元となった辞書の項目
take place
解説
1. 基本情報と概要
単語(フレーズ): take place
品詞: 動詞(句動詞:phrasal verb)
CEFRレベル目安: B1(中級)
- 「take place」は「行われる」「起こる」を意味します。特にイベントや出来事などがどこかで・いつかに「開催される」「起こる」というニュアンスで使われます。
- 例: “The meeting will take place next Monday.”(会議は来週の月曜日に行われます)
活用形と他の品詞例
- 「take」の活用:
- 原形: take
- 過去形: took
- 過去分詞: taken
- 進行形: taking
- 原形: take
- 「place」は名詞として用いられることが多いですが、「take place」はひとつのまとまった表現(句動詞)として覚えます。
- 同じ動詞「take」を使った他の表現:
- take on (引き受ける)
- take off (離陸する/脱ぐ)
- take up (取り上げる/始める)
- take on (引き受ける)
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 「take place」は一つのフレーズで、接頭語・接尾語のような明確な区切りはありません。
- 「take」+「place」ですが、文字通り「場所を取る」というより、「出来事がある・起こる」という比喩的な意味合いになっています。
関連フレーズ・コロケーション(10個)
- (1) take place at [場所] → [場所]で行われる
- (2) take place in [時期] → [時期]に起こる
- (3) take place during [期間] → [期間]の間に行われる
- (4) the event took place → そのイベントが行われた
- (5) a ceremony took place → 式が行われた
- (6) changes that took place → 起こった変化
- (7) when does it take place? → それはいつ行われるの?
- (8) scheduled to take place → 行われる予定である
- (9) originally set to take place → 元々は行われる予定だった
- (10) will take place rain or shine → 雨天でも行われる
3. 語源とニュアンス
- 「take place」は、古くから英語で「出来事が位置を取る(生じる)」というイメージで使われています。
- 「happen」や「occur」と似ていますが、やや「予定されて起こる」「正式に行われる」というニュアンスが強い場合が多いです。
- 口語でも文章でもよく使われますが、ビジネスやフォーマルなシーンでも使いやすい表現です(“Where will the conference take place?”など)。
4. 文法的な特徴と構文
基本構文:
- Something + takes place + [場所/時間]
- 例: “The championship takes place every year in London.”
- Something + takes place + [場所/時間]
時制の変化:
- “The meeting took place yesterday.”(過去形)
- “The wedding will take place next spring.”(未来形)
- “The meeting took place yesterday.”(過去形)
自動詞/他動詞の区別:
- 「take place」は主語(出来事など)が「起こる」ことを表す自動詞的な使い方です。目的語は取りません。
- 「take place」は主語(出来事など)が「起こる」ことを表す自動詞的な使い方です。目的語は取りません。
フォーマル/カジュアル:
- 場所や相手を問わず使える、比較的ニュートラルで便利な表現です。
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
- “Do you know where the party will take place tonight?”
(今夜のパーティーはどこで開かれるか知ってる?) - “The concert took place in the park last weekend.”
(先週末にコンサートが公園で行われたよ。) - “I heard the barbecue will take place at Tom’s house.”
(バーベキューはトムの家でやるんだって。)
ビジネスシーンでの例文(3つ)
- “The annual conference will take place in Berlin this year.”
(今年は年次会議がベルリンで行われます。) - “The merger negotiations took place behind closed doors.”
(合併交渉は非公開で行われました。) - “When exactly will the product launch take place?”
(商品のローンチは具体的にいつ行わるのですか?)
学術的シーン・フォーマルな場面での例文(3つ)
- “The experiment took place under controlled conditions in the laboratory.”
(実験は実験室の管理された条件下で行われました。) - “The symposium will take place over three days at the university.”
(シンポジウムは大学で3日間にわたって行われます。) - “Critical discussions about policy reform took place throughout the conference.”
(政策改革に関する重要な議論が会議を通して行われました。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- happen(起こる)
- よりカジュアルで日常的な表現。「予測できない出来事」にもよく使われる。
- 例: “It happened unexpectedly.”(それは予想外に起こった)
- よりカジュアルで日常的な表現。「予測できない出来事」にもよく使われる。
- occur(起こる、生じる)
- 「起こる」という厳密かつ客観的な響き。フォーマルな文書や学術文脈でも用いられる。
- 例: “Earthquakes can occur at any time.”(地震はいつでも起こり得る)
- 「起こる」という厳密かつ客観的な響き。フォーマルな文書や学術文脈でも用いられる。
- transpire(起こる、起きる)
- やや文語的・フォーマルまたは時に古風。
- 例: “It later transpired that he was the mastermind.”(後になって彼が黒幕だったことが判明した)
- やや文語的・フォーマルまたは時に古風。
反意語
- はっきりとした「反意語」はありませんが、「be cancelled」(中止になる) や「not take place」(行われない) が反対の意味合いになります。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA):
- アメリカ英語: /teɪk pleɪs/
- イギリス英語: /teɪk pleɪs/
- アメリカ英語: /teɪk pleɪs/
- アクセント:
- ともに [take] と [place] それぞれの強勢が残るので、二語をややしっかり区切り気味に発音すると自然です。
- ともに [take] と [place] それぞれの強勢が残るので、二語をややしっかり区切り気味に発音すると自然です。
- よくある間違い:
- [takeplace] と一息に発音したり、弱めすぎたりして聞き取りにくくなる場合があります。各単語をはっきり発音するとよいです。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルの間違い:
- “take place”を“takeplace”と続けて書いてしまわないように注意。
- “take place”を“takeplace”と続けて書いてしまわないように注意。
- 混同しやすい表現:
- “take the place of ...” は「~の代わりをする」という全く別の意味の表現。区別が必要です。
- “take the place of ...” は「~の代わりをする」という全く別の意味の表現。区別が必要です。
- TOEICや英検など試験対策:
- 読解問題で「行われた」「起こった」を表現するキーフレーズとしてよく登場します。
- 会話やリスニング問題でも頻繁に耳にします。
- 読解問題で「行われた」「起こった」を表現するキーフレーズとしてよく登場します。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “take place” は「イベントや出来事が“場所(place)”をとる(take)」→「そこに生まれる・起こる」イメージで覚えましょう。
- “happen” との違いを「自然発生的な出来事」か「計画されたイベントが行われる」かで分類すると混乱が少なくなります。
- 「‘take care’ のように‘take+名詞’の熟語が多い」と関連づけてイメージしておくと、まとまって覚えやすいでしょう。
以上が「take place」の詳細解説です。イベントや会議、出来事全般を表すときに非常に便利な表現ですので、ぜひ使い方をマスターしてください。
意味のイメージ
意味(1)
(事が)起こる, 発生する
意味(2)
(行事などが)行われる