最終更新日:2024/06/13
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元となった辞書の項目

put down

【句動】...を置く / ...を鎮圧する, ...を鎮める

このボタンはなに?

本をテーブルに置いてください。

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解説

1. 基本情報と概要

単語(句動詞): put down

品詞: 動詞(句動詞)

活用形:


  • 原形: put down

  • 三人称単数形: puts down

  • 現在分詞: putting down

  • 過去形 / 過去分詞形: put down

英語での意味:


  1. ものを置く

  2. (言葉や行為で)人をけなす、見下す

  3. (動物を苦しまないように)安楽死させる

  4. 書き留める

  5. (反乱などを)鎮圧する

日本語での意味:


  1. ものを下に置く

  2. 相手を見下したり、バカにする発言をする

  3. 動物を安楽死させる

  4. メモやリストなどに書き留める

  5. 反乱・暴動などを抑え込む

「put down」は、たとえば「テーブルにカバンを置く」「友人をけなす」といった場面などで使われる便利な句動詞です。文脈によって意味が大きく変わる点に注意が必要です。

CEFRレベル: B1(中級)

→ 「put down」を使いこなすには、それぞれの意味を把握し、日常会話で使えるようになると自然な表現力が上がります。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • put: 「置く」という意味の動詞

  • down: 「下へ」「下に」という方向や状態を示す副詞(ここでは句動詞を構成する一部)

「put down」は「置く + 下」のイメージですが、いくつか派生的な用法があります。

主要な意味の詳細と関連表現


  1. ものを下に置く


    • 文字通り物を置く意味で、「Please put down the book on the table.(その本をテーブルに置いてください)」のように使われます。これはもっとも基本的な感覚です。


  2. 人をけなす・見下す


    • 相手を軽視する気持ちを表す場合に使われます。例:「He always puts me down in front of others.(彼はいつも私を人前でけなす)」


  3. 安楽死させる(とくに動物に対して)


    • 獣医など、動物の苦しみを抑えて生涯を終わらせる意味です。「We had to put our dog down because she was in pain.(痛みがひどかったので、私たちは犬を安楽死させるしかなかった)」


  4. 書き留める


    • ノートやメモなどに記録する場面。「Let me put down your address.(あなたの住所を書き留めさせてください)」


  5. 鎮圧する


    • 暴動や反乱を「抑える」「鎮圧する」こと。「The government put down the rebellion quickly.(政府は反乱を素早く鎮圧した)」


他の品詞への派生例


  • put-down (名詞): 相手をけなす言葉や態度自体を指す。「That was a cruel put-down.(あれはひどい侮辱だった)」のように使われる場合があります。

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(例文含む)


  1. put down roots(根を下ろす)

  2. put down a deposit(手付金を支払う)

  3. put down your name(名前を書き留める)

  4. put down in writing(文章で書き留める)

  5. put down a rebellion(反乱を鎮圧する)

  6. put down the phone(電話を置く)

  7. put down an animal(動物を安楽死させる)

  8. put down an insult(侮辱発言をする/やめさせる)

  9. put someone down(人を見下す)

  10. put down an offer(値段のオファーを提示する [※bidとも絡む用法])


3. 語源とニュアンス


  • 語源: 「put」は古英語から「置く」といった意味で使われ、古くは「設置する」「配置する」といったニュアンスがありました。一方「down」は「下へ」「下に」という方向を示す単語です。動詞 + 副詞の組み合わせが多用されやすい英語では、「put + down」が合わせて句動詞になり、複数の意味を獲得してきました。

  • ニュアンス:


    • ものを置くという本来の意味から派生して、「相手の価値を下に置く→けなす」「記録する=何かを紙などの下方向に書き込む」というイメージへと発展しています。

    • 「動物を安楽死させる」や「暴動を鎮圧する」は強めの表現で、文脈に注意が必要です。


使用場面とトーン:


  • 日常会話、カジュアルな場面では「置く」「書き留める」用法がよく使われます。

  • 人をけなす意味は、ネガティブで失礼なトーンになるので使い方に注意しましょう。

  • 「安楽死」「鎮圧」はよりシリアスでフォーマルな文脈でも使われます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 句動詞 (phrasal verb): 「put + down」

  • 他動詞としての使い方:


    • 「put down + 目的語」の語順と、「put + 目的語 + down」の語順の両方が可能です。

    • 例:

    • Put down the pen. / Put the pen down.


  • 意味ごとの構文:


    1. ものを置く: “(Put) + (something) + (down).”

    2. けなす: “(Put) + (someone) + (down).”

    3. 安楽死させる: “(Put) + (animal) + (down).”

    4. 書き留める: “(Put) + (something) + (down).”

    5. 鎮圧する: “(Put) + (something [反乱など]) + (down).”


フォーマル/カジュアル:


  • 書き留める・置くという意味では日常的。

  • けなす・安楽死などは内容が重いので注意。

  • 抑圧・鎮圧の用法は公的な文章や報道などでややフォーマルに使われる場合が多いです。


5. 実例と例文

日常会話


  1. “Could you put down the remote? I want to change the channel.”

    (リモコンを置いてくれる?チャンネル変えたいんだ。)


  2. “I’m going to put down my phone for a while and focus on studying.”

    (少しの間スマホを置いて勉強に集中するね。)


  3. “Don’t put me down like that. It really hurts my feelings.”

    (そんな風にけなさないでよ。気持ちが傷つくよ。)



ビジネス


  1. “Please put down any ideas you have for the marketing campaign on this sheet.”

    (マーケティングキャンペーンに関して何かアイデアがあれば、この用紙に書き留めてください。)


  2. “The manager put down his team in the meeting, which affected morale negatively.”

    (そのマネージャーは会議でチームをけなしてしまい、士気に悪影響を及ぼした。)


  3. “They decided to put down a deposit to secure the deal.”

    (彼らは契約を確保するために手付金を支払うことに決めた。)



学術/フォーマル


  1. “The regime used force to put down the rebellion.”

    (その政権は反乱を鎮圧するために武力を行使した。)


  2. “Ethically, the decision to put down an animal should be made with the least suffering possible.”

    (倫理的には、動物を安楽死させる判断は苦痛を最小限にするために行われるべきである。)


  3. “Before collecting data, please put down all your hypotheses in the research journal.”

    (データ収集を始める前に、研究ノートにすべての仮説を書き留めておいてください。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. place(置く)


    • 「put down」と同様に「物を置く」という意味だが、「けなす」「安楽死させる」などの拡張意味はない。


  2. write down(書き留める)


    • 「put down」の書き留める意味をより直接的に表した動詞句。


  3. belittle(小さく扱う、軽視する)


    • 「put down」同様に相手をけなす意味だが、よりフォーマルで直接的な単語。


  4. criticize(批判する)


    • 「put down」よりも硬い語感で、必ずしも見下すニュアンスとは限らない。


  5. quash / suppress(鎮圧する)


    • 「鎮圧する」意味では「put down」とほぼ同義だが、文語調でフォーマルな表現。


反意語


  • pick up(拾い上げる)


    • 「物を置く(put down)」の逆で「物を拾い上げる」という意味。


  • praise / compliment(褒める)


    • 「相手をけなす(put someone down)」の反対。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA):


    • アメリカ英語: /pʊt daʊn/

    • イギリス英語: /pʊt daʊn/


  • アクセント:


    • “put” と “down” の両方が文脈でやや強調されるが、特に “down” に焦点が行く傾向がある。


  • よくある発音の間違い:


    • 「プット」ではなく「プッ(ト)」と短く発音し、母音を短くする。

    • “down” の /aʊ/ は「アウ」に近い発音。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペリング: 「putdown」「put-down」とまとめて書かないように注意。特に動詞句としては「put down」と2語で書きます。名詞で「侮辱」の意味を持つ場合は “put-down” とハイフンでつなげることがあります。

  • 意味の取り違え: 一つの句動詞で非常に多くの意味を持つので、文脈から見極めることが重要です。

  • TOEICや英検などの試験対策: 句動詞の問題は多いので、たとえば「write down」と「put down」、あるいは「put away」など、似た表現との使い分けも頭に入れておきましょう。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「下に置く」というイメージが基本。そこから「下げる(けなす)」「(紙などに)落とし込む(書き留める)」「下へ送る(安楽死させる)」と派生していると覚えましょう。

  • 「物理的に下へ」→「比喩的に相手を下へ」→「情報を紙に落とす」→「下へ抑え込む(鎮圧)」というイメージの流れが見えれば、意味を整理しやすいです。

  • スペルは「put」と「down」の2つの語が結びついているだけと覚えると混乱しにくいです。

「down」を使う別の句動詞(break down, turn down, sit downなど)と対比させると、全体的な理解が進むでしょう。日常的にもよく使う表現なので、意識して使ってみると自然に身につきます。

意味のイメージ
put down
意味(1)

【句動】...を置く

意味(2)

...を鎮圧する, ...を鎮める

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頻出句動詞150 / 英英選択問題 / 句動詞⇨英定義

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