最終更新日:2025/11/16
編集履歴(0)
元となった辞書の項目

bring in

【句動】を持ち込む,を持ってくる / (仕事などのために)を招き入れる,に依頼する

このボタンはなに?

パーティーにお菓子を持ち込みます。

このボタンはなに?
解説

1. 基本情報と概要

単語(熟語): bring in

品詞: 句動詞 (phrasal verb)

意味(英語):


  1. To introduce or to bring someone or something into a situation.

  2. To earn or generate (revenue, profit, etc.).

  3. To involve someone, especially as an expert or consultant.

  4. To arrest or take someone to a place (e.g., to the police station).

意味(日本語):


  1. ある場面や状況に「持ち込む」「導入する」。

  2. (収益・利益などを)「もたらす」。

  3. (専門家などを)「招く」。

  4. (容疑者などを)「連行する」「連れてくる」。

「bring」は「運ぶ」や「連れてくる」という基本的な意味を持つ動詞ですが、後ろに“in”を伴うことで「中に入れる・呼び入れる」などのニュアンスが強まります。収益をもたらす意味や、人を連行する意味など、文脈によって多様な使われ方をします。

活用形:


  • 原形: bring in

  • 現在形: brings in (He/She/It brings in)

  • 過去形: brought in

  • 過去分詞形: brought in

  • 現在分詞形: bringing in

他の品詞への派生例:


  • bring (他動詞)

  • bringing (動名詞・現在分詞)

  • brought (過去形・過去分詞)

CEFRレベル目安: B2(中上級)


  • A1: 超初心者

  • A2: 初級

  • B1: 中級

  • B2: 中上級

  • C1: 上級

  • C2: 最上級

“bring”自体のレベルはもう少し下でも学習できますが、特定の意味を持つ句動詞「bring in」は文脈を理解しながら使いこなす必要があるため、中上級レベル (B2) 程度と考えられます。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • bring: 「運ぶ、連れてくる」という動作を表す動詞。

  • in: 「(中に)入る」を示す前置詞/副詞。

この組み合わせで「何かを中に連れてくる・導入する・収益をもたらす」といった意味を持ちます。

派生語や類縁語


  • bring about: (物事を) 引き起こす

  • bring up: (話題などを) 持ち出す、(子供を) 育てる

  • bring on: (特に悪い結果を) 引き起こす

  • bring out: (製品などを) 市場に出す、(性質を) 引き出す

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(例10個)


  1. bring in revenue → 収益をもたらす

  2. bring in profit → 利益を生む

  3. bring in new business → 新規ビジネスを呼び込む

  4. bring in a consultant → コンサルタントを招く

  5. bring in new ideas → 新しいアイデアを導入する

  6. bring in evidence → 証拠を提出する

  7. bring in the harvest → 収穫物を取り込む

  8. bring in more customers → さらなる顧客を呼び込む

  9. bring in a verdict → (裁判で)評決を下す

  10. bring in for questioning → 取り調べのために連行する


3. 語源とニュアンス

語源


  • bring は古英語「bringan」に由来し、「運ぶ」という意味を持ちます。

  • in はゲルマン系の前置詞・副詞として「内側」を示します。

これらを組み合わせた “bring in” は、「中に連れてくる」あるいは「何かを導入する」という原初的なイメージがあります。そこから比喩的に「利益をもたらす」「新たな考えを取り入れる」などのバリエーションが発展しました。

使用時のニュアンス・注意点


  • 文脈によって多義的です。特に「収益を生む」「専門家を雇い入れる」「逮捕する」といった意味があり、前後の文・状況からどの意味で使われているかを判断します。

  • カジュアルな日常会話では「取り入れる」「呼び込む」といった意味でよく使われ、ビジネスでは「利益をもたらす」のニュアンスでよく用いられます。

  • フォーマルな文脈でもビジネスや法律用語として用いられるため、場面を選ばず比較的幅広く使われます。


4. 文法的な特徴と構文


  • bring in + 目的語:

    “目的語”を呼び入れる、連れてくる、導入するなどの意味で用いられる他動詞的な用法です。

    例: “We need to bring in a specialist to solve this problem.”


  • 受動態:

    “be brought in” の形で「連れられる、導入される」などを表現できます。

    例: “A new system was brought in last year.”


  • 句動詞なので、目的語が代名詞の場合は、in の前に代名詞が入ることが一般的です。

    例: “We brought him in to help us.”


  • フォーマルかカジュアルかの区別:


    • ビジネス文脈や公式の設定でも頻繁に使用します(ややフォーマルにも可)。

    • 日常会話でも「呼び込む・導入する」くらいの意味で十分使われます。



5. 実例と例文

日常会話での例文(3つ)


  1. “Can you bring in the groceries from the car?”

    → 車から食料品を運んできてくれる?

  2. “Let’s bring in more board games for the party.”

    → パーティーのためにもっとボードゲームを持ち込もうよ。

  3. “I think we should bring in some snacks for the movie night.”

    → ムービーナイトにはお菓子をいくつか持ち込むべきだと思うよ。

ビジネスシーンでの例文(3つ)


  1. “Our new marketing strategy is expected to bring in more customers.”

    → 新しいマーケティング戦略はより多くの顧客をもたらすと期待されています。

  2. “We plan to bring in an external consultant to streamline our processes.”

    → プロセスを合理化するために、外部のコンサルタントを呼ぶ予定です。

  3. “The company managed to bring in a record profit last quarter.”

    → その企業は前四半期に過去最高の利益を上げることができました。

学術的な文脈での例文(3つ)


  1. “Bringing in multiple perspectives can enrich the research findings.”

    → 多面的な視点を取り入れることで、研究成果を豊かにすることができます。

  2. “The institute decided to bring in social scientists to collaborate on the study.”

    → その研究所は、社会科学者を共同研究に招くことを決めました。

  3. “Bringing in new theoretical frameworks often leads to innovative analyses.”

    → 新しい理論的枠組みを導入することは、しばしば革新的な分析につながります。


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. introduce(導入する)


    • “introduce” は「新しい考えや物を初めて取り入れる」意味が強く、フォーマルな場面で好まれます。


  2. bring on(引き起こす)


    • 「好ましくない結果を引き起こす」というニュアンスが濃いです。


  3. bring about(引き起こす)


    • “bring about” は変化や大きな結果を「もたらす」意味で、ややフォーマル。


  4. bring up(話題にする・育てる)


    • “bring in” とは文脈が異なり、話題を取り上げる・子育てに使う表現。


反意語


  • 直接的な反意語はありませんが、「持ち出す」というニュアンスを表すのに take out が使われる場合もあります。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /brɪŋ ɪn/

  • アクセント: 「bring」の /brɪŋ/ が強めに発音されます。

  • アメリカ英語とイギリス英語: どちらも大きな違いはありませんが、イギリス英語では /ɪ/ の発音がやや短くなる傾向があります。

  • よくある間違い: “bring” の最後の /ŋ/(鼻音)を不明瞭にしないように注意すると自然になります。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペリングミス: “bring in” で2語のセットで覚えるようにしましょう。特に「brang」などと書き間違えないよう注意。

  • 同音異義句動詞: “bring on”, “bring about”, “bring up” など、紛らわしい表現が多数あるので、意味の違いを理解して使う必要があります。

  • 試験対策: TOEICや英検などで「もたらす」「導入する」の意味でよく出題されます。文脈から適切に判別する力が求められます。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “bring” は「持ってくる」のイメージ。これに “in” を足すと「中へ持ち込む・導入する」という図式的なイメージをしっかり思い浮かべましょう。

  • ビジネスでは “bring in profit” のように「利益を ‘中に’ 呼び入れる」という感覚で想起できると、すぐに意味をつかみやすくなります。

  • 勉強テクニックとしては、「bring + 前置詞」の組み合わせごとにイメージマップを作成して覚えると便利です(bring in, bring on, bring about, bring up など)。


以上が “bring in” の詳細解説です。日常会話からビジネスシーンまで幅広く使われる表現なので、上手に使い分けられると表現力がアップします。ぜひ活用してみてください。

意味のイメージ
bring in
意味(1)

【句動】を持ち込む,を持ってくる

意味(2)

(仕事などのために)を招き入れる,に依頼する

頻出句動詞150 / 英英選択問題 / 句動詞⇨英定義

編集履歴(0)

ログイン / 新規登録

 

アプリをダウンロード!
DiQt

DiQt(ディクト)

無料

★★★★★★★★★★