元となった辞書の項目
end up
解説
1. 基本情報と概要
単語(句動詞): end up
品詞: 句動詞 (phrasal verb)
CEFR レベルの目安: B1(中級)
- 学習者が日常会話でよく目にし、使いやすい表現です。
意味(英語):
To finally arrive at a situation or place, often unexpectedly or unintentionally.
意味(日本語):
(意図せず)最終的にある状況や場所に行き着くこと。「結局〜になる / する」というニュアンスで使われます。
例えば、「友達と出かけたけど、結局ラーメンを食べに行くことになった」というような場面でよく使います。
活用形・別の品詞形:
- 「end up」は句動詞なので、時制による活用は主に「end」は動詞です。過去形では「ended up」となります。
- 例: I ended up missing the last train.(結局終電を逃した)
- 例: I ended up missing the last train.(結局終電を逃した)
- 元の動詞「end」自体は「終わる」という意味を持つ動詞や名詞としても使われます。
- 例: The party ended at midnight.(パーティーは真夜中に終わった)
- 例: the end(名詞): 終わり
- 例: The party ended at midnight.(パーティーは真夜中に終わった)
2. 語構成と詳細な意味
語構成:
- 「end」+「up」の組み合わせです。
- 「end」は「終わる・終わり」という意味の動詞・名詞。
- 「up」は副詞として方向性や結果にフォーカスを当てる意味合いを持ち、句動詞になると「最終的に~する」というニュアンスを強調します。
派生語・類縁語:
- wind up(結局〜する)
- finish up(最終的に〜になる)
- turn out(結果として〜になる)
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(例文中の日本語訳付き)
- end up doing something
- (何かをすることに結局なる)
- (何かをすることに結局なる)
- end up in trouble
- (トラブルに巻き込まれることになる)
- (トラブルに巻き込まれることになる)
- end up with nothing
- (何も残らなくなる)
- (何も残らなくなる)
- end up at home
- (家に帰り着くことになる)
- (家に帰り着くことになる)
- end up homeless
- (ホームレスになってしまう)
- (ホームレスになってしまう)
- end up married
- (結婚することになる)
- (結婚することになる)
- end up disappointed
- (がっかりする結果になる)
- (がっかりする結果になる)
- end up regretting
- (後悔することになる)
- (後悔することになる)
- end up broke
- (金欠になる)
- (金欠になる)
- end up missing out
- (機会を逃してしまう)
3. 語源とニュアンス
語源:
- 「end」は古英語「ende」に由来し、「境界・限界・最後」といった意味を持っていました。
- 「up」はゲルマン系言語に広く見られる副詞で、方向性・終了・完全性を示すことがあります。
- 結果的に「end + up」で「最終的に〜に至る」というニュアンスが作られています。
使用時のニュアンス・注意点:
- 口語・カジュアルな文脈でもフォーマルな文脈でも広く使えます。
- 「意図せずそうなる」イメージが強いので、「予定外」にフォーカスを当てるときに便利です。
4. 文法的な特徴と構文
一般的な構文
- S + end up + (動名詞/形容詞/副詞句/場所)
- 例: She ended up staying at a friend’s house.
- 例: We might end up confused.
- 例: She ended up staying at a friend’s house.
- S + end up + (動名詞/形容詞/副詞句/場所)
文法上のポイント
- 他動詞ではなく「自動詞」に近い働きをします。目的語の代わりに「doing...」や「in/with+名詞句」などで結果を表現します。
- 「end up with+名詞」構文も多用されます。
- 例: I ended up with a stomachache.(結局お腹を壊してしまった)
- 他動詞ではなく「自動詞」に近い働きをします。目的語の代わりに「doing...」や「in/with+名詞句」などで結果を表現します。
イディオム的な使い方
- 「Where did you end up?」=「結局どこにたどり着いたの?」
- 「We ended up at a small café.」=「最終的に小さなカフェに落ち着いたよ。」
- 「Where did you end up?」=「結局どこにたどり着いたの?」
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
- I didn’t plan to go shopping, but I ended up buying a new bag.
- (買い物に行くつもりはなかったのに、結局新しいバッグを買っちゃった。)
- (買い物に行くつもりはなかったのに、結局新しいバッグを買っちゃった。)
- We went for a walk and ended up at the park.
- (散歩していたら、結局公園にたどり着いた。)
- (散歩していたら、結局公園にたどり着いた。)
- She started studying French but ended up switching to Spanish.
- (彼女はフランス語の勉強を始めたけど、結局スペイン語に切り替えた。)
ビジネスでの例文(3つ)
- We discussed several proposals but ended up choosing the simpler one.
- (いくつか提案を検討したが、最終的に比較的シンプルなものを選んだ。)
- (いくつか提案を検討したが、最終的に比較的シンプルなものを選んだ。)
- After a long meeting, we ended up delaying the project launch.
- (長い会議の末、プロジェクトのローンチを延期することになった。)
- (長い会議の末、プロジェクトのローンチを延期することになった。)
- We tried to cut costs but ended up spending more on quality control.
- (コスト削減を試みたが、結局品質管理に予算を多く使うことになった。)
学術的な文脈での例文(3つ)
- The researcher hypothesized a different outcome but ended up with unexpected results.
- (研究者は別の結果を仮定していたが、予期しない結果が得られた。)
- (研究者は別の結果を仮定していたが、予期しない結果が得られた。)
- Many studies begin with broad questions but end up narrowing the focus significantly.
- (多くの研究は幅広い問いから始まるが、結局は焦点を大幅に絞り込むことになる。)
- (多くの研究は幅広い問いから始まるが、結局は焦点を大幅に絞り込むことになる。)
- The team ended up revising their methodology to improve accuracy.
- (チームは精度を上げるために方法論を修正することになった。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- wind up(結局~になる)
- より口語的で、ややドラマチックな場面、困惑を含む場合に使われることが多い。
- より口語的で、ややドラマチックな場面、困惑を含む場合に使われることが多い。
- finish up(最終的に~になる)
- 「終わり」というニュアンスが強調されるときに使いやすい。
- 「終わり」というニュアンスが強調されるときに使いやすい。
- turn out(結果として~となる)
- 結果が分かったときに「判明する」というニュアンスがある。
- 結果が分かったときに「判明する」というニュアンスがある。
反意語
- start out(始める、出発する)
- 「end up」が「終わりにどうなるか」を表すのに対し、「start out」は「最初に出発する・始める」という意味で対比的です。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA):
- アメリカ英語: /ˌɛnd ˈʌp/
- イギリス英語: /ˌɛnd ˈʌp/
強勢:
- 「end」よりも「up」にやや強勢が置かれることが多いですが、会話の流れで変化します。
よくある発音の間違い:
- 「end」の最後の子音 /d/ をはっきり発音しないで「en’ up」のように曖昧にしてしまうことがあります。
- 「up」を「ap」としてしまうことがありますが、唇をやわらかく開けて「ʌ」の音を意識します。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- 「end up to do 〜」のように、不定詞(to do)を続ける間違いが起こりやすいですが、正しくは end up doing となります。
- 「end」と「end up」を混同しないように注意。「end」は単に「終わる」の意味で使われることが多く、「end up」は「結果としてそうなる」というニュアンスです。
- TOEICや英検などの資格試験でも、句動詞の一種として正しい構文を選ばせる問題が出題されることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「end」と「up」が合体して、「(最後に)上に浮かんできた結論」というイメージをもつと覚えやすいです。
- 「結果どうなったか」の場面で浮かぶように、「end up = 結局こうなる!」というストーリーを頭にイメージしましょう。
- 例文を何度も声に出して読み、「end up doing...」のパターンを口慣らしすることで自然と身に付きます。
以上が「end up」の詳しい解説です。「最終的にどうなるか」を表す便利な句動詞なので、日常会話からビジネスまで幅広く活用できます。ぜひ色々な文脈で使ってみてください。
意味のイメージ
意味(1)
《...に》最終的になる《as ...》
意味(2)
《...に》最終的に入る《in ...》
意味(3)
最終的に《...》することになる《(by) doing》