go along

1. 基本情報と概要

英単語（フレーズ）: go along

品詞: 句動詞（Phrasal Verb）

英語での意味

1. ある場所や道に沿って進む
   


2. （状況や考えなどに）同意する、ついていく
   


3. 同行する、一緒に行く
   

日本語での意味

1. 道なりに進む、進行する
   


2. （提案や意見に）賛成する、受け入れる
   


3. （誰かと）途中まで一緒に行く
   

「go along」は「一緒に進む」「流れに乗る」「同意する」というニュアンスを含みます。日常でもビジネスでも、相手の提案に同意するときや、ただ相手と同行しているだけの場合などに使われる便利な表現です。

活用形

• go along (原形)


• goes along (三人称単数現在形)


• went along (過去形)


• gone along (過去分詞形)


• going along (進行形)

他の品詞形

• go (動詞)
  


• along (副詞 / 前置詞)
  
  ※「go along」としての名詞形や形容詞形はあまり一般的ではありませんが、文脈によっては「along」単体が副詞的にも前置詞的にも使われます。

CEFRレベルの目安

• B1（中級）
  
  「go」自体はA1レベルの必修語ですが、「go along」は少し熟語的・比喩的な使い方も含むため、中級レベルの理解があると使いこなしやすいです。

2. 語構成と詳細な意味

語構成

• go: 「行く」を意味する基本動詞
  


• along: 「～に沿って」「共に進んで」という意味の副詞/前置詞
  

これらの組み合わせにより、「道なりに行く」「一緒に進む・帯同する」「賛成する」のような多面的な意味を持ちます。

よく使われるコロケーション（共起表現）・関連フレーズ（10個）

1. go along with the idea → その考えに賛成する
   


2. go along the street → 通りに沿って進む
   


3. go along quietly → 静かに（その場の流れに）身を任せる
   


4. go along hand in hand → 手をつないで一緒に行く
   


5. just go along with it → とりあえずそのまま受け入れる
   


6. go along with the plan → 計画に同意する
   


7. go along for the ride → 見学がてらついて行く／なんとなく参加する
   


8. go along together → 一緒に進む／同行する
   


9. go along without hesitation → ためらわずに進める
   


10. go along with the crowd → 世間の流れに合わせる
    

3. 語源とニュアンス

語源

• go は古英語の “gān” に由来し、「移動する」「進む」という最も基本的な動詞の一つです。
  


• along は古英語の “andlang” から来ており、「〜に沿って」という意味を持ちます。
  

「go along」は、「道に沿って進む」という物理的な意味から派生して、「賛成してその流れに沿う」「相手と一緒に行く」という抽象的な意味も持つようになりました。

ニュアンス・使用時の注意

1. カジュアルな会話では、「とりあえず従う」「特に深く考えずに賛成する」というニュアンスが出ることがあります。
   


2. ビジネスシーンやフォーマルな場面でも、「go along with someone’s proposal」のような形で「他人の意見を受け入れる・賛成する」ことを丁寧に示すことができます。
   


3. 「go along」は比較的カジュアルにもフォーマルにも使える表現です。ただし、ニュアンスとしては受動的に従うイメージがあるため、自発的に合わせているか、仕方なく合わせているかを文脈で示すことが多いです。

4. 文法的な特徴と構文

1. 自動詞用法:

   
   
   • She decided to go along and see what happened.
     
     （彼女は途中まで同行して、何が起こるか見てみることにした。）
     
   
   
   • 「どこかへ行く」「ある行為に参加する」などの意味で、目的語を必要としない。
   
   



2. 他動詞的用法（go along with + 名詞）:

   
   
   • I’ll go along with your plan.
     
     （あなたの計画に賛成します。）
     
   
   
   • 「go along with」を使うと、「～に同意する」「～に合わせる」の意味で名詞が続く。
   
   



3. 疑問文・否定文:

   
   
   • Will you go along? / I won’t go along unless I know the details.
     
     （一緒に行く？ / 詳細がわからない限り同行しない。）
     
   
   



4. 構文上の注意:

   
   
   • 「go along with (someone)」は「誰かと同行する」「誰かの意見に賛成する」という2パターンがあるので、文脈を誤らないように注意。
   
   

5. 実例と例文

日常会話で使われる例文（3つ）

1. “Do you want to go along with me to the store?”
   
   （一緒にお店に行かない？）
   


2. “I’m just going to go along with whatever you decide.”
   
   （私はあなたが決めることにそのまま従うよ。）
   


3. “He went along quietly when we suggested trying a new restaurant.”
   
   （新しいレストランを試そうと提案したとき、彼は特に反対せずに付き合ってくれた。）

ビジネスで使われる例文（3つ）

1. “I’ll go along with the boss’s proposal for now.”
   
   （とりあえず上司の提案に同意しておきます。）
   


2. “Could you go along to the conference with me next week?”
   
   （来週の会議に一緒に行ってもらえますか？）
   


3. “We decided to go along with the new marketing strategy.”
   
   （私たちは新しいマーケティング戦略に賛成することにしました。）

学術的な文脈での例文（3つ）

1. “Most researchers go along with the hypothesis that climate changes are accelerated by human activity.”
   
   （ほとんどの研究者は、人間の活動によって気候変動が加速されているという仮説に賛同している。）
   


2. “Some scientists refuse to go along with the widely accepted theory until they see more data.”
   
   （いくつかの科学者は、さらなるデータが出るまでは広く受け入れられている理論に賛成しようとしない。）
   


3. “Given the evidence, it seems reasonable to go along with the established explanation.”
   
   （証拠を考慮すると、確立された説明に従うのは妥当のようだ。）

6. 類義語・反意語と比較

類義語

1. agree (同意する)
   
   
   
   • 「単に賛成する」という点では似ていますが、「go along」には「同行する」ニュアンスも含まれます。
     
   
   


2. comply (従う)
   
   
   
   • 「規則や指示に従う」というフォーマルな響きで、義務的な意味合いが強いです。
     
   
   


3. accompany (同行する)
   
   
   
   • 「一緒に行く」という意味では同じですが、意見の賛同まで含むわけではありません。
     
   
   


4. consent (同意する)
   
   
   
   • 法的・公的な文脈でよく使われる、「承諾する」というやや硬めの表現です。
     
   
   

反意語

• oppose (反対する)
  


• disagree (同意しない)
  


• refuse (断る)
  

これらは「go along」の「賛成する・ついていく」に真正面から反する意味を持ちます。

7. 発音とアクセントの特徴

• IPA（アメリカ英語）:

  
  
  • go: /ɡoʊ/
    
  
  
  • along: /əˈlɔːŋ/または/əˈlɑːŋ/
    
  
  
  • 連続して発音すると「/ɡoʊ əˈlɔːŋ/」のようになります。
  
  



• IPA（イギリス英語）:

  
  
  • go: /ɡəʊ/
    
  
  
  • along: /əˈlɒŋ/
    
  
  
  • 連続して発音すると「/ɡəʊ əˈlɒŋ/」のようになります。
  
  



• アクセント:

  
  
  • “a*long*”の “long” 部分にアクセントが来ることが多いです。
    
  
  



• よくある発音ミス:

  
  
  • 「along」の最後の /ŋ/（鼻音）を /n/ で終わらせてしまう人がいますが、しっかり鼻音化される点に注意してください。
  
  

8. 学習上の注意点・よくある間違い

1. 「go along with ...」と「go along」の混同
   
   
   
   • “go along” は「同行する」「進行する」など。
     
   
   
   • “go along with ...” は「〜に賛成する」「〜に同意する」の意味。
     
   
   


2. スペルミス
   
   
   
   • “along” を “alonge” と書いてしまう間違いなど。
     
   
   


3. 同音異義・似た表現
   
   
   
   • “go along” と “come along” は似ていますが、「come along」は「来るほうへ同行する」というニュアンス。
     
   
   


4. 試験対策
   
   
   
   • 英検やTOEICなどでも、句動詞の熟語問題として「go along with」の意味を問われることがあります。意味を明確に覚えておきましょう。
   
   

9. 記憶に残るヒントやイメージ

• 「go」は「行く」、「along」は「何かに沿って進む」というイメージを持ちやすいです。
  


• 「流れに沿って行く＝同意する」「人に沿って行く＝同行する」と覚えると体系的に理解しやすいでしょう。
  


• “go along” の「along」で「細長い道を一緒に歩いていく」場面をイメージすると、同行や同意のニュアンスがすっと頭に入りやすくなります。
  


• 勉強テクニックとしては、「go along with your idea」「go along the road」を音読してイメージすることで、自然なフレーズとして覚えられます。

以上が「go along」の詳細な解説です。基本の熟語として大変便利ですので、繰り返し音読したり、例文を書いてみたりしてしっかり身につけてみてください。