最終更新日:2025/10/29

...を考えると, ...を考慮すると,だとすれば

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元となった辞書の項目

given that

...を考えると, ...を考慮すると,だとすれば

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雨が降っていると考えると、傘を持って行くべきです。

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解説

1. 基本情報と概要

単語(フレーズ): “given that”

品詞: 接続詞句(コンジャンクションフレーズ)

英語での意味: “considering that”, “taking into account that”, “because”

日本語での意味: 「〜であることを考えると」「〜という事実を踏まえると」「〜だから」「〜なので」

例えば「Given that it’s raining, the event will be moved indoors.」は「雨が降っていることを考えると、イベントは屋内に移されます。」という意味です。状況や事実を前提として、それを踏まえて話を進めるニュアンスで使われます。

活用形・他の品詞例


  • given (形容詞): 「与えられた」「所与の」(e.g. “a given condition” = 「所与の条件」)

  • to give (動詞): 「与える」

  • gave (動詞の過去形), given (動詞の過去分詞形), giving (動名詞/現在分詞形) など

“given that” はあくまで「接続詞的表現」で、活用というよりはフレーズとして覚えましょう。

CEFRレベル


  • B2(中上級) 以上

    ネイティブスピードの会話や文章で比較的よく目にする表現です。文法的には難しくないですが、論理的な文章やプレゼン、アカデミックな場面で多用されるのでB2レベルから上級学習者が使うとよいでしょう。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • given: 動詞“give”の過去分詞形から来た形容詞・分詞

  • that: 接続詞として機能

本来、「given」は「与えられた」という意味ですが、そこに “that” が続くことで、「〜であることを考慮すると」「〜を前提として」という接続詞句を形成します。

関連する派生表現や類縁語


  • give(動詞)

  • given (形容詞)

  • given the fact that(よりフォーマルな言い方)

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. Given that situation – 「その状況を踏まえると」

  2. Given that we have limited time – 「時間が限られていることを考えると」

  3. Given that resources are scarce – 「資源が乏しいことを考えると」

  4. Given this information – 「この情報を踏まえると」

  5. Given that he has no prior experience – 「彼に事前の経験がないことを考えると」

  6. Given the evidence – 「その証拠を考えると」

  7. Given that it’s urgent – 「急を要するため」

  8. It’s reasonable, given that... – 「〜であることを考慮すると、それは妥当です」

  9. Given that she’s an expert – 「彼女が専門家であることを踏まえて」

  10. Given the circumstances – 「その状況を踏まえて」


3. 語源とニュアンス

語源


  • “given” は古くから “give” の過去分詞形として存在しており、英語では「与えられた状態」という意味を持つ形容詞としても使われます。そこから「前提」として捉えられる事柄を指すようになり、「Given that ~ (…であることを前提として)」という接続詞句が生まれました。

ニュアンス・使用上の注意


  • 論理的・説明的な文脈で頻用: プレゼンテーションや論文など、正式な文章でもよく用いられます。

  • 口語でもOK: ネイティブの会話でも出てくることがありますが、やや“考慮する・前提にする” といった論理的なトーンを感じさせます。

  • 感情的な響きはあまりなく、客観的・論理的に事実や条件を提示するときに向いています。


4. 文法的な特徴と構文


  • 位置: 通常文頭または句を導入する形で用いられます。

    例) “Given that it’s late, we’d better go home.”

  • 意味的機能: 「…ということを考慮して」を示す従属接続詞の役割を果たします。

  • フォーマル/カジュアル: 論文・レポート・ビジネス文書でもよく見られるフォーマル寄りの表現ですが、日常会話にも浸透しています。


5. 実例と例文

日常会話(カジュアル)


  1. “Given that she’s already left, I’ll call her later.”

    (彼女はすでに出発しているから、後で電話するよ。)

  2. “We ordered pizza, given that nobody wanted to cook tonight.”

    (今夜は誰も料理をしたがらなかったから、ピザを注文したよ。)

  3. “Given that the store closes early on Sundays, we should hurry.”

    (その店は日曜は早く閉まるから、急ごう。)

ビジネスシーン(ややフォーマル)


  1. “Given that our budget is tight this quarter, we need to prioritize spending.”

    (今期は予算が厳しいので、支出に優先順位をつける必要があります。)

  2. “Given that the client requires a quick turnaround, let’s finalize the design by Friday.”

    (顧客が迅速な対応を求めているので、金曜日までにデザインを確定しましょう。)

  3. “Given that sales have been falling, we should reconsider our marketing strategy.”

    (売上が落ちていることを考慮すると、マーケティング戦略を再考すべきです。)

学術的・フォーマルな文脈


  1. “Given that previous research has shown similar trends, we can hypothesize that…”

    (先行研究が同様の傾向を示していることを踏まえると、私たちは…という仮説を立てられます。)

  2. “Given that the sample size is limited, further investigation is required.”

    (サンプル数が限られていることを考慮すると、さらなる調査が必要となります。)

  3. “Given that climate change poses significant risks, policymakers must take urgent action.”

    (気候変動が重大なリスクをもたらすことを踏まえ、政策立案者は迅速な行動を取らなければなりません。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. considering (that) – (〜を考慮すると)


    • “Considering it’s already late, let’s call it a day.”

    • “Given that” ほどフォーマルではないが、意味は近い。


  2. in light of – (〜を考えると/〜を踏まえると)


    • “In light of recent events, we will postpone the event.”

    • ややフォーマルで、書き言葉でよく使われる。


  3. in view of – (〜を踏まえると)


    • “In view of the new evidence, we should re-examine the case.”

    • フォーマル度は“in light of”に近い。


反意語


  • 明確な反意語はありませんが、「前提にしない」「〜を考慮しない」などを表したければ “without considering” や “regardless of” という表現が使えます。


    • 例) “Regardless of the data, he insisted on proceeding with the plan.”(そのデータを無視して、彼は計画を進めると主張した。)



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA):


    • “given” /ˈɡɪv.ən/

    • “that” /ðæt/ (米国英語), /ðæt/ or /ðət/ (文脈や発音の連結による)


  • アクセント: “GI-ven” と最初の音節に強勢が来やすいです。 “that” は弱く発音されがちです。


  • アメリカ英語とイギリス英語の違い: 発音そのものに大きな違いはないですが、/ən/ の部分がやや /ɪn/ ぽくなったり、弱音化されたりする場合があります。


  • よくある間違いとしては “give” と “given” の発音を混同すること。 “given” は “ギヴン” です。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. “Given” のスペリングは “give” + “n”: “givin” や “givven” と間違えないように。

  2. “Given that” の “that” を忘れない: 特に会話で「Given it’s raining」と言う人もいますが、文法的には “that” を入れるほうがより正確です。

  3. “giving that” との混同: “giving” は現在分詞形で「与えている」の意味。“Given that” とは別物です。

  4. 試験対策(TOEIC, 英検など): 読解問題やビジネスメールで接続詞として登場する可能性があります。文の流れを説明する文脈で使われることが多いので、意味をしっかり理解しておくと長文読解に役立ちます。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • イメージ: 目の前に「与えられた(given)条件(that)」がある、という感覚。論理的に「その条件を踏まえて次の話をする」というイメージを持つと覚えやすいでしょう。

  • 語呂合わせ: “Given that 〜” = “Given (与えられた)→ それを考えると…” の順番。

  • 覚え方としては、「“Given that” = 〜を踏まえると、という前置きフレーズなんだ」と意識すると、自然に使えるようになります。


以上が “given that” の詳細解説です。状況や事実を前提として話を進めたい時に、とても便利な表現なので、ぜひ活用してみてください。

意味のイメージ
given that
意味(1)

...を考えると, ...を考慮すると,だとすれば

頻出英熟語500 / 英訳 / 4択問題

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