in other words
1. 基本情報と概要
英語表現: in other words
品詞: 句(フレーズ)・接続詞的役割(ディスコースマーカー)
意味(英語): Used to rephrase or clarify a statement in a simpler or more direct way
意味(日本語): 「言い換えると」「つまり」「別の言い方をすれば」といった意味です。相手に分かりやすく内容を言い換えるときの表現で、主張や説明を補足するときに使います。
CEFRレベル: B1(中級)
→ B1はある程度の英語に慣れて、日常的な話題をやりとりできるレベルです。この表現は日常会話やビジネスでも非常によく使われるため、使えるようになるとよりスムーズにコミュニケーションができます。
活用形
「in other words」は固定フレーズのため、文法的な活用は特にありません。
例として、動詞や形容詞のように時制や比較級などの活用形は存在しません。
他の品詞形
- 「word」(名詞)
- 複数形「words」
- 動詞形「to word(言葉で表す)」など
- 複数形「words」
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- in: 前置詞
- other: 形容詞(「他の」「別の」)
- words: 名詞の複数形(「言葉」)
これらが合わさって、「(話を)他の言葉で(言い換えると)」という意味のフレーズになっています。
よく使われるコロケーションや関連フレーズ10選
- “In other words, …”
- (言い換えると、…)
- “Put differently, …”
- (異なる言い方をすると、…)
- “That is to say, …”
- (つまり、…)
- “To put it another way, …”
- (別の言い方をすれば、…)
- “Which means …”
- (つまり…ということです)
- “Or more simply, …”
- (あるいはもっと単純に言うと、…)
- “Let me rephrase that.”
- (言い直すと、…)
- “In simpler terms, …”
- (もっと簡単に言うと、…)
- “Put simply, …”
- (単純に言えば、…)
- “Stated another way, …”
- (別の表現をすれば、…)
これらは「in other words」と同じように、“言い換え・再説明”の機能を果たす表現です。
3. 語源とニュアンス
- 語源: それぞれの単語自体はラテン語やゲルマン語にさかのぼりますが、英語表現としては「前置詞in + 形容詞other + 名詞words」で構成されたもの。比較的直接的な意味を持つ結合で、古い文献でも同様の形が見られます。
- ニュアンス/使用時の注意:
- 相手に配慮して「もっと分かりやすく説明する」という意図があります。
- フォーマル・カジュアル両方の文脈で使えますが、エッセイや論文、ビジネスレポートなどの“フォーマルな文章”にもしばしば登場するため、幅広いシーンで使うことができます。
- 相手に配慮して「もっと分かりやすく説明する」という意図があります。
4. 文法的な特徴と構文
- 文法的役割: 接続詞的・副詞的に用いられ、文をつなぎながら言い換えや説明をする機能があります。
- 例: “He’s unreliable. In other words, we can’t trust him.”
- 例: “He’s unreliable. In other words, we can’t trust him.”
- 使用シーンの特徴:
- フォーマル: 学術論文、ビジネス文書で使うときは、一文として独立させたり、セミコロンやカンマで区切って使います。
- カジュアル: 口語でもよく用いられます。声の調子やイントネーションで“言い換え”を意識させることが多いです。
- フォーマル: 学術論文、ビジネス文書で使うときは、一文として独立させたり、セミコロンやカンマで区切って使います。
5. 実例と例文
以下、日常会話・ビジネス・学術的な文脈それぞれで3例ずつ提示します。
日常会話
- “I’m kind of tired. In other words, I need a break.”
- 「ちょっと疲れたんだ。つまり、休憩が必要ってことだよ。」
- “He never studies. In other words, he’s going to fail the test.”
- 「彼は全然勉強しないんだ。言い換えると、テストは落ちるだろうね。」
- “She’s very picky about food. In other words, she won’t eat anything that doesn’t look fresh.”
- 「彼女は食べ物にとてもこだわるんだ。要するに、新鮮に見えないと食べないってこと。」
ビジネス
- “Our revenue has decreased this quarter. In other words, we need to rethink our strategy.”
- 「今期は売上が落ちました。言い換えると、戦略を練り直す必要があります。」
- “He’s not meeting his targets. In other words, his performance review will likely be negative.”
- 「彼は目標を達成していません。つまり、評価は悪くなる可能性が高いです。」
- “The client wants a better return on investment. In other words, we need to increase efficiency.”
- 「クライアントは投資利益率をもっと高めてほしいと望んでいます。要するに、効率を高める必要があります。」
学術的な文脈
- “The data indicates a correlation. In other words, the two variables are statistically linked.”
- 「データは相関関係を示しています。別の言い方をすると、2つの変数には統計的な関連があります。」
- “This essay focuses on cultural assimilation. In other words, it examines how individuals adapt to a new culture.”
- 「この論文は文化的同化に焦点を当てています。つまり、人々が新しい文化にどう適応するかを検証します。」
- “The hypothesis was disproven. In other words, our initial assumption turned out to be incorrect.”
- 「仮説は反証されました。つまり、当初の想定が誤りであることが分かったのです。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- “That is to say” (つまり)
- “In other words”よりややフォーマルな印象があります。
- “In other words”よりややフォーマルな印象があります。
- “Put differently” (違う表現をすると)
- “In other words”とほぼ同じ意味ですが、少しカジュアル。
- “In other words”とほぼ同じ意味ですが、少しカジュアル。
- “To put it simply” (分かりやすく言えば)
- より簡潔にするニュアンスが強いです。
反意語
厳密な「反意語」はありませんが、言い換えの意味をキャンセルする表現は存在しないため、「対になる表現」としては特に見あたりません。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA):
- 【アメリカ英語 (AE)】 /ɪn ˈʌðər wɝːdz/
- 【イギリス英語 (BE)】 /ɪn ˈʌðə wɜːdz/
- 【アメリカ英語 (AE)】 /ɪn ˈʌðər wɝːdz/
強勢(アクセント)の位置:
- “in Óther wórds”のように「óther」や「words」にアクセントが置かれやすいです。
- “in Óther wórds”のように「óther」や「words」にアクセントが置かれやすいです。
よくある発音ミス:
- “other” の /ð/ が /d/ になってしまう
- “words” の /wɝːdz/(アメリカ英語)や /wɜːdz/(イギリス英語)の母音発音が弱くなって “wods” のようにならないように注意しましょう。
- “other” の /ð/ が /d/ になってしまう
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- “in other word” と単数形にしてしまうミスに注意
- 正しくは words(複数形) です。
- 正しくは words(複数形) です。
- 同じ文脈でしつこく使いすぎると読みにくい印象になるため、ほかの表現(例えば “that is to say” や “put differently”)とも併用すると良いです。
- TOEICや英検などの試験でも接続詞やつなぎ言葉の問題で出題される可能性があります。「言い換え」を示す定番フレーズとして覚えておくと便利です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「別の言葉(in other words)」で言う → “他の言い方”を表す
- 「in other words」はつづりをひとまとまりで覚えると便利です。 “in + other + words” の3つを合わせて諺のように頭に入れておくと、書くときや話すときに自然と出てきます。
- フレーズとして何度も耳にするうちに、実際にスピーキングでも使えるようになります。音読や書き取りで慣れておくのがおすすめです。
使いこなせると、説明や主張をスムーズに行える便利なフレーズです。ぜひ日々の英語コミュニケーションだけでなく、ビジネスや学術場面など幅広いシーンで使ってみてください。
《言い換え》言い換えれば
《推論結果》つまり(…ということだ)