最終更新日:2025/11/27
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元となった辞書の項目

lip

名詞

〈C〉くちびる,口もと / 《複数形で》(発音器官としての)くちびる,口 / 〈U〉《俗》生意気な言葉 / 〈C〉(容器などの)口,へり,縁;(峡谷・火山などの)口 / 〈C〉(植物の)唇弁(しんべん)

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解説

1. 基本情報と概要

単語: lip

品詞: 名詞 (countable noun: 可算名詞)

意味(英語): the soft, movable part on the outside of the mouth; the edge or rim of an object like a container

意味(日本語): 「唇」や「ふち」を指す言葉です。主に人の口の唇を指すことが多いですが、カップなどの縁の部分も「lip」と呼ぶことがあります。「上唇」「下唇」のように、唇の部分を具体的に示すときにも使われます。日常会話やちょっとした描写など、幅広い場面で使われる単語です。

◾️ 活用形


  • 単数形: lip

  • 複数形: lips

◾️ 他の品詞形


  • 動詞としての用法はあまり一般的ではありませんが、稀に「to lip (someone or something)」という形で「唇に触れる」「唇でささやく」という意味の動詞があります。ただし日常生活ではほとんど見かけません。

  • 形容詞ではありませんが、複合語として「lip-sync(口パクをする)」や「lipless(唇のない)」などがあります。

◾️ 難易度目安 (CEFR)


  • A2 (初級): 人体の一部や日常的な物を表す基本単語として、初級レベルで学習する目安です。


2. 語構成と詳細な意味

「lip」自体は短い単語で、はっきりした接頭語・接尾語は含みません。古くからある語幹をそのまま使っており、複合語として「lipstick」「lip balm」のように別の語と結びついて広く使われます。

派生語・類縁語・関連する表現


  • lipstick (名詞):口紅

  • lip balm (名詞):リップクリーム

  • lip-sync (動詞/名詞):口パクをする/口パク

  • lip service (名詞):口先だけの言葉

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. upper lip – 「上唇」

  2. lower lip – 「下唇」

  3. bite one’s lip – 「唇を噛む」

  4. pout one’s lips – 「唇をとがらせる」

  5. burn one’s lips – 「唇をやけどする」

  6. lip balm – 「リップクリーム」

  7. lip gloss – 「リップグロス」

  8. lipstick – 「口紅」

  9. split lip – 「唇の裂傷」

  10. give (someone) lip – 「生意気な口をきく、反抗的な口ぶりをする」


3. 語源とニュアンス

「lip」は古英語の「lippa」に由来します。唇というものは人の顔の一部として重要視されていたので、ほぼ同じ形で長い歴史を経てきました。

使用時のニュアンス・注意点


  • 「唇」を直接指すときにはカジュアルからフォーマルまで幅広い場面で使われます。身体の一部として日常会話や医学用語など、どのような場面でも通用します。

  • 「ふち」を表すときにも「lip」は使えますが、やや説明的・比喩的になる場合もあります。

  • 「口答え」「生意気な口ぶり」(give someone lip) のように派生的な用法もあるため、用いるときは文脈を意識してください。


4. 文法的な特徴と構文


  • 可算名詞 (a lip, two lips)。通常は「lips」と複数形で言及されることが多いです。

  • 「唇」に限らず「a lip on the cup(カップの縁)」のように、他の物の“縁”としても使われる場合があります。

  • イディオム


    • “bite your lip” は我慢や抑制のニュアンスを含む表現で、「言いたいことをこらえる」意味も持ちます。

    • “give someone lip” はややくだけた口語表現で、「口答えをする、失礼な態度を取る」という意味です。


カジュアルな会話でも、フォーマルな場面でも比較的使いやすい単語ですが、口語的表現(“give me lip”)はカジュアルなシーン向きです。


5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “My lips are so dry today; I need some lip balm.”

    (今日唇がとても乾燥してるから、リップクリームが必要だわ。)

  2. “I bit my lip while eating and it really hurts.”

    (食べてる時に唇を噛んでしまって、すごく痛い。)

  3. “Try not to lick your lips too much in cold weather.”

    (寒い時は唇をあまり舐めないようにね。)

(2) ビジネスシーンでの例文


  1. “He delivered a speech about teamwork, but it felt like lip service.”

    (彼はチームワークについてスピーチしたけど、口先だけの感じだった。)

  2. “Make sure you don’t give the client any lip when they complain.”

    (お客様がクレームを言ってきたときは、絶対に口答えしないでね。)

  3. “Her upper lip began to bleed during the meeting, so she excused herself.”

    (会議中、彼女の上唇が出血し始めたので、席を外した。)

(3) 学術的・フォーマルな場面での例文


  1. “The surgeon carefully sutured the patient’s lower lip after the injury.”

    (外科医は、負傷後患者の下唇を慎重に縫合した。)

  2. “In anthropology, variations in lip shape can be studied as part of facial structure.”

    (人類学では、唇の形状の違いが顔の構造の一部として研究される。)

  3. “The container’s lip must be sealed securely to prevent contamination.”

    (汚染を防ぐために、その容器の縁をしっかり密封しなければならない。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. mouth (口)


    • 人間や動物の「口」全体を指す。より大きな概念。

    • 例: “She opened her mouth wide.” (彼女は大きく口を開けた)

    • 「唇」自体より範囲が広い。


  2. edge (縁)


    • 「端」や「へり」を表す。対象は口の唇に限らず全般。

    • 例: “Careful, the edge of that table is sharp.” (気をつけて、そのテーブルの角は鋭いよ)


  3. rim (ふち)


    • 特に丸い容器や車輪などの「ふち」を指す。

    • 例: “There’s a chip on the rim of this cup.” (このカップの縁に欠けがあるね)


反意語


  • 直接的な反意語は存在しませんが、「interior (内側)」や「inside (内部)」が対照的に使われることはあります。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /lɪp/

  • 強勢(アクセント): 単音節語なので特に目立った強勢の変化はありません。

  • アメリカ英語 / イギリス英語: 両方とも基本的に /lɪp/ と同じ発音です(アメリカ英語・イギリス英語ともに違いはほぼありません)。

  • よくある発音の間違い: /rɪp/ (rip) と混同する、または「リープ」と長音にしてしまうミス。正しくは短く「リp」です。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “lip” を “lipp” としてしまうミスは稀にあります。

  • 同音異義語との混同: “lip” と同じ発音の単語はほぼありませんが、“rip (裂く)” と区別する必要があります。

  • 試験対策: TOEICや英検で「身体の部位」カテゴリーや「コロケーション」問題として出題されることがあります。尻尾を噛むような使い回しよりも、コロケーション(bite one’s lip, give lip serviceなど)を覚えておくと、リーディング/リスニングで対処しやすいです。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「lip」は「リップクリーム(lip balm)」や「リップスティック(lipstick)」など、日本語でもカタカナで「リップ〜」と表記されることが多いので覚えやすいです。

  • 口元をイメージし、その一番外側にある“フチ”がlipと把握すると記憶に残りやすいでしょう。

  • 「噛む(bite)」「口紅(stick)」「バーム(balm)」と組み合わせることでフレーズとして吸収すると、さらに定着が良くなります。


以上が名詞「lip」の詳細解説です。身体の部位と考えるだけでなく、「容器のふち」や「口答え」の意味にも応用できる点が魅力です。ぜひ関連表現やコロケーションとあわせて覚えてみてください。

意味のイメージ
lip
意味(1)

〈C〉くちびる,口もと

意味(2)

《複数形で》(発音器官としての)くちびる,口

意味(3)

〈U〉《俗》生意気な言葉

意味(4)

〈C〉(容器などの)口,へり,縁;(峡谷・火山などの)口

意味(5)

〈C〉(植物の)唇弁(しんべん)

基礎英単語(NGSL) / 和訳 / 4択問題

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