follow up
1. 基本情報と概要
単語: follow up
品詞: 句動詞 (phrasal verb) / 名詞 (follow-up) / 形容詞 (follow-up)
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
- 日常会話やビジネスの場面で広く使われる表現です。
意味(英語):
- (動詞) “to take further action after something has been done or discussed”
(何かが行われたり話し合われたりした後に、さらに行動を起こすこと) - (名詞) “something done to continue or complete a previous action”
(前の行動を継続・完成させるために行われるもの) - (形容詞) “related to or done after an initial action”
(初動の後に行われるもの、またはそれに関連するもの)
意味(日本語):
- (動詞) すでに行ったことや話し合ったことを追跡して、追加の行動をとること。たとえば、お願いしたことがきちんと進んでいるか確認したり、追加情報をメールで送ったりするときに使います。
- (名詞) 追跡や追加作業そのものを指します。
- (形容詞) 何かに続いて行われることを指します。
「前のやりとりや対応を忘れずに追いかけるニュアンス」があり、ビジネスメールや電話でよく使われる表現です。
活用形:
- 動詞: follow up – followed up – followed up – following up
- 名詞: a follow-up (可算名詞) / follow-ups (複数)
- 形容詞: follow-up (通常変化しない)
他の品詞例:
- follow (動詞) 「後についていく、従う」
- follower (名詞) 「フォロワー、追随者」
- following (形容詞) 「次の~、以下の~」
2. 語構成と詳細な意味
語構成:
- “follow” + “up”
- 「follow」は「後を追う、続ける」、
- 「up」は「さらに先へ、上へ」、何かを「追いかけて最後までやり遂げる」イメージを強める働きをします。
- 「follow」は「後を追う、続ける」、
派生語や類縁語:
- follow, follower, following, follow through, follow out など
よく使われるコロケーション(10個):
- follow up with a phone call (電話で追跡確認をする)
- follow up with an email (メールで追加連絡をする)
- follow up on a request (依頼について追跡する)
- follow up on a lead (見込み客・手がかりを追跡する)
- follow up on the discussion (議論を追跡する)
- follow-up appointment (追加の予約・診察)
- follow-up call (フォローアップの電話)
- follow-up question (追加質問)
- send a follow-up message (フォローアップメッセージを送る)
- provide a follow-up report (フォローアップ報告を行う)
3. 語源とニュアンス
語源:
- 「follow」は古英語の “fylgan” に由来し、「後ろを行く、従う」という意味を持ちます。
- 「up」は「上に」「さらに先へ」というニュアンスの副詞。
- 組み合わさることで「後をさらに追って行動する」「追加行動をとる」というニュアンスになります。
ニュアンス・使用時の注意点:
- ビジネスシーンで特に多用されます。カジュアルな場面でも使いますが、ビジネスでの「催促」や「確認」の文脈でよく頻出します。
- 文章(メールなど)でも口語でも使われますが、フォーマルな文面では「I would like to follow up on…」のように丁寧に書くことが多いです。
4. 文法的な特徴と構文
- 動詞としての用法: 他動詞的に “follow up on + 目的語” として使うことが多いです。
例: “I will follow up on the issue tomorrow.” - 名詞・形容詞としての用法: “follow-up” (ハイフンあり)で用い、可算名詞として使う場合は “a follow-up” となります。また形容詞として “follow-up question” など、名詞を修飾します。
イディオム/構文例:
- “follow up on (something)” = 「(何か)を追跡する、追って確認する」
- “do a follow-up” = 「フォローアップを行う」
可算・不可算の区別(名詞の場合):
- 「フォローアップ行動」を1つの単位として数える場合があるため、基本的に可算名詞扱い。
- 例: “We had several follow-ups after the meeting.”
5. 実例と例文
A. 日常会話での例文(3つ)
英: “I need to follow up with Tom about the party details.”
日: 「パーティーの詳細についてトムに改めて確認しなくちゃ。」英: “Did you follow up on that book I recommended?”
日: 「僕が勧めた本、ちゃんとチェックしてみた?」英: “I’ll follow up by sending you the recipe later.”
日: 「あとでレシピを送るからね。」
B. ビジネスでの例文(3つ)
英: “Please follow up on the client’s request and let me know the outcome.”
日: 「クライアントの依頼を追跡して、結果を教えてください。」英: “I sent a follow-up email regarding the project timeline.”
日: 「プロジェクトのスケジュールに関して、フォローアップのメールを送りました。」英: “We will do a follow-up call next week to discuss further details.”
日: 「来週、追加の詳細を話し合うためフォローアップの電話を入れます。」
C. 学術的・フォーマルな文脈での例文(3つ)
英: “The researchers conducted a follow-up study to verify the initial findings.”
日: 「研究者たちは初期の発見を検証するために追跡調査を行いました。」英: “A follow-up examination will be necessary to ensure patient recovery.”
日: 「患者の回復を確認するためには追加検査が必要となります。」英: “We plan to follow up on these results in our next publication.”
日: 「次の論文で、今回の結果をさらに追及する予定です。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語:
check in(様子をうかがう)
- 短い連絡をするニュアンス。より軽めの確認や連絡。
- 短い連絡をするニュアンス。より軽めの確認や連絡。
follow through(最終的な完了まで責任を取る)
- 最後までやり遂げるニュアンスで、「follow up」と比較すると、続行・完遂にフォーカス。
- 最後までやり遂げるニュアンスで、「follow up」と比較すると、続行・完遂にフォーカス。
look into(詳しく調べる)
- 「何かの問題や状況に対して調査する」イメージ。
- 「何かの問題や状況に対して調査する」イメージ。
pursue(追求する)
- よりフォーマルで執着的に追う感じ。
- よりフォーマルで執着的に追う感じ。
反意語:
- 特になし
(「follow up」は何かを追いかける行為なので、反対の意味は “ignore”(無視する)などが挙げられますが、直接の反意語として使われるものはありません。)
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA):
- 米: /ˈfɑːloʊ ʌp/
- 英: /ˈfɒləʊ ʌp/
強勢:
- “follow” の「fo-」の部分にアクセントがきます。
- “up” は短く添えるように発音されます。
よくある発音ミス:
- “follow” の後ろの “-ow” を 「オー」と発音しすぎたり、「アウ」となったりすること。
- 通常米音では “ファロー” と聞こえるイメージでOKです。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “followup” など一語にしてしまうケースがありますが、動詞句として使うときは “follow up” (2語)。名詞/形容詞としては “follow-up” (ハイフンあり) が一般的。
- 同音異義語との混同: “fall up” や “fill up” と聞き間違える場合があるので注意。
- 試験対策: TOEIC や英検などのビジネス文脈で “follow up on…” の形が出題されやすい。意味をしっかり押さえておくと、リスニングやリーディングで役立ちます。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「誰か(何か)の後ろを (follow) さらに (up) 追いかける」というイメージで覚えると分かりやすいです。
- メールや電話などで「後で再度連絡する」という場面を思い浮かべると、自然と使い方がイメージできます。
- 「フォローアップ」というカタカナ外来語として日本語でも定着しているので、「前にやっていたことにもう一回触れる」ということを思い出すと混乱しにくくなります。
以上が “follow up” の詳細な解説です。ビジネスでもプライベートでも使いやすい便利な表現なので、ぜひ積極的に使ってみてください。
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