最終更新日:2024/06/13

(客観的判断として)...しなければならない / (指示して)...してください / ...であるに違いない

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元となった辞書の項目

have to

助動詞

(客観的判断として)...しなければならない / (指示して)...してください / ...であるに違いない

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解説

以下では、助動詞句「have to」について、できるだけ詳しく解説します。マークダウン形式でまとめていますので、学習にお役立てください。


1. 基本情報と概要

英語での意味


  • 「have to」: 必要性・義務を表す助動詞句

日本語での意味


  • 「(~し)なければならない」「(~し)なくてはいけない」

    これは強制力を伴うニュアンスで、ある状況・規則・外的要因などにより「しなければならない」という意味です。

    たとえば、学校や会社のルールで「やらなければいけないこと」として使われます。

品詞


  • 本来の「have」は動詞ですが、「have to」は「助動詞的表現(準助動詞/semi-modal)」として機能します。

活用形


  • 主語が三人称単数 (he, she, it) の場合: has to

  • 過去形: had to

  • 進行形で使用される場合: having to (実際の会話や文章ではあまり頻繁には使われません)

  • 否定形: do not have to (don’t have to), does not have to (doesn’t have to), did not have to (didn’t have to)


    • 注意: 「don’t have to ~」は「~しなくてもよい」という意味になり、「mustn’t ~」のように「~してはいけない」という禁止ではありません。


他の品詞への変化例


  • 「have (動詞)」: もともとは「所有する」「持っている」「経験する」などを意味する一般動詞

  • 「have got to (口語表現)」: 「have to」と同様に「しなくてはならない」という意味で、口語では「gotta」で短縮されることがあります(I’ve got to → I gotta)。

難易度(CEFRレベル)


  • A2(初級)

    必要性や義務を表す基本的な表現です。日常生活で頻繁に登場するため、初級レベルから学ぶ必要があります。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 「have」 + 「to」


    • 「have」はもともと「所有する」などを意味する一般動詞ですが、助動詞のように用いられるときは「義務」を表します。

    • 「to」は不定詞マーカーで、後ろに動詞の原形を伴います。


他の単語との関連性(派生語・類縁語)


  • 「have got to」: 「~しなくちゃならない」(口語・カジュアル)

  • 「must」: 「~しなければならない」(こちらは話し手の強い意志・規則などを表現)

  • 「need to」: 「~する必要がある」(少し弱めの「する必要がある」という表現)

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. have to go → 行かなくてはならない

  2. have to leave → 去らなくてはならない

  3. have to work → 働かなくてはならない

  4. have to study → 勉強しなければならない

  5. have to pay → 支払わなければならない

  6. have to get up early → 早起きしなければならない

  7. have to finish → 終わらせなければならない

  8. have to take a test → テストを受けなければならない

  9. have to catch a train → 電車に乗らなくてはならない

  10. have to follow the rules → ルールに従わなくてはならない


3. 語源とニュアンス

「have」は古英語の時代から「所有する」という意味で使われていた動詞です。英語の発達過程で「to + 動詞の原形」を続けて「…する必要がある」という準助動詞的な用法を担うようになりました。

「have to」は外的要因や義務感が強く、どちらかというと「自分の意思でそうしたい」というよりは「状況的にそうせざるを得ない」「ルールや規則で決まっている」といったニュアンスがあります。


  • カジュアル/フォーマルどちらでもよく使われますが、日常会話で特に使用頻度が高いです。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 肯定文: 主語 + have/has to + 動詞の原形


    • 例: I have to go. / He has to work.


  2. 否定文: 主語 + do/does not have to + 動詞の原形


    • 例: I don’t have to go. / He doesn’t have to work.

      ※「don’t have to」は「~しなくてもいい」という意味で、禁止(mustn’t)とは別。


  3. 疑問文: Do/Does + 主語 + have to + 動詞の原形?


    • 例: Do I have to go? / Does he have to work?


  4. 過去形: had to


    • 例: I had to go. (行かなければならなかった)


可算・不可算などの区別


  • 「have to」はそもそも助動詞句として機能するため、名詞の可算・不可算とは関係ありません。

使用シーン


  • 日常会話、ビジネス、公式文章、あらゆるシーンで使われますが、基本的には口語がメイン。


5. 実例と例文

日常会話 (カジュアル)


  1. I have to do the laundry today.

    (今日は洗濯をしなくちゃ。)

  2. We have to leave now to catch the bus.

    (バスに間に合うように、もう出発しなきゃ。)

  3. You don’t have to come if you don’t want to.

    (来たくないなら来なくてもいいよ。)

ビジネスシーン


  1. I have to submit this report by Friday.

    (この報告書を金曜日までに提出しなければなりません。)

  2. We have to attend the conference call at 10 am.

    (午前10時に電話会議に参加する必要があります。)

  3. Does the client have to approve the design before we proceed?

    (作業を進める前にクライアントのデザイン承認は必要ですか?)

学術的・フォーマル


  1. Researchers have to ensure the safety of participants in any study.

    (研究者は、どの研究でも参加者の安全を確保しなければなりません。)

  2. Students have to complete all prerequisite courses to enroll in this program.

    (このプログラムに登録するには、すべての必修科目を修了しなければなりません。)

  3. Scholars have to follow strict ethical guidelines when conducting experiments.

    (研究者は、実験を行う際に厳密な倫理規定に従わなければなりません。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. must(~しなければならない)


    • 「have to」よりも話し手の意思や強制度が高いニュアンス

    • 例: I must finish this work.(絶対に終わらせる必要がある)


  2. need to(~する必要がある)


    • critical(必須)感は「have to」よりも少し弱めの印象

    • 例: You need to check your email.(メールを確認しておいたほうがいい)


  3. should(~すべき)


    • 助言や推奨のニュアンスが強い

    • 例: You should see a doctor.(お医者さんに診てもらうべきだよ)


反意語


  • 「~しなくてもよい」という意味なら「don’t have to」や「don’t need to」が使われます。

  • 「別に強制はない」状態を表す場合: You don’t have to stay.(残らなくても大丈夫)。


7. 発音とアクセントの特徴

発音記号(IPA)


  • アメリカ英語: /ˈhæv tu/ → 早口だと /ˈhæf tə/ や /ˈhæf tʃə/ に近い音になる場合も

  • イギリス英語: /ˈhæv tu/ → 同様に /ˈhæf tə/ に弱化されることがあります

アクセント


  • 第一音節の「have」にアクセントがあります。ただし会話では弱めに発音されることも多いです。

よくある発音の間違い


  • 「ハブ トゥ」とはっきり区切ってしまうと少し不自然。口語では「ハフトゥ」「ハフタ」に近い音になります。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. 「don’t have to」は「~しなくてもいい」であって、「~してはいけない」(mustn’t) とは違う。

  2. 三人称単数では「has to」にするのを忘れやすい (He has to work, not He have to work)。

  3. 過去形は「had to」で、過去形を忘れて「have to」をそのまま使うミスに注意。

  4. 口語表現「have got to (gotta)」を使う際は、カジュアルすぎる場面にならないように注意。

試験対策


  • TOEICや英検などでは、「must」と「have to」の同じ義務・必要の用法で混同を狙う問題がよく見られます。

  • 否定形「don’t have to」と「mustn’t」の違いを問う問題が特に要注意です。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “ハフタ(hafta)” と覚えることで「~しなくちゃ!」という口語感をイメージできる。

  • 「エイチ・エー・ブイ・イー + to(ハブ トゥ)」ではなく、会話では「ハフタ」寄りになるとイメージしておく。

  • 「must」と似た意味だけれど、外的要因や規則などによる「義務」が強い → ルールなどに縛られて「持っている(所有)ほどの強い」義務、と連想すると覚えやすい。


以上が、「have to(~しなければならない)」の詳細な解説です。日常会話からフォーマルな文章まで幅広く使われる重要フレーズの一つです。ぜひ、例文などを参考にしながら繰り返し使ってみてください。

意味のイメージ
have to
意味(1)

(客観的判断として)...しなければならない

意味(2)

(指示して)...してください

意味(3)

...であるに違いない

頻出英熟語500 / スペリング問題

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