければなりません。
- これらの歴史文書の本質を理解しなければなりません。
“To get to a solid conclusion, more data are required.”
- 確固たる結論に至るには、さらなるデータが必要です。
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- arrive at(~に到着する)
- よりフォーマル。 “I arrived at the station on time.”
- よりフォーマル。 “I arrived at the station on time.”
- reach(~に達する)
- 目的地だけでなく抽象的な目標・数値にも使葉できる。 “We reached an agreement.”
- 目的地だけでなく抽象的な目標・数値にも使葉できる。 “We reached an agreement.”
- come to(~に来る、頭に浮かぶ など)
- 「行き着く」または「気がつく」のニュアンスがある。 “It came to me that I forgot my wallet.”
反意語
- 明確な反意語はありませんが、文脈で “leave” (出発する)や “depart from” (~から離れる)が逆を表すことがあります。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号:
- アメリカ英語: /ɡɛt tuː/
- イギリス英語: /ɡet tuː/
- アメリカ英語: /ɡɛt tuː/
- アクセント: “get” に強勢が置かれることが多いですが、会話の流れ次第で “to” に弱くかかることも。
- よくある間違い:
- “get” の /ɛ/ を /ɪ/ や /ɐ/ と発音してしまう場合。
- “to” を /tə/ のように弱く発音しすぎて聞こえづらくなること。
- “get” の /ɛ/ を /ɪ/ や /ɐ/ と発音してしまう場合。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- “get to” と “get too” の混同
- スペルが似ているので “get too” (「~すぎる」になる)はまた別意味。
- スペルが似ているので “get too” (「~すぎる」になる)はまた別意味。
- 不定詞の “to” との誤解
- “get to do” は句動詞 “get to” + 動詞原形の形。単なる不定詞と思わないように注意。
- “get to do” は句動詞 “get to” + 動詞原形の形。単なる不定詞と思わないように注意。
- “arrive” と使い分け
- ビジネスや学術のフォーマルな文脈では “arrive” が好まれることが多い。
試験対策
- TOEICや英検などでは「句動詞の意味の把握」問題で「get to = arrive at」や「get to = have a chance to」などを問われる可能性があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “getのイメージ”: 「何かを手に入れる → 場所や状態を手に入れる → そこに行く」という連想で “get to” が「到着・到達」を表すと覚える。
- ** 音で覚える “get to”**: 「ゲットゥー」くらいに続けて発音すると通じやすい。
- アクションで覚える: 実際に歩いて “I'm getting to the door.”とつぶやくなど、身体で表現すると定着しやすい。
以上が “get to” の詳細な解説です。状況に応じた意味を柔軟に使い分けられるように練習してみてください。
...に達する,到達する,着く
取り掛かる
《~ do》(だんだん)…するようになる, …し始める
《~ do》(機会があって)…できる, …する機会を得る